フレンチディナーを楽しもう!知っておきたいマナーとは?
2019年08月01日フレンチのディナーと聞いて、まず「マナー」を不安に思う方も多いと思います。
さらに、高級なお店を想像すると、なんだか緊張してしまいますよね。
そんな気持ちを払拭するべく、今回はフレンチディナーの対応方法について、レストラン入店から、料理別の食べ方まで詳しくご紹介します。
目次
フレンチは必ずしも高級店というわけではない!
フレンチはフランス料理のことですが、中華料理やトルコ料理と並び世界三大料理に位置付けされています。
西洋料理の代表的な存在であり、高級レストランで食べることが多いことから、どうしても敷居の高いイメージがあるかもしれません。
しかしながら、実は「フレンチ=高級」ではないのです。
カジュアルなお店や軽食など、フレンチにもいくつか種類があるので一部をご紹介します。
●グランメゾン
格式高い最高級のフランス料理店です。
●レストラン
日本では馴染みが深い種類ですが、フランスではグランメゾンほどではありませんが、高級フランス料理店とされています。
●ビストロ
居酒屋という意味もあり、大衆的で気軽にフランス料理を楽しめるお店です。
●カフェ
喫茶や軽食が楽しめるフレンチです。
クロックムッシュなどホットサンドが本場フランスではカフェの定番料理です。
このように、色々と種類のあるフレンチは、意外と身近に感じられるのではないでしょうか。
次項からは、そんなフレンチの中でも、結婚式の披露宴や接待など、フレンチを食べる機会がありそうなレストランでのディナーの対応方法やマナーを確認していきましょう。
フレンチディナーの基本的なマナーとは?
フレンチレストランに行く際の服装は、時間帯に合った服装を選びます。
ランチの際は、女性は露出を控えたほうが良いですが、ディナーの際は、肩を出したドレスなどでも良いとされています。
男性はスーツなど、ジャケットを羽織る服装のほうが安心です。
香水の強い香りは、周りの方に迷惑をかけるマナー違反になりますので注意しましょう。
また、携帯はマナーモードにしておくことが大切です。
まず、フレンチのレストランに入る際は、コートは脱いでから入店しましょう。
座席は、出入り口から遠い席が上座です。
目上の方やお客様、女性がいる際は上座に、そして先に座っていただきましょう。
●ナプキンのマナー
席に着いた後、飲み物や料理が運ばれてくる前に、ナプキンを半分に折り膝の上に広げます。
途中で席を離れる際は、ナプキンは軽くたたんでイスにかけるようにして置いてください。
食事がすべて終わったら、テーブルの上にナプキンを置きます。
●カトラリーの使い方
フレンチのフルコースですと、品数が多い場合にはカトラリーは16セットにも及びます。
しかし、使い方はシンプルです。
料理が提供されたら、セットされている外側のカトラリーから使用していきます。
フレンチではコースの料理の順番にそって、カトラリーが外側からセットされています。
なお、食事の途中に、席を外すなどの場合は、ナイフとフォークを八の字のかたちにして、お皿の上に置きます。
食事が終わったら、ナイフとフォークをお皿の右下に、斜めにして置いてください。
お皿に置く際は、ナイフの刃は内側に向けましょう。
カトラリーを落としてしまったときは、自分で拾うことはマナー違反です。
必ずお店のスタッフに、声がけしましょう。
また、フレンチでは、料理の取り分けはマナー違反です。
フレンチディナーのコース!料理の構成と順番を知ろう!
それでは、フレンチディナーの料理の構成についてご紹介します。
フレンチディナーのフルコースは下記の順番が一般的です。
①つき出し(アミューズ)
②前菜(オードブル)
③スープ(ポタージュ)
④魚介のメイン料理(ポワソン)
⑤お肉のメイン料理(アントレ)
⑥デザート(デセール)
⑦コーヒー(カフェ)
前菜の品数がある場合は、冷たい料理が先に出て、その次に温かい料理が出ます。
コースの合間に、お口直しのソルベというシャーベットが出ることもあります。
ソルベで一度口の中をリセットさせて、次の料理を楽しむためです。
ソルベは食事の締めであるデザートではないので、覚えておきましょう。
なお、料理別のマナーについては次項から確認していきましょう。
意外と盲点!フレンチのパンとスープの食べ方とマナー
フレンチではパンが提供されますが、パンを食べる際は一口ずつちぎって食べましょう。
ナイフで切って食べるのはマナー違反です。
また、パン皿がない場合は、直接テーブルクロスの上に置くことが、正しいパンの置き場所です。
テーブルクロスに置いたパンを食べる際は、料理皿の上で、一口大にちぎりましょう。
そして、スープの飲み方についてです。
フレンチディナーのスープには、コンソメスープのようなサラッとしたものから、ポタージュスープといったとろみのついているものまであります。
いずれにしても、スープは音を立てずに飲みます。
スプーンで、お皿の奥から手前にすくいながら飲んでください。
残り少なくなったスープは、スープ皿の奥を少し傾けて飲みますが、最後にスープがなくなるまで飲むのはマナー違反になります。
スープは料理のソースではないため、パンを浸して食べるのもマナー違反なので気をつけましょう。
フレンチディナーのメインの食べ方とマナー
フレンチディナーのコースには、ポワソンという魚介とアントレというお肉のメイン料理があります。
フレンチの魚介料理は、白身魚を蒸したポワレや魚を焼いたムニエルなど様々です。
魚の食べ方は、フォークで身をおさえるようにして、魚の背骨に沿ってナイフでカットします。
魚の表側の上身を手前に置き、ひとくち分ずつカットして食べます。
上身を食べ終えたら、裏側の下身を同様に食べます。
柔らかい身の魚料理は、フィッシュスプーンを使うこともあります。
その際は、左手にフォーク、右手にナイフではなくフィッシュスプーンを持ちます。
そして、お肉料理についてはフレンチではアントレと呼ばれています。
お肉料理は、牛ステーキなどが多いですが、ステーキの場合は、左端からひとくち分ずつカットして食べます。
料理が冷めてしまうと味を損ねるので、お肉を全てカットしてから食べることはマナー違反になります。
骨付き肉の場合でも、手では持たずにナイフとフォークを使って食べましょう。
フレンチのディナーは締めくくりまでマナーがある!
フレンチのディナーのデザートは、ケーキやアイスクリームなど色々な種類があります。
ケーキの場合は、フォークでひとくち分ずつカットして食べます。
ケーキのカットした断面が、向かい側の方に見えないように食べましょう。
アイスクリームやデザートソースはスプーンを使って食べます。
また、プティフールといって、デザートの後にカフェとともに出てくるお菓子もあります。
ひとくちサイズで食べられるものが多いです。
デザートの種類にもよりますが、プティフールは手でつまんで食べても問題ありません。
カフェは、コーヒーや紅茶など自分の好きな飲み物を選びましょう。
カップの持ち方は、エスプレッソなどの小さいカップは、片手で親指と人差し指でカップの持ち手をつまむようにして持ちます。
ティーカップのような少し大きめのカップは、持ち手に人差し指をかけて持っても問題ありません。
飲み物に砂糖やミルクを入れてティースプーンでかき混ぜた後は、ティースプーンをソーサーの奥に置きましょう。
このように、フレンチディナーはコースの最後の締めくくりまでマナーがあるのです。
マナーを知ってフレンチディナーを楽しもう!
フレンチの用語は、難しく感じるものも多いですが、フレンチディナーで出される料理の構成や順番、マナーを知っておくとレストランでも困りません。
また、結婚式の披露宴や接待などのフォーマルな場で、慌てずに対応するためにも基本のマナーを覚えておくことは大事です。
ぜひフレンチディナーのマナーを学んで、楽しみながらフレンチを堪能してみてください。