フレンチのコース料理を食べに行く!マナーを覚えよう!

2020年01月04日

お付き合いなどで、フレンチを食べに行く機会のある方もいるでしょう。

しかし、テーブルマナーが正しいものであるかどうか分からないと、せっかくの美味しい料理も不安にかられて楽しめなくなってしまうことでしょう。

こちらの記事では、フレンチのコース料理の基本的なマナーをご紹介しますので、是非、参考になさってください。

フレンチのコース料理を食べる前に知っておきたい!カトラリーの種類

フレンチのコース料理を食べるとなると、マナーはもちろん大事ですが、先に、使用するカトラリーはどんなものがあるのかを知っておきましょう。

洋食に使用されるカトラリーのイメージはナイフ・フォーク・スプーンが一般的ではありますが、さまざまな形があり、使用用途も異なります。

・オードブルナイフ
・オードブルフォーク
・スープスプーン
・魚用ナイフ
・魚用フォーク
・肉用ナイフ
・肉用フォーク
・デザートナイフ
・デザートフォーク
・バターナイフ

基本的にカトラリーは使用する順番で並べられていて、それらを外側から使っていけば間違いありません。

デザート用のカトラリーは最も奥に、バターナイフはパン皿の隣に、その他のものは位置皿の両端に並べられています。

カトラリー以外に、グラスも複数個用意されていますが、飲みものによってどれを使うのかは異なるので、お店の方にお任せするのがよいでしょう。

ただ、一般的には、右側のグラスから使用します。

フレンチのコース料理のマナーの基本はカトラリーの持ち方から!

フレンチのコース料理に使用するカトラリーを知ることができたら、その持ち方のマナーをマスターしましょう。

ここでは、ナイフとフォークの持ち方をお伝えします。

基本的にナイフは右手に持ちフォークは左手に持つのが決まりですが、これは右利きの方の場合で、利き手が左手の方は逆に持っても問題ありません。

食べものは前もって全て切り分けるのではなく口に運ぶ分だけにし、大きさは口に入りきる程度にします。

利き手が右手の場合、ナイフを持つときは、刃の部分と柄の部分のちょうど中間近辺に、軽く右手の人差指を添えるようにします。

フォークは、背の部分に左手の人差指を添えますが、左利きの方はこれらが逆になります。

どちらが利き手であったとしても、持ち方に違いはありません。

しかし、普段からナイフとフォークを使用していないと、食べものを切って口に運ぶのはなかなか難しいことかもしれません。

フレンチのコース料理を食べに行く日が決まっているのであれば、その日に向けて、普段の食事でナイフとフォークを使い、練習しておくとよいでしょう。

持ち方だけじゃない!カトラリーを食事中に置くときのマナーを知ろう

食べるのを止めているときや食事終了のときは、使用しているカトラリーを一度置くのがフレンチのコース料理でのマナーですので、ここでしっかり覚えておきましょう。

カトラリーの置き方には、きちんと決まりがありますが、その置き方にも「フランス式」「イギリス式」「アメリカ式」など、さまざまなスタイルがあります。

こちらでは、間違いがないように上記3つの置き方をお伝えしておきます。

上記3つのスタイルで共通しているマナーは「ナイフの刃は必ず内側に向ける」ということです。

最初に、食べるのを止めた際の置き方です。

●フランス式

フォークは背を上に向け、ナイフは刃を内側に向けた状態で、「ハの字」になるように置きますが、このときにナイフとフォークの持ち手の部分は皿の上に乗らないようにします。

●イギリス式

刃を内側に向けたナイフを皿の中心に斜めに置き、背を上に向けた状態のフォークをナイフの刃の上に重ねます。

イメージとしては、皿の中心近辺で2つの先端がクロスしているような形です。

●アメリカ式

フランス式と似ていて、フォークは背を上に向け、ナイフは刃を内側に向けた状態で「ハの字」に皿の上に置きますが、持ち手の部分も皿の上に乗るように置くのがマナーです。

知っておきたいマナー!食事終了のカトラリーの置き方は?

続いて、食事終了のカトラリーの置き方を見ていきましょう。

●フランス式

フォークの腹を上に向けて、時計でいう「4時」の方向におき、ナイフは隣に添えるようにします。

その際、ナイフの刃は内側になるように置きましょう。

●イギリス式

フォークの腹を上に向けて、ナイフの刃を内側にして隣に添え、先端を上に向けた状態で時計の「6時」の方向に置きます。

この置き方だと、お店の方が左右のどちらかから皿を下げたとしても取りやすいです。

●アメリカ式

フォークの腹を上にしたら、時計でいう「3時」の方向に置きます。

その際、ナイフは刃を内側にして隣に添えます。

置き方は基本的に上記の通りですが、必ずしもこの方法で行わなければならないわけではありません。

例えば、一緒に食事をする方がアメリカ式であれば、それに合わせることもありますし、イギリスへ旅行に行った際はイギリス式にすることもあります。

フレンチのコース料理のカトラリーの置き方のマナーが分かったら、次はナプキンのマナーもマスターしましょう。

フレンチのコース料理を楽しむために!ナプキンを使用するときのマナー

ナプキンの使い方やマナーを見ていきましょう。

フレンチのコース料理では、ナプキンで口のまわりに付いたものを拭き取ったり、手や指を拭いたりします。

それ以外にも、膝の上にかけておくことで、食べものや飲みものがこぼれた際に、服が汚れてしまうのを防ぐ役割もあります。

ナプキンを膝にかけるタイミングは、全員が席に着いたときに行うこともありますが、正しくは食べものや飲みものが運ばれてきたときです。

ナプキンを二つ折りにして膝の上にかけますが、このときに折れ目が自分の体のほうに向くようにしましょう。

口のまわりや手、指を拭く際は、二つ折りにしたナプキンの内側を使って拭き、汚れた面が内側になるようにして再び膝の上に置きましょう。

ナプキンを使用していると、落としてしまったり、ひどく汚れてしまったりしてナプキンを交換してもらいたいこともあるかと思います。

このとき、お店の方を大きな声で呼んで来てもらうのではなく、目で合図をして呼びます。

また、料理を運んだり片づけたりしているタイミングでお願いするのもよいでしょう。

新しいナプキンと交換してもらいたいときは、汚れたナプキンを手にして「新しいのをお願いします」と声をかけるだけです。

途中で席を立つときは、ナプキンはたたまずに椅子の上に置くのがマナーですが、あまりくしゃくしゃになっているのも見栄えがよくありません。

その際は、ナプキンの角と角を合わせないようにたたむといいでしょう。

これは、食事を終えたときも同様です。

マナーが分かったら一連の流れをイメージしよう

最後に、フレンチのコース料理に食べに行ったことを想定して、一連の流れをイメージしてみましょう。

①飲みものを注文する

フレンチのコース料理では、最初に飲みものを頼むのが一般的です。

②パンやオードブルを食べる

「パンはいつ食べるの?」と思う方もいるかも知れません。

基本的に決められたタイミングはありませんが、オードブルと一緒のタイミングでいただくとよいです。

パンの皿はメインの皿と同時に下げられてしまうので、それを想定して食べましょう。

パンを食べる際は、一口サイズに手でちぎってから食べるのが正しいので、かぶり付かないようにします。

③小前菜を食べる

一口サイズであることが多い小前菜は、お店からのおもてなしです。

カトラリーがない場合は、手で食べてOKです。

④オードブルを食べる

オードブルは、野菜や魚などを重ねてつくられたメニューもありますが、その場合は全体が崩れないように切り分けていただきます。

⑤スープを飲む

スープを飲むときは、スプーンを手前から奥に向かって動かしてすくうのがマナーです。

飲むときは音を立てないように流し込むようにして飲み、量が減ってきたら皿を右奥へ傾けてすくいますが、無理して行うとかちゃかちゃと音が出てしまうので注意しましょう。

⑥魚料理と肉料理を食べる

魚の場合、崩れてしまわないように丁寧に切り分けていただくのがフレンチのコース料理のマナーです。

肉と魚の食べ方で共通しているのは、先に全て細かく切り分けないようにします。

付け合わせの野菜などもバランスよくいただきましょう。

⑦デザートを食べる

複数の種類のデザートが運ばれてきたら、味が薄いものからいただきますが、アイスクリームなど溶けてしまうものは先にいただくようにしてください。

フレンチのコース料理を食べるときはマナーを守ろう

フレンチのコース料理を食べに行くとなれば、「マナーが分からないから不安」と思う方もいるでしょう。

しかし、一度マスターしてしまえば不安はなくなり、楽しい食事の時間を満喫することができます。

こちらの記事を参考にし、正しいマナーを覚え、素敵な時間をお過ごしください。