ナプキンの使い方を学んで、食事のマナーを向上させよう!

2019年11月20日

食事のマナーとして覚えておきたいことの一つに、ナプキンの使い方があります。

フォークやナイフなどのテーブルマナーは気にしている方も多いのですが、意外に盲点なのがナプキンの使い方です。

ナプキンの正しい使い方を知っていると、食事中の振る舞いがとても優雅になります。

ちょっとしたポイントをおさえるだけで覚えられるため、、しっかりマスターして、食事マナーの向上を目指しましょう。

食事中にナプキンを使う目的は?

レストランなどに行くと、テーブルの上にナプキンが置かれていることがあります。

ナプキンは何のために使うのでしょうか。

ナプキンの大きな役割として、衣類を汚さないために使います。

食事中にソースが落ちてしまったり、口元に運んでいる途中に食材が落ちてしまったりしたときに、衣服を汚さないために、膝の上に置きます。

ここまでは、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

しかし、ただ置いたままでは使いこなしたことにはなりません。

ナプキンはどんどん利用しましょう。

また、口元についた料理の油分や、ソースなどを拭きとるために使うことが、2つ目の利用方法です。

この利用方法により、グラスに油分をつけてしまい見た目が美しくなかったり、ワインを飲むときに油分が混ざってしまったりして味を損なわせてしまうことを防いでくれます。

特に、ワインを飲むときは一度ナプキンで口元を押さえてから飲むと、マナーをわかっている人と思われますし、ワインの風味をより楽しむことができます。

ナプキンの広げ方と使い方でマナー向上

前項では、ナプキンを使う目的についてご紹介しました。

この項では、ナプキンの具体的な広げ方や使い方をお伝えしていきます。

ナプキンを使用するとき、ただ広げて膝に置いているだけの方も多いのではないでしょうか。

しかし、きちんとした広げ方をすることで、食事をするときにより使いやすくなり、上品に見えます。

まず、テーブルに綺麗に置かれているナプキンをそっと手に取り、2つ折りにします。

このときに、ナプキンは少しずらして2つ折りにすることがポイントです。

そして、輪になっている方を自分側に向け、膝に置きます。

では、なぜ2つ折りにするのでしょうか。

その理由は、口元を拭くときにあります。

口元を拭くときに、2つ折りになっているナプキンの内側部分を使うことで、拭いた後の汚れが見えずにとても上品にみえるためです。

もしここで、何も考えずに拭いてしまうと、汚れが見えてしまったり、衣服についたりしてしまいます。

内側で拭くことや畳み方はマナーとして覚えておきたいですね。

ちなみに、時々目にするナプキンを首につける行為は、子供の場合は良いのですが、大人のマナーとしては間違っていますので気を付けましょう。

広げるタイミングはいつ?ナプキンのマナー

綺麗にテーブルの上に置かれているナプキンを、いつ取れば良いのかということも、頭を悩ませるポイントです。

テーブルについたらすぐにナプキンを広げたいところですが、すぐにナプキンを広げてはいけません。

すぐにナプキンを広げてしまうことは、「お腹が空いているので早く食べたい」という態度に見られてしまい、上品とはいえない行為であるからです。

したがって、テーブルについたらまずはメニューを見て、食事のオーダーをするようにしましょう。

ナプキンを取り膝に置くのは、その後がおすすめです。

また、食前酒や前菜など、最初の料理が運ばれてくる前までには、ナプキンを取っておきましょう

ほかにも、話しに夢中になってしまい、サービス係の方に「ナプキンをお取りください」と言われてしまうようなことがないように気を付けたいですね。

しかしながら、主催者の方や上座の席の方、目上の方がいらっしゃる場合は、その方がナプキンを取った後にナプキンを取る、というのもマナーとして覚えておきましょう。

また、結婚式などのパーティーでは、乾杯の挨拶が終わってからナプキンを広げるのがマナーです。

誰とどのような場面で食事をしているかによって、タイミングは変わりますので、臨機応変に対応しましょう。

食事中に離席するときはナプキンをどこに置くべき?

化粧室に行くときや子供をあやすためなどで、どうしても席を離れてしまうことがあると思います。

食事中に離席することは、マナーとしてあまり好まれないのですが、どうしても中座する場合はナプキンを軽く畳んで、椅子の上に置くようにします。

つい慌ててテーブルの上に置いてしまいがちなナプキンですが、離席の際は椅子の上に置くことで、「食事中」ということがサービス係の方に伝わります。

また、まだ食事をしているテーブルの上に汚れたナプキンを置いてしまうと、他の方々の食欲を失わせてしまう可能性があります。

椅子の上に置いて離籍するときに、汚れがある場合は内側に折り畳んで、周りの方から見えないように、また椅子を汚さないように気を付ける気遣いができればなお良いでしょう。

ちょっとしたことに気を付けるだけで、周りの方とより楽しい時間を過ごせそうですね。

食事の後にナプキンを置くときに重要なマナー

では、食事の後ナプキンはどこに置いたら良いのでしょうか。

基本的に食事後は、ナプキンを軽く畳み、テーブルの上か椅子の背もたれに置きましょう。

テーブルの上に置くときは、デザート皿の横あたりがおすすめです。

このときに気を付けたいのは、ナプキンを決して綺麗に畳まないということです。

日本人には国際的にみて几帳面で真面目といったイメージもあり、その国民性から特にきっちりしていることがマナーだと思っている方もいるかもしれませんね。

しかし、ここでナプキンを綺麗に畳んでしまうことは、「おいしくなかった」という意味になってしまいます。

そのため、とてもおいしい料理を頂いた場合でも、お店の方には誤解されてしまうかもしれませんので、必ず覚えておきたいマナーです。

しかし、あまりにクシャクシャに置いて帰るのも、美しくありませんので、角を揃えないように軽く畳んで置くようにすると良いでしょう。

こんな使い方に気を付けて!ナプキンのマナー

前項までは食事をするときの正しいナプキンの使い方についてお伝えしてきました。

この項では、注意したいナプキンに関するNGなマナーについてお話しします。

①ハンカチやティッシュの使用はしないこと

ナプキンが用意されているのに、自分のハンカチやタオル、ティッシュなどを使用することは、お店への失礼に当たるマナー違反です。

なぜなら、「お店のナプキンは汚れていて使えない」という意味にとられてしまうためです。

また、ハンカチやタオルはトイレでも使いますし、ティッシュは使用後にゴミになり、テーブルの上の美しさを乱します。

そのため、ナプキンが置いてあるときは、ハンカチやティッシュなどはテーブルの上に置かないようにしましょう。

②ナプキンを落としてしまったときは自分で拾わないこと。

ナプキンは服装によっては滑りやすかったりしますし、離席するときに誤って落としてしまうこともあります。

もしも、使用中に落としてしまったら、自分では拾わないようにしましょう。

サービス係の方を呼んで取ってもらう事がマナーです。

また、同席している人がナプキンを落としたことに気づいても、気づかない振りをしてあげることは、相手に恥を欠かせないための心遣いです。

以上のナプキンのマナーを覚えておくと、よりスマートな印象を与えることができるのではないでしょうか。

ナプキンの正しいマナーを知って周囲と差をつけよう

ナプキンの使い方は基本的にはとても簡単です。

ただ、簡単な分、なんとなく使っている方が多いのが現状です。

そんな中、正しいナプキンの使い方を知っているとエレガントに見えますよね。

ナプキンの内側を使用し、汚れを周囲に見せないことや、食後にきちんと畳まないでおくことは特に覚えておくと良いでしょう。

食事のマナーの基本を知り、周囲へも気づかいをしつつ、食事の時間がいっそう楽しくなると良いですね。