知っておきたいお箸の使い方!お箸のマナー「嫌い箸」とは?

お箸には、人前では避けた方がいいとされる細かいマナーがあります。

それらは「嫌い箸」と呼ばれ、その総数は30個以上も存在します。

本来は、そのすべてに精通できるのがベストですが、なかなかそうはいきませんよね。

そこで今回は、知っておきたい代表的な「お箸の使い方のマナー」を6つご紹介していきます。

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お葬式を連想してしまう!?縁起が悪い使い方「箸渡し」

1つ目の知っておきたい箸の使い方マナーは「箸渡し」です。

箸渡しとは、お箸同士で食べ物のやりとりをすることです。

実際に例を挙げるならば、食事の場でAさんがBさんに唐揚げを渡す際、Aさんがお箸で掴んだ唐揚げをBさんが直接お箸で受け取る、というような行為です。

覚えのある読者の方もいるかもしれませんが、仏教スタイルのお葬式の場合、火葬場でご遺体を焼いた後に残った骨をお箸で骨壺に納めますよね。

その際の特徴として、「1人が箸で掴んだ骨をもう1人もつかみ、一緒に骨壺の中に納める」という行為があります。

これには「箸」と「橋」をかけ、故人をこの世からあの世へ箸渡しするという意味が込められているのですが、食事の際に同じ行為をすることは仏事、すなわち葬儀などを連想させ、良くないこととされています。

このようなことから、食事の場での箸渡しは縁起が悪いとされ、現代でもマナー違反となっているのです。

もしお皿が遠いなどでほかの人に食べ物を渡す必要がある場合には、お皿を近づけてあげる、取り箸を使って相手のお皿に置いてあげるなどするとマナー的にもベストです。

亡くなった人のごはんを連想させてしまう使い方「たて箸」

知っておきたいお箸の使い方マナーの2つ目は「たて箸」です。

たて箸とはごはんの上にお箸を刺すことです。

普段はあまりやることはないかもしれませんが、家で箸置きを使っていない場合で山盛りごはんを盛った後などに、箸の一時置き場としてお茶碗のへりに刺してしまうことなどがあるかもしれませんね。

意識していないとついついやってしまいがちですが、マナー違反の行為になります。

これはなぜかというと、亡くなった人の枕元にお供えする「枕ご飯」と呼ばれるごはんは、箸を垂直に突き刺してたてるのが慣習になっているため、縁起が悪いとされています。

また、一緒に食事を楽しんでいる人に仏事を連想させてしまい、不快な思いをさせてしまうため、避けた方がいいとも言われています。

日常的に箸を一時的に置きたい場合に使われるもう1つの行為は、お茶碗の上に箸を置く「渡し箸」ですが、これも嫌い箸とされており、マナー違反です。

「もうご飯はいりません」という意思の表明と取られてしまい、作ってくれた方に失礼にあたりますので、箸を一時的に置きたいときは箸置きを使うようにしましょう。

見た目的にも機能的にもマナー違反な使い方「にぎり箸」

知っておきたいお箸の使い方マナーの3つ目は「にぎり箸」です。

にぎり箸とは、まだお箸を使い慣れない小さなお子さんが箸を使う際に行いがちな、箸を握って使う使い方のことです。

この使い方は単純に箸が持つ「食べ物を挟んで取る」という役割が全く果たせないだけではなく、見た目も幼稚で審美性が悪いということから、特に年長のお子さんや大人に対してマナー違反とされています。

また、昔は食事の途中に握り箸をするのは攻撃の準備を表す行為でもあったことから、現代においても失礼な行為として認識されています。

現代ではあまり攻撃をする文化はないので考えすぎる必要はないかもしれませんが、握り箸では食べ物もこぼしやすく、見た目もあまり気持ちのいいものではありません。

もし身についている場合は、速やかに直した方が将来的にも良いでしょう。

小さなお子さんが身近にいる場合は、小さい子用の矯正お箸を使うなどして早めに直してあげるのがベターです。

ついやってしまいがち!しかし実はマナー違反の「返し箸」

知っておきたいお箸の使い方マナーの4つ目は「返し箸」です。

返し箸とは、複数人で1つの大皿料理を囲む際に、直接口につける方の反対側、箸の頭の方を下にして取り分ける行為のことを言います。

「自分の唾液が料理につかないようにするためなのだからいいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、実はマナー違反なのです。

箸の上部は自分が触った部分で汚いという理由もありますし、取ったあと持ち手が汚れるので見た目にも汚いということで、嫌い箸とされています。

また、慶事用の箸には上下どちらも細くなっていて上部でも取りやすくなっている箸もありますが、これは神様や仏様と一緒に食事をするという意味が込められているからであって、取りやすくするために先が細くなっているわけではありません。

もし複数人で1つの大皿料理を囲む場合は、取り箸を用意してそれを使うのが、一番衛生的でマナーの観点から言ってもベストです。

「やっぱりやめた」はマナー違反!「空箸」

知っておきたいお箸の使い方マナーの5つ目は「空箸(そらばし)」です。

空箸とは、食べようと料理に箸を伸ばした後、その料理を取らずにやめて箸を引く行為です。

実際の例で例えるならば、唐揚げを食べようかなと唐揚げまで箸を伸ばした後に、気分じゃなくなるなどしてやめてしまうような行為です。

これがもし「唐揚げでなく煮物にしよう」と思い、煮物に箸を伸ばした場合には、「迷い箸」と言ってこれまた別のマナー違反になってしまいますので注意しましょう。

空箸は、古代の人が出された食事が毒入りではないかと疑った場合に行う動作と全く同じなため、料理を作ってくれた人に対して失礼な行為とされています。

現代では毒が入れられている場合は少ないですが、箸がふらふらと移動するのは傍から見ていても落ち着きがなく、あまり心地よいものではないので、避けた方が無難です。

みんなで1つのものを食べるときは控えるべき「直箸」

知っておきたいお箸の使い方マナーの6つ目は「直箸(じかばし)」です。

直箸は先ほども出てきた返し箸と同じシチュエーションになりますが、大勢で1つの大皿を囲む際に気を付けたいマナーです。

大勢で1つの大皿を囲む際、返し箸では箸の頭と先をひっくり返して使うのがマナー違反ということになっていましたが、この直箸は自分の口に着けた箸でそのまま皿をつつく行為がマナー違反であるとされています。

つまり、やはり大皿を囲む際は自分の箸を使うのではなく、取り箸を使うのがベストなマナーということになりますね。

ただし、家族や仲のいい者同士、遠慮せずにたくさん食べてほしい場合などには料理を振る舞う側から「直箸でいいですよ」と声がかかる場合もあるので、その時は素直に従っても大丈夫です。

また、このルールは取り箸文化が存在する日本や香港でのみ適用されるものなので、中国や韓国に行った場合にはあまり気にする必要はないと言えます。

ただ国ごとに固有の文化やマナーはありますので、韓国や中国にお友だちがいてお呼ばれした際には、一応その国のマナーを予習してから行った方がいいかもしれません。

箸の使い方のマナーを守って楽しく食事をしよう!

いかがでしたか?今回は普段生活していてもなかなか気が付きにくいお箸の使い方のマナーについて学べましたね。

嫌い箸について知り、そして気を付けることは、一緒に食事をする相手を不快にさせない心遣いになります。

普段から厳密に意識しておく必要はないですが、重要な場面でも自然に使えるように日常から取り入れていけると、今後の生活がより豊かになります。

この記事をぜひ参考にして、楽しくマナーを守って食事を楽しみましょう。