就職活動では、面接も重要なものです。
「しっかり受け答えすれば大丈夫!」と思う方も多いですが、大切なことはそれだけではありません。
面接ではビジネスマナーも評価のポイントで、そのひとつには「椅子の座り方」も挙げられます。
この記事では、印象の良い椅子の座り方についてお話ししますので、面接を受ける前にチェックしてみてはいかがでしょうか。
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受け答えだけじゃない!面接はマナーも評価のポイントに
就職活動のときは、複数の会社で面接を受けるかと思います。
そのとき多くの方は、主に質問に対する受け答えの練習をしているでしょう。
とはいえ、面接官が見ているところはそれだけではありません。
入室時から退室時までのビジネスマナーも、よく見ています。
例えば、
・挨拶ははっきりとできているか
・敬語は正しく使えているか
・身だしなみはきちんと整っているか
など、さまざまなポイントをチェックしています。
そのひとつには、「椅子の座り方」も挙げられます。
普段からよく行う動作ですが、これも実はマナーがあり、面接官もじっくり見ています。
座り方次第で、自分の印象が悪くなってしまう恐れもありますから、これは面接前に確認しておくと良いかもしれません。
まずは、悪い座り方の例から確認してみましょう。
悪い椅子の座り方からチェックしよう!
では面接では、どのような椅子の座り方が悪いとされるのでしょうか。
ざっと挙げると、
・緊張感のない、慣れ過ぎた態度
・姿勢が猫背
・椅子にもたれかかる
・もぞもぞとしている
・足を伸ばす
などが挙げられます。
緊張してうまく話せないことは「面接あるある」とも言われますが、緊張感がなさ過ぎるのも問題です。
面接慣れしたような余裕のある態度は、面接官から反感を買ってしまう場合もあります。
また、姿勢が猫背の人も多いかと思います。
面接のはじめのほうは、ぴしっと背筋を伸ばしていたのに、徐々に背中が丸くなっていき、気づいたら背もたれに寄りかかっていた、ということもあるようです。
さらに、もぞもぞと動くのもあまり良い印象ではありません。
貧乏ゆすりをしたり、肩や首を動かしたりすれば、「このくらいの質問で自分を抑えることができないのか」と面接官に思われてしまうことがあるでしょう。
これでは第一印象が悪く、面接もうまくいきません。
ビジネスでは第一印象がとにかく大事ですから、第一印象を良くするために、椅子の座り方ひとつでも注意する必要があります。
次の項からは、椅子の座り方のマナーについてお話ししていきます。
男女共通の椅子の座り方!マナー良く座ろう
ここから、面接での椅子の座り方についてお話ししていきます。
まずは男女共通の、椅子に座る位置と姿勢についてです。
面接官に良い印象を与えられる座り方として、これら2つはとても大切です。
はじめは、椅子に座る位置についてです。
普段椅子に座るときは、奥まで座ったり背もたれに寄りかかったりすることが多いでしょう。
しかし面接ではNGです。
リラックスした雰囲気が出やすいので、避けるようにしてください。
どの位置がおすすめかというと、背もたれから握りこぶし1つ分くらいあけた位置です。
次は、姿勢についてです。
マナーの良い美しい姿勢をつくるには、顎の位置がポイントです。
顎を上げすぎてしまうと面接官を見下しているかのような姿勢になるので、顎はしっかりと引くことが大切です。
そして背筋もポイントとして挙げられます。
背筋が曲がっていると、「やる気が感じられない」や「ふざけている」と思われてしまいやすいので、ぴしっと背筋を伸ばした姿勢を維持してください。
面接時の椅子の座り方!膝や手の位置は男女で違う
男女共通の椅子の座り方についてお話ししましたが、足や手の置き方は男女で違いがあります。
それぞれご説明します。
まずは女性からです。
女性が椅子に腰をかけるとき、膝と、かかとを揃えることがポイントです。
膝を広げたり足を組んだりすると、良い印象を面接官に与えることができません。
また、揃えた足を斜めにして座る方もいるかもしれませんが、できればこの姿勢も避けたほうが良いでしょう。
つま先や膝、かかとをぴったりとつけ、垂直に座ることで、マナーが守られた美しい姿勢となります。
応募する職種によっては、所作が美しいかどうかをよくチェックすることもありますので、注意して座りましょう。
椅子に座るときは、手の置き方にも注意が必要です。
ぷらぷらと下げているのはNGですから、必ず太ももの上に手は置くようにしましょう。
このとき、右手が下になるように両手を重ね、指先まで伸ばしておきましょう。
指先までぴしっと整えることで、気品が感じられるような雰囲気を演出できます。
女性の座り方を男性がやるとマナー違反?男性はどう座る?
次は、男性の椅子の座り方です。
まず足については、肩幅くらいに開いて椅子に座ります。
男性は女性のように、膝をつけて座らなくてもOKです。
しかし肩幅以上に開くと、少し偉そうな態度になる恐れがあるので、肩幅くらいに開くのがおすすめです。
椅子に座るときは「ドスン」などと音を立てるのはマナー違反ですので、静かに座るようにしましょう。
そして重要なのが、膝やつま先の向きです。
膝が大きく開いていたり内側に入っていたりする場合、不格好に見えやすく、面接官にあまり良い印象を与えることができないかもしれません。
良い印象に見せるには、膝やつま先を正面に向けることがポイントです。
意識しないとできないことだと思うので、覚えておくと良いでしょう。
また、男性の手の置き方ですが、偉そうに見せないように腕組みは絶対に避けるようにしましょう。
軽めの握りこぶしを作り、右手は右の太ももの上に、左手は左の太ももの上にそれぞれ置きます。
手が開いた状態は不格好に見えてしまうので、軽めの握りこぶしをつくっておくと安心です。
そのまますっと背筋を伸ばし、脇をぐっとしめ、美しい姿勢をキープしましょう。
座るときに悩むバッグの置き場所…面接ではどこに置くべき?
椅子の座り方とあわせて確認しておきたいのが、バッグの置き場所です。
面接では、どこに置くのが良いのでしょうか。
基本的には、椅子の横です。
特に、利き手側の足元に置くのが良いですね。
バッグの中から履歴書などの書類を取り出すこともあるかと思いますので、利き手側にあると便利です。
面接の時間は大変貴重な時間ともいえますから、無駄な時間をつくらないよう、スムーズに取り出せるところに置いておきましょう。
また、バッグを置くときは、椅子にもたれかかるように置くのは避けてください。
万が一倒れて、バッグの中身が出てしまっては大変ですし、集中力を欠いてしまう恐れもあります。
そのため面接に持参するバッグは、自立するものを選ぶことも重要です。
もし面接官から「バッグはそこに置いてください」といわれたら、指示通りの場所にバックを置きましょう。
面接室に入る前に、バッグを置く場所を指示された場合は、入室してすぐにその場所へ向かうのは避けてください。
面接官から指示があると思いますので、それまでは自分で持っているようにしましょう。
椅子の座り方やバッグの置き方のマナーにも注意して、印象良く面接を終えられるように努めましょう。
椅子の座り方などのマナーに注意して面接に臨もう!
椅子の座り方ひとつも、ビジネスマナーでは欠かせないもので、面接官もよく見ています。
背もたれに寄りかかったり姿勢が猫背だったりするのは、「だらしない」などと判断されやすく、印象悪く見せてしまいます。
だいたい握りこぶし1つ分くらいをあけて、背筋をぴしっと伸ばした姿勢をキープしたいですね。
将来に関わる大切な面接を、印象良く終えられるようビジネスマナーに注意して臨みましょう。