お盆休みにはどんな理由があるの?お盆のあれこれをご紹介!

2018年12月10日

日本にはお盆休みというのがありますがなぜお盆は休みになっているのでしょうか?

このお盆休みは日本独特のもので昔の奉公人が田舎に戻り一族が集うお盆や正月の行事に参加させるためという理由から始まっています。

それではお盆にはどんな事をするのでしょうか。

そして日本のお盆のような行事が外国にもあるのでしょうか?

今回は、お盆のあれこれをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

お盆の起源は?

そもそもお盆の風習はいつからあるのでしょうか?

飛鳥時代の推古天皇の時代には既に行事として行われていたという文献が残っている事や夏には先祖供養をする風習が奈良時代にはあったようです。

お盆の起源ははっきりした事はわかっていません。

お供え物を置くお盆が起源だとも言われていますが盂蘭盆が元になっているのではないかという理由が有力です。

これは盂蘭盆経というお経が起源になっているということからです。

お経にはお釈迦様の弟子目連の神通力により自分のなくなった母親が逆さ吊りの罰を地獄で受けている事を知り母親を救いたい気持からお釈迦様から7月15日旧暦でいう8月15日に大勢の修行者たちに食べ物を与えみんなで食べればそのうちの一部が母親の口に入って救われると言う教えを受けます。

目連はお釈迦様の仰ったとおりにし救われたと言う話があります。

これがお盆の起源と言われているそうです。

日本ではお盆や盂蘭盆は家族が集まり先祖へのおもてなしと冥福を祈るということもあり休みを取るイメージがありますが

お盆時期の帰省や家族で集まることが難しいという人は先祖へ思いながら自分自身の行いについて振り返る時間を作ってみるのもいいでしょう。

お盆休みというのは外国にもある?

日本にはお盆というものがありますが外国にもあるのでしょうか?

日本ではお墓参りをしたりすることはありますが外国には日本のようにお墓参りをしたり供養をすることはないのです。

有名なのはキリスト教圏のイースターです。

一般的にはクリスマスのときと同じようにイースターを家族でご馳走を食べて祝います。

エッグロールと言われるものを使用しイースターエッグは、生命の始まりだとされておりこれはキリストが十字架上で死んでから

三日目に復活しひよこが卵の殻を破って出てくることとキリストも死という殻を破って蘇った事を重ねあわしているのです。

中華系の人々の風習は清明節には先祖の墓に線香を上げてお参りをすることになっているのです。

その際に墓地に生えた雑草を取り除くという風習がありますが日本でも同じことをお盆にします。

日本の風習はこの清明節から来ているのかもしれません。

ロイクラトンはタイの有名な祭りで毎年旧暦12月の満月の夜を中心に行われる(新暦11月頃に相当)ものです。

メキシコでは死者の日というものがあり盛大なお祭りで死者の日はカトリックにおける諸聖人の日である11月1日と翌日2日となっており地域によっては、10月31日の晩も前夜祭として祝います。

この日はお墓に装飾をしてお酒を飲んで楽しみながら死者を弔うというのが理由です。

外国ではお祭りとなっているところが多いようですがアジア圏では日本の風習に近いのですがお休みを取ると言うのはやはり日本独特のもののようです。

お盆休みにはどんな事をする?その理由は?

お盆休みにはどんな事をするのが正しいのかはっきり知っている人は少ないかもしれません。

お盆は13日から16日までの期間でご先祖様が子孫の元に戻りその数日間を一緒に過ごし私たちはご先祖様を供養しご先祖様のお陰ですと感謝するための期間なのです。

13日には盆提灯に火をともし故人を迎え入れる。

(迎え盆と呼ばれるもの)

14・15日にはお坊さんを招いて法要をしていただく。

16日にはご先祖様と一緒にお墓に行きあの世へ見送る。

(送り盆と呼ばれるもの)

魂が家にいるという理由から14日15日は朝昼晩の三回食事をお供えしお水も替えます。

お盆には人それぞれ事情があるかもしれませんができるだけお休みし身内のものが集まりお墓をきれいにしてお参りをする事を心がけたいものです。

また盆踊りは念仏踊りがお盆の行事と結びついてた事でご先祖様や故人を供養するための踊りとして定着していったもので賑やかに踊ってご先祖様をお見送りするという理由もあるようです。

お盆にはきゅうりとなすという理由

お盆に使うきゅうりとなすにはちゃんと名前がありこのお供え物の名前は「精霊馬」といい亡くなった方が死後の世界から移動するための乗り物なのです。

お盆を迎える13日には早く移動できるように馬に見立てたきゅうりに帰る日の16日には休みながらゆっくり帰ってほしいと足の遅い牛(精霊牛)という理由から飾るのです。

精霊馬の作り方は簡単です。

なすときゅうり1本ずつそして割り箸2組みあるいは爪楊枝8本を用意しなすときゅうりを牛と馬それぞれの胴体に見立て割り箸あるいは爪楊枝はそれぞれの脚にします。

割り箸の場合は1本を2つに折って8本にします。

なすときゅうりはヘタが牛と馬の頭としすこしヘタが上向きになるようにし折った割り箸あるいは爪楊枝を4本ずつさして完成です。

精霊棚(盆棚)とはお盆の際にお供え物を飾る棚のことを言います。

完成した精霊馬を精霊棚に飾り向きは、お迎えをする時には精霊馬の頭同士が向かい合うように内向きに逆にお送りする時には精霊馬が外を向くように飾ります。

このようになすときゅうりには故人の移動の道具という理由がちゃんとあるのです。

お墓参りの基本はどうしたらいい?

お墓参りは基本的にはご先祖を迎える13日がよく、いわゆる留守参りなら14日・15日、16日は送り火をたいてお墓参りをします。

ですから13日と16日はとても大事にするところが多いのです。

ただし精霊流しをする地域ではその船で帰るという理由から16日のお墓参りをしない所もあります。

ですからこの13日から16日に日本の企業はお盆休みの設定をしているところが多いのです。

お参りする時間は13日には迎えが早いほうがいいので午前中に16日に行く場合かえりはおそくと言う事で夕方にいく人が多いようです。

お墓の掃除を済ましたらお供えをし生前故人とかかわりが深かった人から順番にお参りをします。

お盆のお墓参りは服装も特に決まったものもなく花も故人が好きだった花をお供えするのもいいのではないでしょうか。

しかし、造花は先祖に嘘をつくと言う事になるそうで造花は避けましょう。

お墓に持っていくものは基本的には数珠・線香・ろうそく・ライターもしくはマッチ・花です。

お供えしたお菓子などはカラス等が食べにくることのないよう必ず持って帰りましょう。

そしてできる事なら家族みんなで休んで故人に顔を見せにお墓に行くのがいいのではないでしょうか?

お盆休みにお墓に行く理由はあるの?

実は霊となったご先祖様は同じところにいるわけではなく結構あちこちうろうろしているものなのです。

既にお墓にはいないと思われがちですので行く意味はないように思いますがご先祖様に手を合わせるだけではなく行くことに意味があるのです。

お墓参りをするのはご先祖様を敬い感謝の気持ちを忘れないようにするためという理由です。

お盆にお墓参りが出来ないけどどうしようと言う人もいるでしょうがお盆に行くのは基本でしかありません。

お墓参りを理由に無理に休みを合わせる必要はありません。

代わりの日に自分の都合にあわせてお墓参りをすればいいのです。

お盆休みは家族で過ごそう!

近年お盆休みと言うのは仕事などの理由からみんなで集まることが無理なことが多くなりました。

しかしながらこのお盆の意味を知るとやっぱりみんなで集まりお墓参りに行くことに意味があるのではないでしょうか。

先祖や亡くなった近親者に会いに行く事なのです。

仕事などでお休みをとれない方も、お盆を過ごすという理由で時間を作ることも検討してみましょう。