着付けるだけじゃダメ?浴衣の着付けに必要なものをご紹介!

2019年09月05日

浴衣を着るシーンといえば、旅館や夏祭りを思い浮かべる方も多いでしょう。

しかし、着方は知っていても、浴衣を着る際に必要なものはあるのでしょうか。

改めて聞かれると、「何だろう」という方も多いかもしれません。

近年では、海外の方にも人気がある浴衣です。

そこで今回は、浴衣の着付けに必要なものをはじめ、浴衣についてを詳しくご紹介していきますのでぜひ参考になさってください。

浴衣とはそもそもどんな着物?

浴衣の着付けに必要なものをご説明する前に、まずは浴衣がどういうものなのかをご説明します。

まず、浴衣の外観は一見「着物」です。

しかし、成人式や祝い事などで見かける着物よりは簡易的です。

そのため、旅館などでは、浴衣本体と帯のみが部屋に置いてあることがほとんどです。

夏祭りの浴衣は、デザイン性の高いものが多く、素材もこだわって作られている浴衣もありますが、本格的な着物に比べると気楽さがありますよね。

もともと浴衣は、お風呂上りに着る着物として江戸時代に流行しました。

その後、夏のくつろぎ着や遊び着として定着していきました。

浴衣は、夏になると大手ショッピングモールやインターネットショッピングでも販売されていますので、手に入れやすいのも嬉しいですね。

また、浴衣の着付けにどのようなものが必要なのかをまとめた動画や書籍などもあります。

ひと昔前であれば、お母さんやおばあちゃんから着付けてもらいながら覚えていった浴衣です。

現在では誰でも簡単に着付けを楽しむことができます。

地域によっては、浴衣散策などを推奨している場所もあます。

その際の浴衣は、簡易浴衣と呼ばれるものでホックなどを使用しています。

しかし、やっぱりしっかりとした着付けを学びたいという人は多いのではないでしょうか。

最低限これだけは必要!浴衣の着付けに必要なものは?

基本的に、浴衣の着付けに必要なものは二つしかありません。

「浴衣本体」と「帯」です。

帯は「本帯」とも呼ばれ、胴に巻くものです。

浴衣本体には、はだけないようにするための紐(羽織紐)が付いていないことがほとんどです。

そのため、基本的に浴衣には帯がなければ着付けることはできません。

夏祭り用の浴衣の場合は、本帯以外にも2本のうち帯を使用することが多いです。

また、つけ帯などの自分で胴に巻く必要のない帯もあり、通常の帯とは形は異なりますが、着付けには必要です。

浴衣の着付けに必要なものはお分かりいただけたと思いますが、浴衣を着てお出かけする場合は「浴衣本体」と「帯」だけでは寂しいですよね。

後の項で、浴衣に合う小物などもご紹介していますので、ぜひ参考になさってください。

浴衣の着付けに必要な知識&年代ごとのイメージ

浴衣の着付けに必要なものは「浴衣本体」と「帯」ですが、浴衣を着る際に知っておかなければならない点があります。

それは、性別関係なく浴衣の左身頃が上になるように着付けます。

洋服の場合は、男性は左身頃が上に、女性は右身頃を上にします。

そのため、洋服でしたらどちらの身頃が上になるかで男性用女性用か判断できます。

しかし、浴衣をはじめとする和装の着付けの場合は、男女関係なく左身頃が上になります。

右身頃を上にしてしまうと、死者を弔う際の死装束になってしまいますので、浴衣を着付けする際には注意しましょう。

次に、年代ごとに合う浴衣の同じ種類の浴衣でも、着付けをする年代によって必要なものが変わってきます。

必要なものというのは、浴衣着付けた際の全体のイメージです。

では、どのような浴衣のイメージが良いのでしょうか。

20代前後くらいの若い年代であれば、フレッシュ感を重視した方が良いです。

へたに落ち着いた浴衣を着るよりは、見ている人も元気になるような明るい色のものを選びましょう。

30代になると、今度は大人の雰囲気がある紫や緑などの落ち着いた色の浴衣が似合います。

もちろん、若さをアピールするのも良いですが、若々しさのなかに大人感を入れるとベストです。

40代になると、目標とされる人をイメージするような、多少きらびやかなものが良いです。

桜や紅葉をあしらった柄のものなどがおすすめです。

基本的に、浴衣は湯上りを楽しむための着物ですので、自分が好きな柄を選んで大丈夫です。

まずは、自分のライフスタイルに合わせた着付けを行ってみましょう。

男性用と女性用では浴衣の着付けに必要なものは違う?

男性用浴衣は、女性のものに比べてシンプルに作られています。

夏祭りなどで着る女性用浴衣には、本帯以外にも2本の内帯が必要になります。

男性用浴衣着付けで必要なものは、浴衣本体と帯1本のみです。

浴衣の着付けは簡単ですし、全年代を通して柄も派手なものはあまりありません。

どちらかというと、柄よりも素材や着心地など浴衣としての機能性を重視しています。

本麻や綿と言った素材の浴衣が好まれており、履物としては雪駄を使用します。

逆に女性の浴衣の場合は着心地や柄もですが、着付け後の仕草や所作なども重要になってきます。

また、浴衣を着付けた際の髪型や化粧なども、女性にとっては必要なものです。

海外の方であれば、いかにも洋風な髪型や化粧で浴衣を着ても違和感はありません。

しかし、せっかく浴衣を着付けするのですから、和風の髪型にした方が綺麗に見えます。

絶対に必要なものと言うわけではありませんが、日本の文化でもある浴衣ですので着付けの際は髪型や化粧のイメージも合わせておきましょう。

温泉浴衣と夏祭りの浴衣は別物?それぞれの浴衣に必要なもの

温泉浴衣は、一言で言えば寝間着です。

夏祭りの浴衣も本来は寝間着なのですが、だんだんと進化し現在ではファッションの1つになっています。

特に夏祭りシーズンになると、浴衣姿の人を見る機会も増えてきます。

温泉浴衣の着付けに必要なものは帯です。

一般的には男性用も女性用も細めのものが多く、夏祭り用のようにがっちりとしたものはあまりありません。

浴衣自体もシンプルなものが多く、温泉浴衣だけではちょっとという人用にちょっとした外出用の羽織がある旅館やホテルもあります。

財布や鍵などの小物は、浴衣の中の帯辺りに入れるという人もいます。

最近の旅館やホテルでは、オリジナルのナイロンポーチを準備してくれている場所も多いです。

つまり、温泉浴衣の場合、着付けに必要なものはすべて宿泊先で準備してくれているという事です。

インターネットショッピングで温泉浴衣を購入した人は、この限りではありませんが、夏祭り用の浴衣の着付けほど必要なものはありません。

必要なものは他にもある!浴衣を着付ける際は小物も準備しておこう!

前述の通り温泉浴衣の場合は、自分で購入していない限り必要なものの準備はありません。

自分で購入した場合でも、普段着ですから浴衣と帯以外に必要なものはあまりありません。

しかし、夏祭り用の浴衣の着付けの場合は、外出で使用しますので必要なものがあります。

まず1つ目は、財布や鍵などを入れるバックです。

これはリュックサックやビジネスカバンなどでは、浴衣と雰囲気が合いません。

竹カゴや巾着など和風のものを使用します。

2つ目は履物です。

これは男性用も女性用も共通で必要なものです。

浴衣をきちんと着付けているのに、スニーカーやヒールを履いてしまうとイメージが合いません。

必要なものとして、下駄や雪駄など和風の履物を選びましょう。

3つ目は、女性の場合に必要なものですが髪飾りです。

かんざしやちょっとした花飾りなどをつけておくことで、女性らしさが際立ちます。

また、花飾りがついた帯留めやピン止めなどもありますので、本帯にワンポイトで付けるのも1つのオシャレです。

浴衣の着付けをマスターして日本の文化を再発見しよう

浴衣の着付けは難しいと思っている人も多いですが、必要なものさえそろっていれば簡単にできます。

浴衣は夏の風物詩でもありますので、日本の文化を再発見するという意味でも、まずは浴衣の着付けに必要なものをそろえることから始めてみませんか。