家でもできる!男児の七五三の衣装である袴の着せ方をご紹介

子供を持つ家庭では、子供の成長とともに気になるのが七五三の行事ではないでしょうか。

七五三を迎えられることが嬉しい反面、「衣装はどうしよう」「家で和装の着付けができるだろうか」と気になる親も多くいらっしゃることでしょう。

今回は「男児七五三の羽織袴の着せ方」をご紹介します。

男児ならではの袴の着せ方をぜひ参考にしてください。

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七五三の由来をご紹介!男児5歳は「袴着の儀」

現代では、当たり前のように行われている七五三ですが、由来をご存じでしょうか。

ここでは七五三の由来と、男児の七五三に込められた願いをご紹介します。

七五三とは、子供の健やかな成長を祝い、今後の幸せと長寿を願う行事です。

子供が数え年(生まれた年を1歳とする年齢の数え方)で、男児は「5歳」、女児は「3歳・7歳」になった時に、一家で神社に参拝し、神様にお礼とご祈祷をします。

その際、居住地の氏神様に参拝する場合が多いです。

七五三の始まりは平安時代といわれており、定着したのは江戸時代という説が有力です。

昔は衛生や医療が未発達で、乳幼児の生存率が低かったことから、地域で子供の成長を願う思いがきっかけとなり七五三の行事が各地で定着しました。

5歳男児の七五三は「袴着の儀」(はかまぎのぎ)もしくは「着袴の儀」(ちゃっこのぎ)といいます。

幼児用の紐で結ぶタイプの着物から、青年に向かって初めて袴を着る儀式です。

「袴が着られるまで大きく成長した」という喜びと、「これから勇ましく歩んでほしい」という願いが込められています。

このような由来があるので、ぜひ羽織袴を着させてあげたいですね。

しかし「和装は着せ方が難しそう」と心配な方もいらっしゃるでしょう。

といっても、羽織袴はコツをつかめば数十分で着付けられます。

次項から、男児七五三の和装で準備するもの、着せ方をご説明します。

七五三の羽織袴は家でも着付けられる!準備するもの

この項では、男児七五三の和装で準備するものをご紹介します。

まず下地(洋装でいう下着)にあたる長襦袢、腰紐、半襟です。

あらかじめ半襟を長襦袢にセットしておきます。

さらに、長襦袢の後ろ腰中央に腰紐を縫い付けておくと着せやすいです。

なお長襦袢の下に半襦袢を着る場合もあります。

しかし現代は和装に慣れておらず、より負担を減らすため、長襦袢の下は普段着ているランニングシャツを着る方が多いです。

次に着物、羽織、袴、胸紐、角帯、羽織紐です。

大人と同じで、このような行事の際には、一番格の高い着物である「黒羽二重5つ紋付羽織」にグレーで縦じま柄の「仙台平の袴」が基本とされています。

しかし最近では、少し格下の着物である色紋付き羽織袴だけでなく、鷹や鯉の絵柄が入った羽織、カラフルな袴など、自由になっています。

子供と一緒に好きな羽織袴を選んでみるのも良いでしょう。

角帯は袴から少し見えるので同柄を選びます。

なお下準備として、子供の長襦袢、着物、羽織には肩上げが必要です。

肩上げとは、着物のサイズ調整のため、肩山を中心に肩付近の布を寄り、縫っておくことです。

最近では、販売やレンタルされている子供の着物は、だいたいのサイズで肩上げがしてあるものが多くなっています。

最後に小物として雪駄、足袋、扇子、お守り、袴と帯の間に挿す懐剣です。

小物も揃えて華やかに見せましょう。

次より、羽織袴の着せ方を順番にご説明します。

男児七五三の下地の着せ方をご紹介!羽織袴の前に…

この項では、男児七五三衣装の下地の着せ方をご紹介します。

すべて着付けてから足袋を履かせるのは大変ですし、着崩れの原因にもなりますから、最初に足袋を履かせておきます。

次に、長襦袢を着せます。

① 長襦袢に袖を通し、背中の中心と長襦袢の背中心を合わせます。

袴を着るので裾は短めに設定します。

② 右の襟を下にし、左の身八つ口(袖の脇部分の穴)から右の腰ひもを通します。

③ 襟元は、大人から見てカタカナの「ソ」になるように合わせます。

この時襟を抜かず、しっかり合わせましょう。

④ 腰の後ろで腰紐を蝶結びにします。

紐が長い場合はもう一回りさせ、腰前で蝶結びします。

その際、真ん中で結んでしまうとお腹に当たって不快感があります。

左右どちらかに結び目をずらしましょう。

なお長襦袢の前にタオル等で補正をする場合もあります。

大人の男性の場合、着物は寸胴に近づけたほうが着崩れしにくく威勢よく見えるためです。

子供も同じ理由ですが、幼児体型はもともと寸胴気味のため、最近ではタオル補正を省くことが多くなりました。

ほぼ隠れる部分だが着崩れないようきっちりと!着物の着せ方をご紹介

下地が着られたら、次は着物の着せ方です。

羽織袴でほぼ隠れる部分ですが、七五三の参拝の最中に着崩れないようきっちりと着付けましょう。

① 長襦袢の振り(袖の長い部分)を持って、着物に通します。

左右同じようにします。

② 着物の振りと長襦袢の振りをぴったり合わせます。

③ 着物の右の襟を下にし、左の身八つ口(袖の脇部分の穴)から右の胸ひもを通します。

長襦袢と同じです。

④着物の前襟から、長襦袢に着けた半襟を1センチ弱出します。

ただし着物の後襟から半襟は見えないようにします。

長襦袢同様、大人から見てカタカナの「ソ」になるよう襟を合わせます。

⑤胸の下あたりで胸紐を結んで着物を閉じます。

長襦袢の結び目が前にある場合、結び目が重ならないようにしてください。

結び目が重なると子供に痛みが出ることがありますし、次の角帯も締めにくくなります。

男児の帯の結び方をご紹介!袴を格好良く着るために重要

次に七五三着物の角帯の結び方をご紹介します。

着崩れ防止だけでなく、袴を形作る意味もあり、重要です。

①子供の背中側から右に角帯の「手」を取ります。

「手」とは帯を形作った時に結び目の中心に繰る部分です。

対して反対側を「垂れ」といいます。

帯の「手」を手の平2枚分、約40センチ取り、肩の位置でクリップなどを使い、留めます。

②腰の位置にある「手」を挟み込んで「垂れ」を腰に2回巻き、しっかり引っ張ります。

③「手」を肩からお尻側へおろし、腰に巻き付いた帯と1つ結びにします。

次に「手」と「垂れ」を結びしっかり引っ張ります。

1方向だけでなく、逆にも引っ張るとしっかり結べて着崩れ防止になります。

④「垂れ」を袴についている腰板より少し狭い幅で、幾重か折ります。

⑤折った「垂れ」の中心に「手」を巻き付け、リボンのようにします。

余った「手」は腰回りの帯に折り込みます。

このリボンを「台座」といいます。

この時、台座になるべく高さを出すようにしてください。

袴を穿いた時に腰の位置に高さが出て、格好良くなります。

これで袴を穿かせる準備ができました。

次項ではいよいよ袴の着せ方です。

最後に袴の着せ方をご紹介!小物と羽織も忘れずに

袴にはズボン式の「馬乗袴」と、スカート式の「行灯袴」があります。

足を通すか、巻き付けるかの違いだけで、着せ方は同じです。

「馬乗袴」のほうがオーソドックスな形ですが、「行灯袴」は七五三の参拝で歩く際に裾さばきが楽で、お手洗いも行きやすい利点があります。

①袴を穿かせます。

腰板があるほうが後ろです。

長さは、角帯が1センチ弱見え、くるぶしが少し出るくらいに設定します。

若干後ろ上がりだと格好良いとされています。

②袴の前紐を後ろに回し、台座を巻き込んで交差させ、再び前に回します。

前に回した前紐を体の中心で折り曲げ交差させ、再び後ろへ持っていき、台座の下で一文字にしっかり結びます。

③袴の腰板についているヘラを、帯と背中の間に挿し込みます。

④袴の後紐を前に持ってきて、前紐の下に差し込みます。

その際、後紐の左が上、右が下になるようにします。

⑤台座を作った要領でリボンを作ります。

下になった右の紐を幾重かに折り、左の紐を巻き付け、リボンにします。

何度か巻いたら、十文字の形になるよう、下に少し後紐を引き出し、同じ幅で上側も後ろ紐を出し、余った部分は内側に折り込みます。

最後に、小物と羽織を身に着けます。

①懐剣は帯と袴の間に挿し込みます。

お守りは懐剣に結んでおき、外に出して見せるようにすると格好良いですし、落とすこともありません。

扇子は懐剣の手前に挿し込みます。

②羽織を羽織らせます。

羽織紐の紐は解かずに、カン(留め具)に引っ掛けるタイプが多くなっています。

③羽織の後ろ襟を半分だけ折ります。

これで七五三羽織袴の着付けの完成です。

一生に一度の七五三!家で着付けに挑戦するのも思い出

今回は「男児の七五三の羽織袴の着せ方」をご紹介しました。

腰紐を縫い付けておくなど、あらかじめ下準備をしておくと楽に着付けられます。

帯の巻き方のコツや形、台座に高さを出すなど形作りのポイントを押さえると、短時間で着させられるようになりますよ。

一生に一度の5歳の七五三、この機会に親が着付けを習得すると、より思い出になるでしょう。

ぜひ挑戦してみてください。


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