熨斗紙をダウンロードできる?おしゃれな熨斗紙を利用しよう

2018年11月26日

結婚式や出産など、慶事の際の贈答品に添える熨斗紙(のしがみ)ですが、熨斗紙の使い方やルール等ご存知でしょうか。

使い方や意味が分からないまま、なんとなく付けているという方も多いかもしれませんね。

せっかくのお祝いや喜び事で贈り物をするのであれば、この機会に熨斗紙についての知識を深め、間違いがないようにしたいものです。

ここでは熨斗紙の基本的な使い方から、おしゃれな熨斗紙のダウンロードの仕方、手作りの方法まで、様々な角度から熨斗紙についてのご紹介をしていきます。

熨斗をダウンロードする前に知っておこう!「熨斗」とは?

誰しも熨斗や熨斗紙といったものを、一度は見たことがありますよね。

熨斗紙とは結婚のお祝いや出産祝いなど、改まった贈り物を用意する場合にマナーとして付けるものです。

本来、熨斗紙とは掛け紙と水引と熨斗鮑(のしあわび)で構成されていました。

熨斗鮑は鮑を薄く削ぎ、干して生乾きになったものを伸ばし、水洗い、乾燥を繰り返して作られたものです。

鮑は昔から長寿をもたらす食べ物とされていたため、古くから縁起物としてお供え物に使われてきました。

これが贈答品にも貼り付けられるようになり、次第に簡略化され、鮑の代用品として黄色い紙が使われるようになりました。

また、水引は和紙を細く切り、よったものに糊を塗り固めたものです。

用途によって水引の色はお祝い事であれば紅白、お悔み事であれば黒白といった具合で変わってきます。

水引については後ほど詳しく説明していきます。

最近ではこの熨斗紙も熨斗、水引、熨斗鮑が1枚の紙に印刷されているものが多くなっています。

インターネット上でもおしゃれな熨斗紙のテンプレートが多数あり、ダウンロードできるようになっています。

こちらについても選ぶ際のポイントなどを、次項以降でご紹介していきます。

基本を知っておこう!熨斗紙の種類と選び方

一言に熨斗紙といっても様々なものがあります。

そのため、利用シーンに応じて表書きや水引の色や結び目も変わってきます。

ここでは利用シーンに別に熨斗紙の表書きと水引の選び方をご紹介します。

尚、ご紹介するのはあくまでも一例であり、これでないとダメということではありません。

【一般的なお祝い事】

出産、入学、お中元、お歳暮、引っ越し祝いなど、何回あってもおめでたい慶事に対しては、水引の結び目は蝶結びです。

この結び目には、「何回解いても結びなおせる」という意味合いが含まれています。

表書きは「御祝」が一般的です。

【結婚祝い、快気祝い、災害見舞など】

婚姻、ご入院された方への見舞や快気祝い、災害に遭われた方へのお見舞いに対しては、水引の結び目は結び切り、もしくはあわじ結びです。

結び切りはほどくことが難しいため、「繰り返すことのないように」「1度で終わってほしい」という意味合いが含まれています。

あわじ結びも同様で、結びを解くことが難しいため、この用途に使われます。

表書きは「御結婚御祝、御見舞、快気祝、災害御見舞」などが一般的です。

【葬儀などの弔事】

弔事については結び切り、あわじ結びをかけるのが前提です。

表書きは仏式であれば「御仏前」、神式であれば「御神前」となります。

ちなみに、宗教問わず使用できるのは「御霊前」です。

そのため、亡くなった方の宗派が分からない場合は「御霊前」が無難です。

水引きの色については、本来白一色で本数も偶数本でしたが、最近では黒白の奇数本が一般的になっているようです。

市販のものも多くありますが、なかには水引の本数も選べるおしゃれな熨斗紙が、インターネットで見つかります。

色々と見てみてルールに沿っているものであれば、気に入ったものをダウンロードして使用しても問題ないでしょう。

熨斗紙を使う際の注意事項

おしゃれな熨斗紙をダウンロードする前に、熨斗紙を使う際の注意事項を何点かご紹介します。

まず、贈答品が生モノの場合は熨斗を付けることはできません。

先程述べた通り、熨斗は鮑が由来で生モノの代わりとなるものです。

生モノに熨斗を付けるとお祝いが二重になってしまうので、特にお中元やお歳暮の時は注意が必要です。

かといって、何もつけないで送るのは失礼にあたる場合があります。

そのため、生モノを送る際には熨斗がついていない掛け紙を使用しましょう。

また、仏前へのお供え物も同様に熨斗はつけません。

なぜなら、仏前へ生モノはお供えしないため、熨斗は不要となるからです。

次に気を付けたいのが水引の結び目です。

先にご紹介したように、目的によって結び目は変わります。

間違った結び目で贈ると、場合によっては大変失礼にあたることもありますので注意してください。

例えば、蝶結びの水引は「何度も繰り返されてほしい」という意味があるので、結婚式では使ってはいけません。

最後に、自分や贈る相手が喪中の場合です。

お歳暮などを贈る相手が喪中ですと、果たして送っていいものか迷ってしまう方もいるのでしょう。

しかしながら、お歳暮はお世話になっている方への感謝の気持ちで送るものなので、喪中に送っても差し支えありません。

但し、熨斗や水引はおめでたい意味があるので、ここでは使用しないことが肝心です。

その際は掛け紙には、表書きと名前のみ書くようにしましょう。

受け取った側が喜ぶおしゃれな熨斗やリボンとは

最近ではインターネット上にたくさんの熨斗紙のテンプレートがあります。

その種類は、シンプルなものからおしゃれなものまで、色々あるので一度調べてみることをおすすめします。

水引や熨斗の有無などに関しては、ルールを守っていればどれを使っても差し支えありません。

贈答品を受け取った時に、受け取り側の目にまず入るのが熨斗紙です。

もしも素敵な熨斗紙をつければ、受け取った方も喜ばれることでしょう。

また、お土産など、あまり仰々しくしたくない贈答品の場合はリボンでもかまいません。

注意点としては、リボンなどをラッピングする際、熨斗紙はつけないようにすることです。

なぜなら、両方つけてしまうとマナー違反になってしまうからで、注意が必要です。

次に実際にインターネット上からダウンロードする時のポイントと、実際に熨斗紙を作成する手順をお話ししていきます。

おしゃれな熨斗をインターネットからダウンロードする!

こちらでは、実際に熨斗のテンプレートをインターネット上からダウンロードする方法をお伝えしていきます。

まずは、インターネットの検索画面で「熨斗 テンプレート」と入力して検索してみましょう。

すると、おしゃれな熨斗の素材が入っているサイトがたくさん出てくるかと思います。

ここで注意しておきたいのは、熨斗のテンプレートが掲載されているサイトには、無料版の物と有料版の物がある点です。

無料版と有料版の違いはサイトによってまちまちですが、「無料版ではテンプレートの数に限りがある」、「無料版では熨斗紙の下の方にコピーライトⓇ表記がある」、「有料版は専用の作成ソフトをインストールできる」などの違いがあります。

作成者によって用途やPCスキルなどが変わってきますので、それに合わせて選択しましょう。

専用ソフトがあれば、用途や自分の持っている構想を入れるだけで、ソフト側がおしゃれな熨斗を作成してくれます。

また、印刷設定も楽にできるのでおすすめです。

ダウンロードに頼らずおしゃれな熨斗を自分で製作する!

ここでは気に入った熨斗が見つからなかった場合に、熨斗を自分で製作する方法をご紹介します。

熨斗、水引が印刷されている熨斗紙をダウンロードして使用するのも、手軽で簡単なので良いのですが、手作りでおしゃれな熨斗紙を作れば愛着もわきますよね。

お祝い事で手作りの熨斗や水引を使ったと知れば、受け取った側は気持ちを込めて作ってくれたのだと感じるはずです。

感謝の気持ちも一段と大きくなるでしょう。

お祝い事には手作りの熨斗を作って、昔と変わらない方法で気持ちを伝えるのも、1つの手ではないでしょうか。

もしも手作りの熨斗を使う場合は、折り紙や和紙で製作すると見栄えも良くなります。

また、鮑が入るところは黄色い折り紙で作るのがいいでしょう。

その他にも、水引は市販でも取り扱いがあるので手軽に沿えることができます。

その際には、前述のように結び方にはくれぐれも注意しましょう。

熨斗の折り方や水引の結び方については、インターネットで調べるとたくさん出てくるので参考にしてみてください。

おしゃれな熨斗紙を使って気持ちを込めよう!

普段何気なく貼り付けられている熨斗紙も、調べてみるとこの薄い紙1枚の中に奥深い理由や礼儀が込められています。

基本的な熨斗紙の知識があれば、節目や慶事に贈り物をする時に失敗することがなくなるでしょう。

また、こちらの記事を参考に、お歳暮やお中元、結婚式などにおしゃれな熨斗をつけて周りと差をつけてみてください。

素敵な贈答品をスマートに贈れば、社会人としてのマナーのある人、と評価も上がるかもしれませんよ。