冠婚葬祭に使いたいパールのピアスはどんなものでもいいの?

2019年10月25日

冠婚葬祭の装飾と言えば、パールのネックレスをよく見かけますよね。

特に、パールは手が届きやすい価格であることと、上品で清楚に見えることから人気もあり重宝されています。

最近ではネックレスと共にピアスもセットでよく販売されていますが、ピアスは冠婚葬祭に向いているのでしょうか?

おめでたい席とは違い、葬祭ではピアスを付けること自体「大丈夫なのか」と不安になってしまいますよね。

今回は、この冠婚葬祭におけるパールのピアスについてご紹介します。

冠婚葬祭とパールの関係性

まず、冠婚葬祭の意味をご存知でしょうか?

それぞれの意味をご説明します。

「冠」は年齢的な節目や人生の節目、「婚」は字の通り結婚式、「葬」も字の通り葬式、「祭」は法事や年中行事の意味です。

それではなぜ冠婚葬祭にパールのネックレスやピアス・イヤリングをつけるのでしょうか?

それは冠婚葬祭の場がフォーマルな場だということです。

「葬」以外はお祝い事にあたり服装はフォーマルなためジェリーをつけない事は失礼になるという事になるのです。

反対に「葬」は基本的にアクセサリーをつけるのはあまりよくないこととされています。

しかし、「葬」でも唯一身に付けることが許されているアクセサリーが、パールの装飾品であるため、身につける方が多くなっています。

更に、慶事でも弔事でも使え、華やかにも上品にもなるのはパールだけということもあり、パールは重宝されているというわけです。

冠婚葬祭で使う前に覚えておこう!パールと真珠の違い

アクセサリーに詳しい方は、ご存知かもしれませんが、実はパールと真珠は同じものです。

真珠はアコヤガイ、クロチョウガイ、シロチョウガイ、カラスガイなどの貝から作られています。

貝殻の内側が真珠層になっている真珠貝の体内に、球体に削った「核」と、貝殻成分を分泌する「外套膜(がいとうまく)」を入れることによって作られます。

一番多く真珠が作られてい貝はアコヤガイからです。

貝の中で1~2年間かけてカルシウムの結晶と有機質が交互に重なり合い、真珠独特の虹色になっていくのです。

真珠には偶然貝の中に入って異物が核の役割をする天然真珠と人工的に核を入れる養殖真珠の2種類があり、どちらも真珠となります。

これとは別に真珠に似たプラスチック製の模造品をプラスチックパールと言ったり養殖真珠の核に貝殻などの成分を塗布した貝パールと言ったりするものもあり、このイミテーションも含めてパールとなっています。

見た目には簡単に分からないのでネックレスやピアスなどに用いられることも多く、冠婚葬祭にはイミテーションパールもよく使われています。

ピアスとイヤリングの違い

ピアスとイヤリングの違いは簡単に言うとピアスは体に穴を開けるタイプ、イヤリングは穴を開ける必要のない装飾品のことです。

イヤリングのタイプにはネジ式・フープ式・ノンホールがあります。

イヤリングは耳に挟んで使うもので、種類はピアスに比べると種類は少なく、割高なものが多いですが耳に穴を開けるのが嫌な人には、簡単におしゃれを楽しめるのが特徴です。

それに比べてピアスは、耳や体に小さな穴を開けてそこに通して使うもので、穴を開ける際には痛みがありますし、抵抗のある方もいらっしゃるかもしれません。

自分で穴を開ける場合はピアッサーを使えば簡単に開けられます。

また、自分で開けるには不安のある方は、クリニックで開けてもらう方法があります。

ピアスはデザインの種類も多く、値段も安価のものからあるのが特徴です。

おしゃれが好きな方にとっては、ピアスのほうがおすすめです。

色々なタイプがありますが、スタッド式・フープ式・チェーン式・フック式などさまざまなものがあります。

ピアスもイヤリングも、冠婚葬祭には向いています。

しかし、葬儀だけは、耳元はなるべく「飾ってはいけない」とされていますので、耳元でゆれるタイプ(ドロップタイプ)は着けずシンプルな一粒タイプを選びましょう。

次項では、葬祭に身に付けても良いパールのネックレスについてご紹介していきます。

葬祭に相応しいパールのネックレスはどんなもの?

ここでは、冠婚葬祭の「葬祭」に焦点を当ててご紹介していきます。

葬儀の際は、パールのネックレスの着用は許されています。

なぜ葬儀のときに許されているのかというと、真珠の形が涙に似ており「悲しみを添える」という意味で、身に付けることを許されているといわれています。

しかし、粒の大きなものは華やかになってしまいますので、大きさには気を付けましょう。

また、淡水パールではなくラウンドのものにします。

ラウンドでも、幾重にもなっているものや長いものは「不幸が重なる」ことを連想させるので避けましょう。

なお、玉の大きさは7~8mm程度までが良いとされています。

一粒だけのものもチェーンが目立ってしまいますし、黒真珠でもいいのですがビーコックグリーンの珠は逆に華やかになってしまいますし白蝶真珠もNGです。

ブラックフォーマル用のアクセサリーなら迷わず一連のパールのネックレスを選びましょう。

近年では、ネックレスとピアスもしくはイヤリングのセットも販売されている事が多く使い勝手がいいのでそれを選ぶ人も多いようです。

特に、既婚者やご年配の方に選ばれているセットです。

冠婚葬祭はどんなピアスがいい?

冠婚葬祭にはどんなシーンにも使えるパールのピアスが一番相応しいです。

結婚式には、ピアスは穴が開いているから縁起が悪く不向きであるという方もいらっしゃるようですが、そのようなルールはありません。

結婚式には、花嫁より目立つものはいけませんが、自分の立場に相応しい服装とアクセサリーで自分を演出しましょう。

フォーマルな場でも、ピアスは特にマナー上問題ありません。

最近ではセットで販売されていることもあり、ピアスとネックレスを一緒につける方が増えています。

葬儀の場合、和服のときは基本、結婚指輪以外身につけることはありませんが、洋服の場合はネックレスはもちろんイヤリングやピアスも土台に1粒程度のものがおすすめです。

葬儀の場合もパールが望ましいですが、揺れるタイプやダイヤのようなデザインの華やかで目立つデザインのピアスは避けましょう。

パールのピアスはいくらくらいからある?

パールのピアスはカジュアルでもフォーマルでも使える万能ジュエリーですが、葬儀や法事に使う場合は大きさやデザインに気をつけましょう。

パールの大きさは定番の7~8mmサイズでシンプルなものが良いでしょう。

結婚式には、主役である新婦より目立たないようにし多少デザインは好みのものを選んでも問題ありませんが、葬儀ではないので色が黒い黒真珠は避けましょう。

あまり安いものを購入すると、色などを見比べると「目立つ」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、一目見てこれは安いパールだと見分けられることはほとんど無いでしょう。

冠婚葬祭用でネックレスとペアで3,000円前後のものからあります。

高価なものは上限なくありますが、無理をしないで買うことをおすすめします。

冠婚葬祭のTPOに合わせてアクセサリーを選ぼう

冠婚葬祭にアクセサリーをつけなければいけないと思う方もいらっしゃると思いますが、葬儀の場合は無理にピアスなどのアクセサリーをつける必要はありません。

また、冠婚葬祭の場では、自分が主役ではないことが多いので、華やかで目立つアクセサリーよりも、シンプルなものを選びましょう。

大人のマナーとして、TPOに合わせた装いをしましょう。