素敵なティータイムに!紅茶の淹れ方と必要な道具の名前

2019年11月11日

紅茶を淹れるための基本ルール(ゴールデンルール)をご存知ですか?

紅茶を美味しく淹れるには、鮮度の良い茶葉だけでなく実は道具も大切な要因です。

味と香りを最大限に引き出した「おいしい紅茶」を淹れるために必要な道具を確認してみましょう。

道具の名前や使い方とともに、紅茶をおいしく淹れる方法をご紹介します。

美味しい紅茶の基本!ジャンピングとは?

道具のご紹介の前に、美味しい紅茶に絶対不可欠なジャンピングをご説明しましょう。

普段ご家庭で淹れた紅茶は、ちゃんと「ジャンピング」していますか?

「ジャンピング」とは、ティーポットの中で起こる茶葉の上下運動のことです。

聞きなれない言葉ですが、紅茶の道具の名前とともに覚えておいてください。

【ジャンピングの流れ】

1.鮮度の良い茶葉にお湯(95~98℃)を注ぐと、茶葉がポットの上部に浮き上がります。

2.茶葉がお湯を吸い込み、いったん茶葉は沈みます。

3.お湯の中の酸素が茶葉に付着し、沈んだ茶葉がお湯の表面に浮いてきます。

4.その後、茶葉が重みで沈みます。

5.そしてまた茶葉を酸素が持ち上げます。

これの繰り返しがジャンピングです。

ジャンピングすることで、小さな茶葉がまんべんなくお湯に混ざります。

その結果、色・味・香りすべてにおいて良い紅茶が抽出されるのです。

ジャンピングを成功させて、おいしい紅茶を淹れてみましょう。

紅茶に絶対不可欠な道具とその名前は?

紅茶を淹れるには、茶葉とともに道具が必要ですね。

「最低限必要な道具」と「あれば便利な道具」の名前をご紹介しましょう。

ティーバッグを使う場合と茶葉を使う場合のそれぞれの「最低限必要な道具」の名前をまずご覧ください。

【ティーバッグで淹れる場合】

・ティーカップ&ソーサー
・砂時計(タイマーでもOK)

【茶葉で淹れる場合】

・ティーポット
・ティーカップ
・ティースプーンまたはティーメジャー
・砂時計かタイマー
・ティーストレーナー(茶漉し)
・ティーコージー(保温するためにポットにかぶせる布)

他にティーバッグ受け、ミルクポット、シュガーポット、レモントレーなどの道具があればより便利です。

ティーメジャーやティーコージーなど普段馴染みのない名前の道具もあります。

しかし使い方をご説明すると、すぐ頭に浮かぶ道具ばかりです。

道具の名前を理解し、おいしい紅茶を淹れてみましょう。

必見!ティーバッグでおいしい紅茶を淹れるコツは?

ティーバッグは簡単に使えるので、ご家庭でよく使われていますね。

道具の名前を確認しながら、おいしい紅茶の淹れ方をご紹介します。

【ティーバッグを使うときのコツ】

1.やかんでお湯を沸騰させ、ティーカップを熱湯で温めたのち、お湯はいったん捨てます。

2.熱湯を再びティーカップに入れ、ティーバッグを優しく入れます。

3.ソーサーをフタにし、約1分間蒸らします(蒸らす時間はティーバッグのパッケージに書いている場合があります)。

4.フタにしていたソーサーを外し、ティーバッグをカップの中で軽く2・3回ふり、取り出します。

コツは、ティーバッグを入れる順序です。

先にティーバッグを入れてその上に熱湯を注ぐと、ティーバッグは浮かんでしまいます。

浮かんでしまうと、香りや色が出にくくなり、本来の美味しい紅茶の味が出ません。

必ず先に熱湯をカップに入れてから、ティーバッグを入れるようにしましょう。

この点に注意すれば、香りの良い紅茶をティーバッグでも手軽に召し上がれます。

茶葉を使った紅茶の淹れ方&必要な道具の名前を要チェック

茶葉を使って紅茶を淹れるときには、ティーバッグを使う場合よりも多くの道具が必要です。

道具の中には、初めて聞く名前もあるでしょう。

では、淹れ方をご紹介します。

1.沸騰したての熱湯をティーポットとカップに入れ、両方を温めます。

2.ティーポットのお湯は捨て、ティーカップのお湯は直前まで入れておきます。

3.茶葉をティーポットに入れ、熱湯を注ぎ、茶葉をジャンピングさせます。

4.ティーポットに蓋をして、ティーコージーをかぶせて冷めにくくし、蒸らします。

5.温めていたティーカップの中のお湯をすて、ティーストレーナーを通してカップに紅茶を入れます。

茶葉で紅茶を淹れるときは、道具や手間が多くなります。

そのひと手間をかけることで、優雅なティータイムになるでしょう。

買うときのチェックポイントは?道具の名前と選び方

食器専門店では様々な紅茶用の道具が並んでいます。

それぞれの名前と選び方を具体的にご紹介します。

・ティーカップ

紅茶用のカップには、飲み口が広く背が低いものが適しています。

これは熱いお湯でできた紅茶を、飲める温度まで冷ますのに適した形です。

また澄んだ紅茶の中にうつる絵柄を楽しめるように、内側にデザインがあるものがおすすめです。

・ティーポット

ティーポットは、熱湯を注いだときに茶葉がジャンピングしやすい丸形を選ぶと良いでしょう。

材質は保温性の良い陶磁器がおすすめですが、中が見えるガラス器も良いでしょう。

・ティーメジャー

ティーメジャーは、茶葉の分量を量るもので、ティースプーンでも代用ができます。

凝ったデザインのものが多く、ティーカップのデザインと合わせて選ぶとティータイムが楽しいです。

・ティーストレーナー

ティーポットから紅茶をカップに注ぐときに、茶葉がカップに入らないようにするための道具です。

茶葉をこす部分が細かい網状で、ストレーナー受けがついているものがおすすめです。

・ティーコージー

保温カバーのことで、お替りの紅茶が冷めないようにするために必要です。

タオルでも代用できますが、お気に入りのデザインがあると良いですね。

紅茶を飲む時のマナーとは?基本の動作と道具の持ち方

紅茶は優雅で上品なイメージがあります。

正式なマナーとティーカップなどの道具の正しい使い方をご紹介します。

紅茶を飲むとき、「カップは右手で持つ」というのが基本的なマナーです。

ミルクなどが添えられている場合は、取っ手が左側になってサービスされることがあります。

その場合は、まずミルクや砂糖を右手にもったスプーンでかき混ぜます。

その後、カップを回し右手で取っ手が持てるようにします。

かき混ぜた後のスプーンは、カップの向こう側に置きます。

ソーサーの扱い方は、高さのあるテーブルの場合は、カップだけを持ち上げます。

低いテーブルや立食の場合は、左手にソーサー、右手でカップの取っ手を持って飲みます。

両手でカップを持ったり、レモンティ―用のレモンをカップの中に入れっぱなしにしたりするのはマナー違反です。

レモンティー用の使い終わったレモンは、取り皿やソーサーに置くようにしましょう。

また、カップの華奢な取っ手は、つまむように持ちましょう。

マグカップの場合は取っ手に指を通しても良いですが、ティーカップはつまんで持つのが基本です。

ポットからティーカップに紅茶を注ぐ際も、カップの7分目くらいが適量です。

堅苦しいマナーですが、美しく楽しく紅茶を飲むためには、道具の名前や扱い方を知ることも大切です。

道具の名前や扱い方を知りティータイムを楽しもう!

ティーカップやティーポットをはじめとする紅茶の道具は、良い味や香りを出すために工夫されたつくりになっています。

紅茶はティーバッグで手軽に淹れることができますが、丁寧に入れた紅茶は味も香りも格別です。

聞きなれない名前の道具や堅苦しいマナーを考えると、紅茶を楽しむ時間が億劫になることもあるでしょう。

しかし、道具の名前や紅茶の正しい淹れ方、マナーを再確認すると、ティータイムはさらに素敵な時間になることでしょう。