正しいテーブルマナーを身につけて美しく和食をいただこう!

皆さんは、和食のテーブルマナーに自信がありますか?

四季の移ろいや自然の美しさを大切にした和食は、世界遺産にも登録された、日本が誇る食文化です。

日本人として、大切にしたい和食のテーブルマナーですが、難しいものも多いですよね。

大人になれば、上司や取引先との食事や、慶弔の場など改まった席で食事をする機会も増えてきます。

この記事で正しいテーブルマナーを身につけ、美しく和食をいただきましょう。

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食事の前に!気を付けたいマナーとは?

改まった席で和食をいただくときには、テーブルマナーの前に身だしなみや振る舞いに気を付けたいところです。

きちんとした出で立ちは、一緒に食事をする人にとっても心地の良いものです。

またお店の人からも好感を抱かれるでしょう。

食事や会話に進む前段階で、マイナスな印象を与えるのはとても損なことですよね。

そこで、食事をいただく前に気を付けたいことをいくつかあげてみます。

●身だしなみ

【男性】スーツやネクタイなど

【女性】座る機会も多いので、スカートの場合は、タイトすぎるものや膝上の丈のものは避けましょう。

広がったフレアスカートやワンピースなど座りやすいものをおすすめします。

過度の肌の露出は避け、素足ではなく、必ずストッキングをはきましょう。

【香水】料理の邪魔になるほか、同席している相手を不快にしかねないので避けた方が無難です。

派手なネイルも同様です。

【アクセサリー】ブレスレッドや指輪などは、大切な器を傷つけかねません。

外せるものはできるだけはずしておきましょう。

【髪型】食事の途中で髪に触ることがないように、まとめておきましょう。

●上座下座

着席するときに気を付けたいのが座る場所です。

床の間に近い席が上座であり、入り口に近い席が下座になります。

上座には目上の方やお客様に座っていただきましょう。

特に指定されない場合には下座に座りましょう。

また、靴をぬぐ部屋の場合は後ろの人におしりを向けないように配慮をし、必ず靴を揃えるようにします。

基本の和食のテーブルマナー!器の正しい扱い方は?

友人や家族とのリラックスした食事では、テーブルマナーについてそれほど意識しないことが多いかもしれません。

しかし、改まった席となると、恥ずかしい思いをしないためにも、正しいマナーが必要になってきます。

食べ方が分からないような難しい料理が出てきたら、会話どころではなくなってしまうでしょう。

和食には、食べ方や順番などややこしい料理も多くあります。

まずは、器の扱い方について基本のテーブルマナーを見ていきましょう。

●【器】

持ってもいい器と、いけない器があります。

・持ってもいい器:直径15cm以内の器(ご飯茶碗やお椀、酢の物などの小鉢、しょうゆの小皿など)
・持ってはいけない器:大きめの器(煮物の大きめの鉢、刺身や焼き魚、天ぷらの皿、数人用の大皿など)

和食に使われる器には、塗り物や、デリケートで高価なものが多くあります。

お皿をひきずって手前に寄せたり、片づけやすいようにと重ねたりしないようにします。

また、器を持ち上げるときは必ず両手で持ち上げてから、その後で箸を持つようにします。

和食の基本は体の右側にある器は、右手で取り、左側にある器は、左手で取ります。

引き寄せたら両手を添えるようにしましょう。

左側にある器を右手でとることは「袖越し」といってタブーな行為になります。

お椀の蓋は裏返して器の右側に置き、飲み終えたら元通りに戻します。

美しい所作が表れる!マスターしたい箸のマナー

和食と言えば「箸」ですよね。

皆さんは、箸使いに自信をもてますか?

食事の席で、箸使いは最も人目につく所作であり、重要なテーブルマナーの1つです。

美しい箸の使い方が出来れば、食事の姿勢はとても上品なものになり、好印象を与えられるでしょう。

長年の癖がついていたり、少しでも不安がある方は、マナーを見直して心がけましょう。

●【正しい箸の使い方】

・取り方「三手」

右手で取り上げ、左手で箸の下から添えたら、右手をすべらせながら下に回し持ち替えます。

・持ち方

上の箸を人差し指と中指ではさみ、親指を添えます。

下の箸は薬指と親指の付け根でしっかりと支えて固定し、上の箸のみを動かします。

・休ませ方

箸を休ませるときには、箸置きを使います。

ないときは、懐紙か箸袋を折ってその上に置きましょう。

●【タブーな箸の使い方】

迷い箸:料理の上で箸先をあちこち動かすこと

刺し箸:料理に箸を刺すこと

指し箸:箸で人や物を指すこと

渡し箸:箸を器の上に渡してのせること

寄せ箸:箸でお皿を手前に引き寄せること

ねぶり箸:箸を口に入れてなめること

涙箸:汁をたらしながら料理を口に運ぶこと

洗い箸:汁ものに箸を入れ、洗うこと

実はタブー!してはいけない和食のテーブルマナー

自分では正しいつもりの行為が、実は和食ではタブーな行為であることもあります。

何も知らずに、マナー違反をしていることは損ですよね。

和食のタブーな行為をいくつか頭に入れておくだけでも、気持ちにゆとりが生まれますね。

どんな行為がタブーになるのか、ご紹介していきます。

【おしぼり】

おしぼりは手を拭くものです。

口元を拭いたり、テーブルが汚れたときに、使ってはいけません。

【座布団】

座布団を踏む、裏返す、引き寄せるなどはしないようにしましょう。

座ったままでの挨拶もいけません。

必ず座布団から下りましょう。

【手皿】

料理を口に運ぶときに左手を口に添えることはタブーです。

懐紙や小皿を使いましょう。

【膳越し】

大皿からとった料理をそのまま口に運んではいけません。

必ず小皿にとりましょう。

【犬食い】

器をおいたまま、口を近づけて食べてはいけません。

持ってもいい器であれば、胸元の高さまで持ち上げ、置いたままの器の場合は、姿勢に気を付けましょう。

【にらみ食い】

口に食べ物が入っている途中で、ほかの食べ物をきょろきょろ見ないようにしましょう。

口に入っている食べ物に集中して味わいましょう。

その他にも、口の中に食べ物が入っている状態で話をしたり、食事の途中で席を立つなども、タブーとされています。

うっかりしてしまっていた行為はありましたか?

習慣化し、和食をいただく時には、当たり前のテーブルマナーとして身につけたいですね。

和食の主流!会席料理を美しく食べるテーブルマナー!

和食といえば今ではほとんどが「会席料理」のことを指します。

結婚式などのお祝いの席で、品よく食事できたら大人として素敵ですよね。

お酒を中心とした料理ですので、あまり堅苦しく考えずに、料理ごとに最低限のテーブルマナーを確認しておきましょう。

①前菜

花や葉など季節感のある美しい盛り付けが多く、お酒の肴として最初に出されます。

端からいただきます。

串がついているものは、はずして、食べやすく一口大に切ると良いでしょう。

②吸い物

お椀の美しさや、香りを味わいながら静かにいただきます。

汁と具を交互にいただくのがマナーです。

③刺身

淡い味から濃い味へと脂の少ないものからいただくと、味の違いを楽しめます。

大根やしそなどの「つま」は口直しの役割があるので一緒にいただきます。

わさびは、お刺身に直接のせていただくとより美味しくいただけるでしょう。

④焼き物

切り身や尾頭つきの魚が主流です。

尾頭つきの魚は、裏返さずに、頭の後ろの部分から順にいただきます。

表を食べ終えたら頭と尾をつけたまま中骨を外し、お皿の隅にまとめておきましょう。

皮は食べても食べなくてもかまいません。

⑤煮物

大きなものは一口大に切り、盛り付けを崩さないよう手前からいただきます。

だしは器に直接口をつけて飲んでもかまいません。

⑥揚げ物

冷めないうちに、盛り付けを崩さないよう手前からいただきます。

えびなど一口で食べることが出来ないものは、懐紙などで口元を隠し、2~3回に分けて食べきりましょう。

食べかけを皿に戻してはいけません。

⑦蒸し物

器が熱いときは、懐紙を使って包んだり、置いたままでもかまいません。

汁が多い場合は、器に口をつけても大丈夫です。

⑧酢の物

口の中をさっぱりさせてくれる役割があります。

一度に食べきらずに、数回に分けていただきましょう。

⑨ご飯・止め椀・香の物

このセットが出たら、「料理終了」の合図です。

お酒はここで終わりにしましょう。

最初に止め椀で箸先をしめらせると、箸先にお米がつきにくくなります。

⑩果物

「水菓子」とも呼ばれます。

皮や種は端に寄せ、懐紙をかぶせておきましょう。

以上が会席料理の流れになります。

和食は季節感のある美しい盛り付けもまた見どころの1つです。

器や香りなども楽しみながらいただくことで、豊かな時間が過ごせますね。

和食の必需品!懐紙を持ち歩こう!

ふとした食事の所作に、その人柄や美しさが表れることがあります。

和食の席に必ず必要な懐紙の扱いもまた、美しい所作の1つではないでしょうか?

大事な食事の日には、忘れずに必ずカバンの中に入れておきましょう。

和食のテーブルマナーである懐紙の使い方をまとめたので、参考にしてみてください。

【懐紙のマナー】

2つ折りにし、輪を手前にして使います。

食事中は膝の上などにのせておき、テーブルの上に置いてはいけません。

【使い方】

・口元や指先の汚れを拭く
・箸先や器の汚れを拭く
・骨や果物の種などを口から出すときに口元を隠す
・骨や皮、種など皿の隅にまとめたものにかぶせる
・料理を口に運ぶときの受け皿
・箸置きがない場合の箸置き替わり

【和食以外での用途】

・メモ
・コースター
・脂取りなど化粧直し
・ポチ袋代わり

懐紙は、無地のものから、季節感の入った素敵な柄まで種類多くあります。

価格もリーズナブルなので、その日の席によって懐紙を選べたらスマートですね。

デパートや和雑貨店、茶舗などで売られているので、覗いてみてください。

最後に、おすすめの懐紙と懐紙入れをご紹介します。

【中川政七商店:懐紙 小紋 花唐草】

・参考価格:¥432(税込)

縁起の良い花唐草の小紋柄の懐紙です。

【中川政七商店:懐紙入れ 小紋 花唐草】

・参考価格:¥3,240(税込)

懐紙と同じ柄の懐紙入れです。

懐紙以外にも、お札や通帳入れなどにも使えます。

和食のテーブルマナーは思いやりの心から!

和食のテーブルマナーは一見難しく思われがちですが、身についてしまえば一生ものになります。

マナーに縛られ、ガチガチになってしまうのもよくありません。

料理を作ってくれた方や、同席の方への思いやりが、自然で美しい振舞いにつながっていくでしょう。

そのためにも、日頃から和食のテーブルマナーを意識して過ごしていきましょう!