ミルフィーユの食べ方!マナーを知って美味しく食べよう!

2019年10月03日

サクッとしたパイ生地に、甘いクリームがはさまったケーキと言えば、「ミルフィーユ」を思い浮かべる方が多いでしょう。

ケーキの中でも定番なので、好きな方も多いはずです。

しかし、崩れやすく食べにくいのが難点ですよね。

そこでこの記事では、ミルフィーユの綺麗な食べ方をご紹介します。

ミルフィーユの正しい食べ方を知れば、マナーを守ることにもつながり、美味しく食べられます。

ぜひ、この機会に学んでみましょう。

ミルフィーユはパイ生地とクリームからなるフランスのお菓子

「ミルフィーユ」は、フランス発祥のケーキです。

本来の発音は「ミルフイユ」、または「ミルフェイユ」と言います。

どこにでもある馴染み深いケーキなので、小さい子供から大人まで、好きな方は多いでしょう。

ミルフィーユの名前である「ミル(mille)」は「千」、「フィーユ(feuille)」は「葉」という意味があり、「千枚の葉」を意味しています。

そんなミルフィーユは、主にパイとクリームの2つの材料から出来ています。

まず、パイについてですが、小麦の生地とバターを何層にも折り重ねることにより、あのパリパリとした食感になります。

また、クリームは一般的にはカスタードクリームが主流です。

卵黄や砂糖、小麦粉、温めた牛乳などを休むことなく、しっかりと混ぜ合わせてバニラの香りをつけています。

なお、お店によっては生クリームやバタークリームを使っていることもあります。

シンプルな構造ですが、手間をかけて作られたパイとクリームが組み合わさると、それらの魅力を存分に感じられます。

そんな美味しいミルフィーユですが、食べる時に崩れてしまったことはありませんか?

静かにフォークを入れても、容赦なく崩れてしまうと残念な気持ちになりますよね。

そこで次項から、ミルフィーユの食べ方やマナーについてご紹介していきます。

ミルフィーユの正しいマナーは倒してから食べること!

ミルフィーユの正しい食べ方は、食べ始める前にミルフィーユ本体を倒してから食べます。

ミルフィーユを倒してから食べることに、違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。

綺麗にお皿に乗せられているため、少し躊躇してしまうかもしれませんが、倒してから食べることは良い食べ方として推奨されており、マナーでもあります。

ミルフィーユの食べ方のマナー違反を挙げるとすれば、パイとクリームを別々に食べることです。

パイとクリームは一緒に食べることを想定して作られているためです。

主に、フォークを使って食べる場合が多いと思いますが、基本的に、ケーキを食べる際はフォークは垂直にして使うのがマナーです。

そして、フォークは本来刺して使うものなので、腹の部分に乗せて口に運ぶのはマナー違反となります。

なお、幅の広いケーキを食べる時は、フォークの側面で切り分けてから、フォークで刺して食べるのが正しいマナーです。

マナーは他にもたくさん!正しいケーキの食べ方を身につけよう!

食べにくいケーキはミルフィーユという印象ですが、他のケーキの例を見てみましょう。

例えば、ミルフィーユは最初から倒して食べますが、他のケーキは倒してから食べ始めないと思います。

しかし、食べ進めているうちに倒れてしまったり、細くなったり食べづらくなることがあります。

そのように、安定しにくくなってしまったら、ミルフィーユと同様、倒して食べるのが正しいマナーです。

また、ショートケーキのような三角の形をしたケーキは、先の尖ったほうから食べます。

他にも、山型になっているケーキは山のてっぺんから食べるのがマナーです。

マナーは日本語に言い換えると、「作法」や「行儀」ということになります。

日本の文化に例えるならば、料亭でのお箸の使い方や、お魚の食べ方、お座敷の入り方など、細かい作法と同じです。

それと同様に、正しいケーキの食べ方も知っておけば、いざという時に自分の役に立つことでしょう。

どうしてミルフィーユは食べにくい?構造を考えてみよう!

手間のかかったミルフィーユですが、大抵の方は「少し食べにくい…」と感じているかと思います。

構造上、崩れてしまいやすいケーキであることが食べにくさの一番の理由と言えます。

なぜ、ミルフィーユが食べづらいかというと、割りにくい少し硬めのパイと、それに反してやわらかいクリームが層になっているからです。

パイ生地はある程度力を加えないと切れませんが、ナイフやフォークを入れると細かく砕けてしまいます。

また、パイを割ろうとする時に、割れないままクリームにまで力が伝わってしまうと、積み重ねられた層の横からクリームが出てしまいます。

これは正しい食べ方を知らなければ、解決することはできません。

ミルフィーユを食べる機会が多い方の中には、崩れてクリームが出てくるのが当たり前と思ってしまい、諦めてしまっている方もいるでしょう。

しかし、少し工夫するだけでミルフィーユが綺麗に食べられるようになります。

そこで、マナーを押さえつつ、少しの工夫で美味しく綺麗に食べられる方法についてご紹介します。

食べ方を工夫するとミルフィーユは崩れにくくなる!

普段ミルフィーユを食べる時は、そこまで食べ方を気にしなくても良いでしょう。

しかし、デートや結婚式、少しおしゃれなカフェでお茶をする時などには、綺麗に美味しく食べきりたいですよね。

事前にマナーを知っていれば、ミルフィーユを綺麗に食べきれるようになります。

まず、正しいマナーの通り、「ミルフィーユを倒すこと」です。

パイは力が加わる部分が多いとうまく割ることができず、パイ生地の層が潰れてしまうと同時に崩れてしまいます。

さらには、横からクリームも出てしまいます。

倒してから食べることによって、クリームが横から出てしまうということを避けられるので、格段に崩れを気にせず食べられるようになります。

そこで、なるべくパイ生地に触れる面積を最小限にすれば、パイは崩れにくくなるのです。

倒すときはミルフィーユの側面にナイフの腹を当て、フォークでそっと倒しましょう。

思い切り倒してしまうとパイ生地が崩れてしまうので注意してください。

では、倒した後は何も気にせずに食べ進められるのでしょうか。

次項では、ミルフィーユを綺麗に食べきるポイントをご紹介します。

綺麗に食べきろう!マナーを押さえたミルフィーユの食べ方!

ミルフィーユの食べ方の正しいマナーは、食べ始める前に倒します。

ここからは、綺麗なままミルフィーユを食べきれるようにするためのポイントをご紹介します。

ナイフとフォークを使って食べる場合は、ナイフをなるべく垂直にし、「寝かせずに切ること」、あまりナイフを押したり引いたりせずに、パイ生地を「スッと押すように切ること」を意識してみてください。

ミルフィーユを倒すことと、ナイフを立てて切ることによって、パイに触れる面を少なくし、さらに前後に動かさないようにすればパイが崩れにくくなります。

フォークのみ使用して食べる場合は、お皿に対して垂直にフォークを入れます。

そして、フォークを少し動かし「パイを割る」イメージで切ってみてください。

フォークを入れた部分に亀裂が入り、綺麗に割れやすくなります。

もし、ミルフィーユを倒さずに切る場合でも、フォークは垂直に入れたほうが崩れにくいです。

また、口へ運ぶ際には、一度にたくさん食べようとせず、一口大にしてから食べましょう。

さらに、何層もまとめて切るのではなく、先程ご紹介した方法で食べやすい大きさに1層ずつパイを切ったら、ナイフやフォークでクリームをすくい、一緒に食べてください。

一口大に切った1層のパイとクリームを一緒に食べれば、ミルフィーユの見た目も、食べ方も綺麗です。

マナーを知ってミルフィーユを美味しく食べよう!

今回はミルフィーユのマナーに沿った正しい食べ方をご紹介しました。

ミルフィーユは倒してたべることや、切る時にナイフやフォークを寝かせず立てて切るというマナーだけでは綺麗に食べきることが難しいかもしれません。

しかし、構造を知ることによって綺麗な食べ方ができることがお分かりいただけたかと思います。

ミルフィーユの食べ方をはじめ、正しいケーキの食べ方を知ることによって、最後まで綺麗に食べることができますし、マナーを守ることにより、その知識や所作はいざという時に役立ちます。

ミルフィーユを綺麗に美味しく食べて、優雅なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。