就活生は知っておこう!ビジネスにおけるコートの着用マナー

2019年12月13日

冬の就職活動中は、スーツだけでは肌寒いのでコートを着たくなると思います。

そんなとき、就活生の皆さんにぜひ知っておいてほしいのが、コート着用に関するビジネスマナーです。

この記事では、会社訪問時にコートを脱ぐタイミングや、脱いだ後のコートの扱いなどをご説明します。

ビジネス用のコートの選び方もご紹介するので、ぜひご参考にしてください。

会社訪問時のビジネスマナー!コートを脱ぐのはいつ?

就職活動では、面接や説明会のために会社を訪問する機会が多々あります。

その際、冬であればスーツの上にコートを羽織る方が多いと思いますが、就活生が悩みがちなのが、着ていったコートを脱ぐタイミングでしょう。

結論から言うと、コートは会社の建物に入る前に脱いでおくのがマナーです。

これは、外を歩いている間にコートに付着したほこりや汚れ、花粉などをそのまま会社に持ち込むのがマナー違反とされているためです。

家や学校の教室などにはコートを着たまま入る方がほとんどだと思いますが、会社訪問時にコートを着たまま建物に入ると、ビジネスマナーがわかっていないと思われてしまうので注意しましょう。

会社の中には、複数の会社が入った大きなビルのワンフロアにオフィスを構えているところもあります。

そのような場合は、ビルの外でコートを脱ぐのではなく、ビルに入って1階のエントランスでコートを脱いでも問題ありません。

オフィスの受付に行くときにはコートを脱いでいるようにしましょう。

ただし、ビルの入り口の真正面や、人通りの多いところなどでコートを脱いでいると、中で働いている人の邪魔になってしまいます。

通行を妨げないよう、端に寄ってから脱ぐようにしてください。

脱いだコートのたたみ方

次に、会社の建物に入る前に脱いだコートのたたみ方についてご説明しましょう。

前項でご説明した通り、コートの外側についたほこりなどを会社内に持ち込まないのがビジネスでのマナーです。

脱いだコートは軽く手で払い、ほこりなどを落としておきましょう。

また、たたむときはコートの外側が見えないように、中表にします。

肩の部分を持って、両袖を中に包み込むように、コートを裏返してたたんでください。

さらに、腕にかけられるように真ん中あたりで二つ折りにしておきます。

二つ折りにする際は、ボタンのある面(前身ごろ)が内側にくるように折りたたみましょう。

以上が、会社訪問時に脱いだコートのたたみ方です。

立ったままコートをたたまなくてはいけないので少しやりにくいかもしれませんが、できるだけコンパクトになるようにたたんでくださいね。

くしゃっと丸めるようにたたむと、持ち運びの際にかさばってしまいますし、見た目も良くありません。

コートがきれいにたためたら、会社内では腕にかけて持ち運びましょう。

面接中のコートの扱いに注意!こんな扱いはマナー違反

引き続き、コートに関するビジネスマナーを見ていきます。

面接のために会社を訪問した場合は、受付を済ませた後、面接会場へ通されるでしょう。

会場には椅子が用意されており、着席して面接を受けるのが一般的です。

では、面接の間はコートをどのようにすれば良いのでしょうか。

会社の備品としてハンガーラックが部屋に置いてあることもありますが、面接官の許可なしにコートをかけてはいけません。

椅子の背もたれにかけたり、膝の上に載せたりするのもマナー違反です。

背もたれにかけると、コートの丈によっては床についてしまい、汚れる可能性があるのでので好ましくありません。

床の上に直接置くのはもってのほかです。

また、膝の上に載せていると、面接官への挨拶などで立ち上がる動作をとるときに邪魔になってしまいます。

面接の際は、鞄を床の上に置くので、その上にコートを載せておきましょう。

このとき、コートが床につかないように、二つ折りよりもさらにコンパクトに折りたたんでおいてください。

このようにすれば、面接の最中にコートが邪魔になりません。

なお、会社説明会の際も同様に、鞄の上にコートを置いて着席すると良いでしょう。

ただし、会社説明会では途中で席を立って挨拶などをすることはあまりないので、膝の上に置いておくのもマナー違反にはなりません。

机の上や隣の席には置かないようにしましょう。

手袋やマフラーなどの小物はどうするのがマナー?

ここまで、ビジネスにおけるコートの扱い方のマナーをお伝えしてきました。

ところで、寒いときにはコートの他にも、手袋やマフラーなどの小物を使用する方も多いでしょう。

このような小物も、コートと同様、会社に入る前に取っておくのがマナーです。

マフラーは折りたたんで鞄に入れるか、もしくはコートと一緒に腕にかけて持ち運びます。

手袋は、鞄かポケットに入れておきます。

マフラー・手袋ともに、コートと比べるとかさばらないので鞄に入れることができますが、履歴書などを鞄から取り出して提出するときに邪魔になりそうな場合は、腕にかけたりポケットに入れたりしておきましょう。

なお、小物は落としても気づきにくいので、注意が必要です。

会社の中や説明会会場で手袋を片方だけ落としてしまったなどということのないように、気をつけましょう。

ビジネス用のコート選びのマナーも押さえておこう

さて、ここからはビジネス用のコート選びのマナーをご紹介します。

どのようなコートをビジネスで使っても良いのか迷ってしまう就活生の方も多いかと思います。

ぜひコート選びの参考にしてください。

●スーツとアンバランスなものは選ばない

就活生のスーツと言えば、黒かグレー、ネイビーなどが多いでしょう。

それに対して派手な色や柄のコートを合わせるのは、ビジネスではふさわしくありません。

色はダークカラーやベージュなどの落ち着いたものがおすすめです。

また、ファーやフードの付いたコートもカジュアル向きなので避けるのが良いでしょう。

●無難なのはステンカラーコートやトレンチコート

ビジネスシーンで浮かず使いやすいコートの定番は、ステンカラーコートやトレンチコートでしょう。

ステンカラーコートは、後ろ襟が高く、前が低く折り返されているのが特徴的です。

綿などの薄手のものから、ウールやカシミヤのものまであり、寒い冬にも対応できます。

トレンチコートは一般的にボタンが2列あるダブルタイプが多く、ショルダーストラップやウエストベルトが付いているのが特徴です。

春先のまだ肌寒い時期に使用するコートとしてぴったりでしょう。

これらのコートは就職活動中だけでなく、就職後ももちろん活用できるので、一着持っておくととても便利です。

ビジネスマナーを違反してしまうと不採用になる?

コートを脱ぐタイミングや、コートの扱い方、選び方などのビジネスマナーを違反してしまうと、就職活動にどのような影響があるのでしょうか。

必ずしも、これらのマナー違反がすぐに不採用につながるとは限りません。

ただし、接客業や営業職などの職種はマナーが重視されるため、マナー違反によって選考での評価が大きくマイナスになる可能性があります。

また、ひとつくらいのマナー違反では問題なくても、他にも知らずにマナー違反を重ねてしまうと、それが原因で不採用となることもあるでしょう。

会社訪問の際は、コートに関するマナーだけでなく、ビジネスマナー全般について事前によく調べておくと良いかもしれません。

ビジネスマナーは社会人の基礎と言われるので、この機にしっかりと覚えておきましょう。

マナーを知っていれば面接官からも好印象!

今回は、就職活動で会社を訪問する際にコートを脱ぐタイミングや、脱いだ後のコートの扱い方などをご説明しました。

マナー違反をしたからといって、すぐに不採用になるとは限りません。

しかし、ビジネスマナーをしっかりと理解しておくことで、面接官から好印象を持たれ、就職活動が有利になる可能性はあります。

他の就活生に差をつけるためにも、マナーについてよく確認しておきましょう。