フランス料理のマナーに沿った服装は?基本知識と選び方

2019年10月09日

普段フランス料理店に行く機会は少ないのではないでしょうか。

また、「フランス料理での服装のマナーは知っている」という人でも、いざフランス料理店に向かうとなると不安に感じてしまう人も多いでしょう。

「自分の知識で合っているかな?」「なにか間違ってはいないだろうか?」と不安に思う人は、この記事で、フランス料理の服装マナーについて、おさらいしておきましょう。

フランス料理を食べに行くなら!マナーに合った服装を知ろう

ここでは、基本的なフランス料理の服装マナーをご紹介します。

服装のマナーというと「ドレスコード」を連想する方も多いでしょう。

実は、日本にあるフランス料理のお店では、厳格なドレスコード=服装の規定というものはありません。

しかし、服装のマナーというものは、暗黙の了解のうちに存在します。

フランス料理のお店では、砕けた格好や奇抜な格好はマナー違反です。

相応しい服装の目安としては、例えば恋人の実家に初めて訪問して、親御さんにあいさつをするときなどのような、清潔感のある服装が基本です。

また、一口にフランス料理のお店といっても、「格」によって服装のマナーは微妙に異なります。

カジュアルなフランス料理店でも服装のマナーはあるのか?

フランス料理のお店には、6つの格というものが存在します。

カジュアルなものから順に、ご紹介します。

・カフェ
・ブラッスリー
・ビストロ
・レストラン
・オーベルジュ
・グランメゾン

このうち、レストランから明確に服装のマナーが必要となってきます。

しかし、カフェだからと言ってラフ過ぎる服装で行って良いわけではありません。

フランス料理店のなかでも、カフェやブラッスリー、ビストロでは、女性はワンピースにカーディガンを羽織る、男性は、スーツかスーツに見えるパンツにジャケットを羽織るような服装をして行きます。

男性の場合、カフェやブラッスリー程度のお店でしたら、ネクタイは省略しても問題ありません。

「ビジネスカジュアル」程度の服装が良いでしょう。

フランス料理店での服装!スーツやジャケットの考え方は?

フランス料理で食事をする際の服装として、スーツは男女どちらとも着用できる服装です。

しかし、一口にスーツと言っても、男性の場合は「普段着用するようなツーピースのスーツで良いのか」、「あるいはスリーピースを着用したほうが良いのか」、「スリーピースでは大げさなのか」などといった迷いが生じてきてしまいます。

目安としては、以下のとおりです。

・レストランより格が下のフランス料理のお店では、スーツ代わりのジャケットでもOK
・レストランからはスーツを着用
・スーツは基本的にツーピースを着用し、結婚式への出席の場合にはスリーピースを着用

女性の場合は、ネットなどで調べると「スカートスーツであることが望ましい」とある場合が多いですが、パンツスーツではいけない、ということはありません。

スーツの選び方としては、「営業マンが客先を訪問するとき」の格好を目安にして行きましょう。

スーツは上下セットのものが無難ですが、上下の色や柄を別々にする場合、決まった着こなしがあるのでそれに合わせましょう。

例:キャメル×グレー、チャコール×グレー、ストライプ×ブラック、ネイビー×グレーなど

また、その食事会が社外の人との接待や食事会の場合、上下が別々のスーツといった服装はビジネスマナー違反です。

上下が別々のスーツでフランス料理を食べに行くことは、恋人や家族、友人たちといった、親しい間柄同士で行く場合に限りましょう。

服装マナーに合ったワンピース選びでフランス料理店に行く!

女性の場合、フランス料理を食べに行く際の服装マナーとして、ワンピースを着用することがよくあります。

ここでは、フランス料理の食事マナーに適した、ワンピースの「布地の素材」「色」「柄」について、お話ししていきます。

まずは、布地の素材についてです。

一般的に、ワンピースの素材に使われる布地は、リネン(麻)、コットン(綿)、デニム、ポリエステル、ニットがあげられます。

ポリエルテルとニットが無難ですが、夏場であればリネンやコットンでも問題ありません。

その場合の服装も、淑女らしいしとやかさや清楚さ、落ち着きの感じられるワンピースを着用しましょう。

季節が春であれば、淡いピンクや緑、青、黄色といったパステルカラーのシフォン布地でも良いですね。

次に、色についてです。

季節のイメージをとり入れた色が、好印象です。

常識や感覚として、ショッキングピンクや原色、黒やグレーなどは避けましょう。

参考までに、季節ごとのおすすめをお伝えします。

・春:淡いパステルカラー
・夏:淡い青や紫、白、緑
・秋:ブラウン、オレンジなどの落ち葉を連想させる色
・冬:雪を思い浮かばせる、白やアイボリー、クリスマスカラーのワインレッドと緑

フランス料理のレストランでも相応しい服のデザインは、花や葉っぱ、幾何学模様です。

ノースリーブのワンピースの場合は、薄手の羽織りを着ましょう。

フランス料理の服装マナーに合う靴やアクセサリーの選び方は?

フランス料理を食べに行くのに適した服装が決まったら、次はアクセサリーや靴を選びます。

靴は、男性であればビジネスシューズ、女性であればパンプスを着用します。

男性のビジネスシューズの色は、衣服の色と合わせましょう。

たとえば、紺のスタイリッシュなストライプスーツで行く場合、靴は黒か紺が望ましいです。

フランス料理のお店でも、カジュアルなお店に行く場合、衣服はジャケットとパンツということもあります。

そうした場合、ジャケットがベージュであったら、靴はブラウンを合わせると良いでしょう。

カジュアルでもフォーマルでもフランス料理では、男性の靴はビジネスシューズを着用します。

また、色は紺、黒、茶色から選びましょう。

女性の場合、靴はパンプスを着用します。

色は基本的に男性と同じく、紺、黒、茶色あたりが無難ですが、赤や黄色などでも良いでしょう。

女性のパンプスの場合、男性ほど色の縛りはありません。

春にはパステルカラーのパンプスもおしゃれですが、汚れやくすみがないかを事前にチェックしておきます。

フランス料理のマナーとして、身に着けても良いアクセサリーとしては、以下のようなものが挙げられます。

・ネックレス
・ブローチ
・指輪
・ピアス
・コサージュ

逆に避けるべきなのは、このようなカジュアルなアクセサリーです。

・チョーカー
・ブレスレット
・足首につけるもの

何のための食事会かでフランス料理の服装マナーが変わる!

フランス料理を食べに行く状況は、さまざまです。

たとえば、デートのときや誰かのちょっとしたお祝いごとのとき、レストランウェディングへの出席では、それぞれ服装のマナーというものが異なってきます。

フランス料理を食べに行くシチュエーションの例と、どのような服装がマナーに合っているのかを見ていきましょう。

・女子会
・デート(クリスマスディナーなど)
・家族でお祝い(入学や就職、誕生日など)
・知人どうしの間での、お祝い
・接待
・結婚の前の両家顔合わせ
・結婚式への出席

上から、カジュアルなイベントからフォーマルの順に並べました。

女子会、デート、家族とのお祝いでは、上品過ぎずアットホームな雰囲気のある服装が好まれるでしょう。

基本的に、行くフランス料理のお店の格に合っていて、フランス料理を食べに行く際のマナーに準じた服装なら問題ありません。

これらの中で気を付けるべきイベントは、結婚式への出席です。

結婚式の場合、男性のスーツはジャケットとベスト、スラックスを合わせたスリーピースを着用します。

色は、新郎の衣装とかぶらない、一段ひかえめの色を選びます。

若い女性の場合は、フォーマルドレスショップに売っているようなものを着用します。

この場合も、新婦のドレス(お色直しでの色)となるべくかぶらないようにしましょう。

フランス料理の服装マナーは状況によって対応しよう!

フランス料理店において、服装マナーを気にするべき格は「レストラン」からです。

女性の場合、ワンピースに羽織りを着用しますが、カーディガンにするべきか、ジャケットにするべきかは、そのお店の格によって対応します。

また、デートやお誕生会に使用する場合と、知人の結婚式への参列の場合とでは、同じ「フランス料理のお店」でも、相応しい服装は違いますので、状況に合わせましょう。