スーツ着用時はどうする?コートの着こなしとマナーをご紹介

2019年11月12日

スーツ用コートの選び方に、迷ったことはありませんか?

選び方、着方、脱ぎ方まで、知らないままでいるとマナー違反になることもあります。

せっかくかっこよくスーツを着ているなら、コートの扱い方もスマートにしたいですよね。

そこで、スーツを着ているときに役立つ、コートの着こなしとマナーをご紹介します。

スーツ用のコートは何を選べばいい?

スーツを着るときも、オフのときに着るようなコートを着ていませんか?

せっかくかっこよくスーツを着ていても、コートの選び方によっては、全体がちぐはぐなイメージになってしまいます。

ファッションは自由ですが、スーツを着ていくシーンといえば、フォーマルな場であることが多いでしょう。

スーツに合わせるコートは、カジュアルすぎるデザインや素材のものは避けましょう。

ダウンコートやフード、ファーのついたデザインのものをスーツに着ていると、場合によってはマナー違反になることもあります。

デザインとしては、トレンチ、チェスタフィールドコート、ステンカラーなどシンプルでスーツのジャケットより着丈が長いものを選びます。

素材は季節にもよりますが、ウールやコットンギャバジン、光沢素材なら微光沢程度のものを選びましょう。

コートの色は、ブラック、ネイビー、チャコールグレー、ベージュが王道な色合いになります。

まずは、スーツとの相性を考えた一着を選びましょう。

コートを選ぶ際はスーツの上から着ることを忘れずに!

デザインや素材は大事ですが、サイズ感もとても重要な要素になります。

流行であっても、オーバーサイズすぎるものやフィットしすぎるものはカジュアルに見えてしまい、マナーに反することもあります。

コートはスーツのジャケットの上に着るものなので、それをふまえてサイズを選ばなけばなりません。

お店で買う場合であれば、スーツのジャケットを着ていくか、借りるようにして、その上からコートを試着して選びましょう。

また、見落としがちですが、袖の長さも確認してください。

適正な長さは、スーツのジャケットの袖が見えない程度、親指の第一関節が隠れる程度です。

長さはお直し屋さんなどで直せますが、お直しが入ると一週間程度かかることがありますので、使いたい日をよく考えて余裕を持って購入しておきましょう。

サイズをしっかり確認しておくと、遠目からでもかっこよく着こなせます。

シーンやスーツに合わせてコートも変えるのがマナー!

シンプルなコートであれば、色々なスーツと合わせることができます。

現代では、ライナーの取り外しができて、オールシーズン着られるタイプのものもあります。

しかし可能であれば、合わせるスーツや季節、シーンによって色や素材を変えることが、かっこよく着こなすコツでありマナーを守ることになります。

例えば使用シーンとしては、お悔やみごとで着ていくような場合であれば、色は黒でシンプルなもの、レザーやファーつきのコートは避けるのがマナーになります。

着こなしとしては、季節感を意識して春先は柔らかいイメージのポリエステルやコットン、冬場は見た目も暖かそうな起毛素材を選ぶとオシャレです。

スーツも同様に、季節によっての素材がありますので、コートとリンクして選ぶといいですね。

また、雨が降りそうな日であれば、撥水加工機能のものを選ぶとコート自体も長持ちします。

もし撥水加工のないコートでも、こういった衣類用撥水スプレーで撥水加工をすることができます。

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購入してすぐにスプレーしておけば、水をはじくだけでなく、汚れもつきにくくなります。

しかし、コートの素材によってはスプレーに向かないものもありますので、注意して使用してください。

またこういったスプレーは、布バッグやシューズにも使えるタイプがあり、ひとつ持っておくととても便利なアイテムでしょう。

訪問時のマナー!コートを脱ぐタイミングはいつ?

コートは前提として、「外で着るもの」です。

そしてコートは、スーツのような「正装着」ではなく「防寒着」になります。

正装用のコートというものはありますが、防寒着には代わりのないものですから、正装で行く場所に防寒着で入るのはマナー違反ですよね。

コートには防寒の他にも、外界のほこりや雨粒からスーツを守る役目があります。

つまりコートには、汚れが多数付着しているということになります。

そういった汚れを持ち込まないように、室内に入る時は、入り口や受付の前に脱いでおくのがマナーです。

同様にコートを着るタイミングとしては、室内を出てからになります。

入る時には、その前にコートについたほこりや雨粒をサッと払っておくのが理想的です。

余裕があれば、脱いだ時のスーツの状態を少し確認してみてください。

細めのコートを着ているとコートの中で寄れてシワになっていたり、マフラーやストールの繊維が付着していたりすることがあります。

こういう時のためにも、携帯用の衣類ブラシをバッグに忍ばせておくととても便利です。

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参考価格:250円(税込)

こちらはコンパクトな折りたたみタイプで、携帯にとても便利です。

脱いだ後のコートの扱いはどうする?

脱ぐタイミングはわかったものの、脱いだ後はどうするのがスマートでしょうか。

クロークや受付で預かってもらえる場所があればいいですが、カフェなどそういったスペースがない場所も多いですよね。

椅子にかけると床について裾が汚れますし、背もたれを使う時に背中で潰されてコートにシワができてしまいます。

そういった時は、裏返して小さくたたんでしまうのがオススメです。

この時、ロングコートだとどうしてもかさばってしまうので、脱ぎ着が多い方は短めのコートを選ぶようにするといいでしょう。

外で付着した汚れを持ち込まないように裏返すというところがマナーのポイントになりますので、完璧に綺麗に裏返す必要はありません。

こちらは、スーツのジャケットを脱ぐ時にも使える方法です。

裏地に綺麗な生地を使ったスーツやコートなら、こういう時に見えてもオシャレですね。

ただし、面接やお悔やみごとに着ていく際には、裏地の色が派手すぎないか気をつけましょう

コートのお手入れをするのもマナー!

自宅へ帰ってきたら、コートを脱ぎっぱなしにしていませんか?

大事なコートも気づいたらシワシワで汚れていたら、いざという時に着ていけませんよね。

基本的なことですが、脱いだらコート掛けのような簡易的なものでなく、しっかりとしたハンガーにかけましょう。

クリーニング店からもらえるような細いものでなく、厚みのあるハンガーにかけることでコートの型崩れ予防になります。

木のハンガーを使うと、木が汗などの水分を吸ってくれるので、湿気対策にもなりオススメです。

ハンガーにかける前に、軽くブラッシングをして汚れを落としておくと、なおよいです。

少し手間ですが、お手入れして綺麗に衣類を着用することもマナーのうちです。

できる限りこういったお手入れをすることで、コートの寿命がぐんと長くなり、衣類に愛着を持つこともできます。

玄関先にブラシなどを置いておき、帰ってきてからの習慣にしてしまえば意外に苦になりません。

ハンガーやブラシなどのお手入れグッズは、意外と低価格で手に入れることができますので、少しご紹介します。

【ニトリ:メンズ木製ハンガー スーツ・ジャケット用】

参考価格:205円(税込)

ニトリでは、なんと200円台で肉厚木製ハンガーが購入できます。

予め、少し多めに購入してもよさそうですね。

【NAKATAHANGER:メンズスーツハンガー 5本組】

参考価格:15,120円(税込)

こちらはハンガー専門店の商品です。

肩の曲線などにかなりこだわって作ってあり、大事な衣類を型崩れから守ってくれます。

種類も豊富で、メンズ用・レディース用・シャツ用など、細かく分類されたハンガーを購入することもできます。

【無印良品:ブナ材洋服ブラシ】

参考価格:890円(税込)

無印良品では、1,000円以下でブラシを購入できるのが嬉しいですね。

使用している素材は、しっかりコシのある豚毛で、スーツやコートの毎日のお手入れにぴったりです。

【東急ハンズ:2WAY万能洋服ブラシ 両面タイプ】

参考価格:5,724円(税込)

こちらは、豚毛と馬毛が片側ずつついた2WAYタイプです。

豚毛より柔らかい馬毛は、カシミヤなどの繊細な衣類のお手入れにも使用できます。

一度買ってしまえば、長くいろんな衣類に使えるものなので、このような価格帯のブラシに初期投資をするのもいいと思います。

スーツもコートもマナーを守ってかっこよく着こなそう!

スーツやコートをかっこよく着こなそうと思うと、ついデザインに目を向けがちですが、TPOやマナーを守ることも着こなしのうちに入ります。

コートも本当にたくさんの色や形、柄がありますが、合わせるスーツと着ていくシーンを明確にすると選びやすくなりますよ。

ぜひ自分に似合うお気に入りの一着を見つけてください。