熨斗のマナー解説!連名で贈るときの名前の書き方について

2018年12月17日

贈り物をするとき悩んでしまうのが、熨斗の表書きと名前の書き方ではないでしょうか。

特に、二人以上の連名で贈るとき、名前の書き方や配置はどうしたら良いのか迷う方が多いようです。

夫婦の場合や、友達・同僚・会社の部署単位で贈る場合など、ケースによって連名の書き方には違いがあります。

ここでは、大人のマナーとして知っておきたい熨斗の書き方をご紹介します。

熨斗の表書きや名前の書き方に関する基本マナー

お祝い事でも弔事でも、熨斗を付けたものを贈るときというのは、先方にとって節目となる大切な機会です。

最近では、それほど細かく気にする方は減ってきていますが、マナーを知っていればいざというときに必ず役立ちます。

熨斗は、連名での書き方も含めて慶事・弔事ともほとんど同じですので、基本を覚えておきましょう。

【表書き】

「御祝」「御香典」など、水引の上に書く文字を表書きといいます。

お祝いの場合には、「御結婚御祝」「御新築御祝」など、「お祝いする名称」+「御祝」が基本です。

「祝結婚」など「祝」が先に来る表書きはお返しものの場合ですので、間違えないように注意しましょう。

弔事のときの表書きは、細かく分けると様々な決まり事がありますが、仏教の場合は四十九日法要を境に、それ以前を「御霊前」、その日より後を「御仏前」と覚えておくと良いでしょう。

先方の宗教がわからない場合には、四十九日以前は「御霊前」ですが、その日より後は「御供」と書いておくのが無難です。

「御香典」は、お通夜・葬儀のときにお渡しする物に限り使用します。

【名前】

水引の下に書く名前は、表書きと同じ大きさがそれより小さく、中央に1行で記入します。

記入に使用するのはボールペンやサインペンではなく、毛筆または筆ペンが基本です。

弔事の場合は、熨斗に使う墨は「薄墨(うすずみ)」といって少し薄い墨を使用します。

筆ペンでも薄墨のものが販売されていますので、表書き、名前ともに薄墨で書くようにしましょう。

会社の上司・同僚と連名にする場合の熨斗の書き方

同僚への結婚祝いや取引先のご不幸など、仕事関係で熨斗を使う機会は多いものです。

熨斗のマナーを知っていると、ビジネスをするうえでもスマートな印象を与えることができます。

【上司・部下との連名の書き方】

表書きの真下に最も上の役職の方の名前を書き、そこから役職順に左側へ名前を連ねていきます。

基本的には1行に1名ですが、人数が多い場合には、上の段が書き終わったら下の段、といった順に2段で名前を記入しても良いでしょう。

【部署単位で贈る場合】

全員の名前を書いても良いのですが、部・課全員で贈る場合の熨斗は、部署名と代表者1名のみの表記がスマートです。

表書きの真下に代表者(その部署の長)の名前を書き、左側に名前よりひとまわり小さい字で「外(ほか)〇〇部(課)一同」と記入します。

【社外の方へ贈る場合】

ビジネス上のつながりで、先方へ贈る場合には社名の記載が必要です。

上でご紹介した連名の書き方は同じで、その右側に名前よりひとまわり小さい字で、〇〇株式会社等と社名を記入しましょう。

友人・知人と連名にする場合の熨斗の書き方

友人同士や、地域でお付き合いのある方と一緒に連名で熨斗を書く場合には、名前の順番に迷ってしまいますね。

連名でも、名前は表書きの真下から書き始めるのが基本ですが、立場が同じ人同士の連名のときは、熨斗のバランスも考えて、左右の空白が同じになるように書いていってもかまいません。

連名で名前を書く場合には、水引に文字がかかってしまわないように注意しましょう。

【友人同士での連名の書き方】

学生時代の同級生など、同じくらいの年齢の友人同士の場合には、上下関係が無いので順不同でかまいませんが、五十音順にするのが最も無難です。

同じクラスの友人なら、出席番号順といった贈る相手も事情がわかりやすい順番にする方法でも良いでしょう。

【地域・趣味などの付き合いでの連名の書き方】

幅広い年齢層の方と連名にする場合の熨斗は、年長者を最も右とし、順に左側へ書くようにしましょう。

人数が4名以上になる場合には、2段に分けて書くほうが全体のバランスが良くなります。

熨斗に連名で書く場合には苗字だけで良い?

ビジネス上の付き合いで連名にする場合に、「フルネームで記入するのは気が引ける」と思われる方も多いのではないでしょうか。

しかしながら、熨斗に記入する名前はフルネームが基本となっていますので、付き合いの密度に関わらず、必ず苗字・名前とも記入するようにしましょう。

例外として、目下の方へお渡しする場合のみ、苗字だけの熨斗で贈ることができます。

大げさなものではないので苗字だけ、と考える方もいらっしゃいますが、必ずフルネームで書くようにしましょう。

また、引っ越してきて周辺のお宅へご挨拶にまわるようなときの熨斗の書き方としては、家族のことを知っていただくためにも、家族全員の名前を記載するのがおすすめです。

その場合は家長を苗字と名前を記入し、その名前の左側に名前のみで、家族全員を記入します。

全員の名前が熨斗に入りきらない場合には?

結婚などのお祝いのときには、友人や同僚全員でお祝いを贈る機会がよくあります。

熨斗に名前を書くといっても、人数が多くて書ききれない可能性が出てきますが、その場合の書き方はどうしたら良いのでしょうか。

熨斗に連名で書けるのは、最大で6名(3名ずつ2段に分ける)と覚えておきましょう。

もしも、7名以上になる場合には、「友人一同」などまとめて書くのがスマートです。

【まとめて書く場合の熨斗の書き方】

年齢や上下関係がある間柄で連名にする場合には、最も上の方を代表者として表の真下に記入し、左側に「外〇〇一同」と書きます。

上下の無い間柄で連名にする場合には、代表者名を記載しなくてもかまいません。

ただし、「友人一同」だけではどういった繋がりの友人か、判別しにくい場合もありますので、「〇〇高校友人一同」などわかりやすい名称を付け加えておくと良いでしょう。

【誰がメンバーに入っているかわからないのでは?】

熨斗に「一同」と記載しただけでは、誰がそのメンバーに入っているのかわからないこともあります。

先方が「お返しもの」を用意するとき、誰から頂いたかわからず困ってしまうので、贈り主が誰なのか必ずわかるようにしておきましょう。

熨斗の記載が「一同」だった場合、全員の名前は別の場所に記入することになります。

ご祝儀などお金を包む場合には、必ず祝儀袋の中にお金を包む「中包み」がありますので、そこに全員の氏名と住所を記入します。

お祝いの品を用意した場合には、別紙でお祝いのメッセージと全員の氏名を記入すると良いでしょう。

披露宴の引出物や結婚のお祝い返しのときの連名の書き方

結婚式や披露宴は、両家の苗字を連名にするのがほとんどですが、新郎新婦の下の名前を記載する場面もあります。

【披露宴の引出物の熨斗の書き方】

披露宴でゲストにお渡しする引出物は、新郎の苗字を右、新婦の苗字(旧姓)を左として、左右均等に配置します。

引出物は、お祝いに対する両家からの感謝のしるしとしてお渡しするのに対して、引菓子は新郎新婦からの披露宴のおみやげという意味合いがあります。

引菓子には、苗字ではなく新郎新婦の下の名前を書きましょう。

引出物に熨斗をかけた場合には、引菓子には熨斗を付けない場合もありますが、このように引菓子に名前の熨斗を付けると、お互いの家の列席者に名前を覚えていただける機会にもなりますのでおすすめです。

【結婚のお祝い返しの熨斗の書き方】

結婚式当日以外にお祝いを頂いたときのお返しには、引出物とは違った熨斗の書き方があります。

表書きは「結婚内祝」または「祝結婚」とし、表書きの真下にご主人の名前をフルネームで、その左に奥様の名前のみを記入します。

結婚のお祝いをいただいた場合には、結婚式または入籍の日よりも後にお返しをしますので、両家の苗字ではなく、夫婦二人からのお返しとしての熨斗の書き方が基本となります。

連名でも迷わない!正しい熨斗の書き方は大人のマナー

マナーというと大げさに聞こえるかもしれませんが、基本的な知識を身に着けていれば、とっさのときに慌てずに対応することができます。

連名での熨斗の書き方も、複数の人がいる場面で迷わずにサッと書ける人がいたら、とてもスマートに見えるものです。

難しく考えず、基本をおさえた熨斗の書き方で、相手を思いやる気持ちが伝わるよう心がけましょう。