ナプキンの使い方のマナー!食後と離席時は置き場所が違う?

2020年01月03日

洋食レストランで使用することの多いナプキンですが、ナプキンを使用する際の正しいマナーはご存知ですか?

ナプキンの使い方次第では、大事な場で恥ずかしい思いをすることがあるかも知れません。

こちらの記事では、食事の前から食後までのナプキンの使い方をお伝えするので、この機会に覚えましょう。

食事中や食後に使用されるナプキン

ナプキンは食事中や食後に使用されるもので、この使い方にもマナーがありますが、こちらではナプキンの種類を見ていきます。

ナプキンは、昔ヨーロッパで手で食事をしていた頃、手が汚れた際に拭くものとして使用されていました。

レストランで用意されているナプキンは、紙ナプキンや布ナプキンがありますが、今回こちらの記事では、布ナプキンを使うときのマナーをお伝えします。

布のナプキンは、「ディナーナプキン」と呼ばれることもあります。

ナプキンの主な役割は手や口が汚れた際に拭くためや、膝にかけることで、食べものやソースなどをこぼしてしまったときに洋服が汚れないようにするための白い布です。

それ以外にも、ときどき華やかなカラーのナプキンを見ることがある方もいるかと思いますが、こちらのナプキンは、手や口を拭くためだけでなく、テーブルを美しく彩るためにあります。

近年、ナプキンは洋食だけでなく和食のレストランでも広まっているので、突然行くことのなったときのためにも、ぜひ、この機会にマナーを覚えましょう。

ナプキンを膝にかけるタイミングは?

いざ、レストランで案内された席に着席したら、料理が運ばれてくる前に食べるための準備として、ナプキンを広げて待っていたいですよね。

しかし、それはマナー違反になってしまうため注意が必要です。

ナプキンを膝にかける正しいタイミングは、ウェイターやウェイトレスが食事のサービスを開始する前にです。

ただ、食事の席によっては「乾杯が済んでから」という場合もあるので、大勢での食事のときはまわりの方に合わせると安心ですね。

また、適当にテーブルの上にあるナプキンを膝にかければいいのではなく、かけ方にもマナーがあるのです。

ナプキンを手に取ったら、2つ折りにし、折れ目のあるほうが自分のお腹側になるように向けます。

食事は、色の濃いソースやドレッシングがかかっているものもありますから、そういったもので洋服が汚れてしまうのをナプキンが防いでくれます。

食後はまた別のマナーがありますが、その前に食事中の使い方を見ていきましょう。

食事がスタート!ナプキンを使うときのマナーは?

食事が始まれば料理が次々に運ばれてきますが、膝に乗せたまま一度も使用しなければ、「ナプキンを使いこなしている」とはいえません。

こちらでは使うタイミングや使い方などもお話しします。

前菜などの料理が運ばれてきますが、料理によっては、ソースやドレッシングなどがかけられているものが出ることは、必ずといっていい程よくあります。

こういったものを食べ終わったあと、自分では気が付かないあいだに口のまわりが汚れているかもしれないので、一皿食べ終わったあとに軽く口を押さえるのがマナーです。

その際は、膝に折りたたんで置いているナプキンの内側を使用しますが、そうすることによって、拭いて汚れてしまった面を隠すことができるので上品です。

そのほかにも、手を使っていただく料理の場合「フィンガーボール」といって、手を洗うための水の入った入れものが出てくることがあります。

フィンガーボールを使用して、ぬれた手を拭くのにも使用しましょう。

ほかにも、飲みものを飲む前に、一度口を拭いてからいただくと、食材の油分がグラスに付きにくくなります。

食後だけでなく、食事中でもナプキンを使用すると、上品で洗練されたように見えます。

ナプキンは使わない!はマナー違反?

レストランで用意されているナプキンは、シミ1つなくきれいな状態になっているので、「なんだか使うのに気が引ける」という方もいるかもしれませんね。

しかし、ナプキンを用意することはお店からのおもてなしであるため、自分で用意したハンカチを使用するはやめましょう。

また、ハンカチだけでなく、ティッシュなどを使うこともマナー違反です。

何気なく行ってしまいそうですが、この行為は「お店で用意しているナプキンは、不衛生であるため使用できない」という意味を持つとされています。

食後にお手洗いに行く際などであれば、自分で用意したハンカチやティッシュを使用しても問題ありませんが、食事の席ではそういったものは出さないようにしましょう。

そのほかにナプキンを使わない理由として考えられることは、ナプキンを落としてしまった場合もありますね。

その際は、自分で拾いたくなりますが、こちらも要注意です。

自分で拾おうとした際に料理を倒してしまうことがあるかもしれませんし、お店の方からすれば「サービスを怠ってしまった」という気持ちにさせてしまうかもしれません。

ナプキンを落とした際は、ウェイターやウェイトレスと軽く目を合わせたり、右手を軽くあげたりして合図を送って来てもらい、新しいものと交換してもらいましょう。

食後だけでなくても席を立つことはある!マナーは?

食事や楽しい会話が済んだら席を立ちますが、席を立つのは食後だけではなく、食事中にもあるかも知れませんから、その際のマナーも覚えておきましょう。

席を立つ際は、膝に置いてあるナプキンを「三角形」にたたんで、自分が座っていた椅子の座面の上に置きます。

このときに、角と角を合わせて綺麗に三角形にたたむのではなく、適度に崩してたたむのがマナーです。

この状態にすると、お店の方に「少し席をはずしています、食事は続いています」というサインを伝えられます。

しかし、フランス料理の場合は、食事の最中に離席することはマナー違反だとされており、離席はデザートをいただいたあとのティータイムに限るとしています。

食後のナプキンのマナー

食事が終わればナプキンを膝から取りますが、このときにもマナーがありますので、しっかり覚えておきましょう。

離席時と似ていますが、食後も適当にたたむのがマナーですが、いくら適当とはいっても、くしゃっと丸めて置いてしまうのはよくありません。

食後は、角を合わせないように適当に行いますが、このときは綺麗にたたまれていなければOKです。

食後にナプキンを綺麗にたたんでしまうことは、お店の方に「満足できる料理やおもてなしではなかった」という意味を持つといわれているので気を付けましょう。

適当に置かれていることで「ナプキンをたたむのを忘れてしまうほど素晴らしかった」というメッセージになることを覚えておきましょう。

ナプキンを置く場所は、デザートが置かれていた皿があればその右隣に置きますが、皿が片付けられていた場合は、右付近に置くようにします。

レストランで楽しく食事!マナーを守ろう

レストランで食事をする場合、カトラリーだけでなくナプキンの使い方にもマナーがあります。

こちらの記事では、ナプキンを膝にかけるタイミングや、食事中のナプキンの使い方などについてお話ししました。

また、食事中で離席する場合と、食後ではナプキンの置き場所が異なるので、覚えておきましょう。