冠婚葬祭のマナー!パールピアスの選び方と大きさは?

2019年11月01日

パールピアスは冠婚葬祭でよく使われるアクセサリーです。

結婚式にもお葬式にも使える万能なジュエリーです。

控えめな輝きと品のある佇まいで存在感をアピールするパールは、アコヤ貝に守られながら育ちます。

今回は、冠婚葬祭のシーンに相応しい、パールピアスやネックレスの選び方をご紹介します。

パールの粒の大きさや、パールの意味などもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

パールは何から出来ているの?

まず、パールがどのように作られているのかご紹介していきます。

パールは、アコヤ貝という貝の中に、他の貝殻を丸く削った「核」を入れて作られていきます。

アコヤ貝の内側にある真珠層が核を包み込み、美しいパールが出来上がります。

出来上がったパールの大きさによって、ネックレスに加工されたり、ピアスに加工されたりします。

また、「当年物」と呼ばれる育成期間が一年以内のパールと、「越物」と呼ばれる育成期間が一年を超すパールがあり、越物のほうが真珠層が厚くなり、輝きもより深いパールになります。

アコヤ貝に入れる段階で、核を小さめのものにすると、小さな粒のパールが出来上がります。

そのため、核が大きければ、出来上がるパールも大粒になります。

耳元に揺れるパールピアスは、華やかな雰囲気をまとわせてくれます。

小さく可憐なパールがいくつか付いているアクセサリーや、印象的な大きめのパールが一粒だけ付いたものなど、自分の好みでファッションを楽しめるのも、とても魅力的ですね。

しかし、冠婚葬祭に身に着けるパールピアスは、パールの粒の大きさも意識する必要があります。

次項から確認していきましょう。

冠婚葬祭時に相応しいパールピアスの大きさは?

パールアクセサリーは冠婚葬祭の時にだけ着けるものではなく、お出かけの際にも気品さをプラスしてくれる身近なアイテムですよね。

フォーマルな場面では、パールアクセサリーは欠かせません。

では、どのくらいの大きさのパールが良いのでしょうか?

一般的に、7.5~8ミリの粒のパールでしたら、シーンを問わずいつでも使えると言われています。

しかし、お葬式では「アクセサリーは着けなくてもいい」と言われている地方もあるため、その土地柄に合わせ臨機応変に対応しましょう。

パールは、その丸い形が涙に似ていることから「涙のしずく」と呼ばれ、故人を失い悲しむ気持ちを表しているとされています。

本来、お悔やみの場面では「アクセサリーなどを着けるべきではない」という考えがあります。

しかし、このような理由から、パールだけは着けても良いことになったのでしょう。

結婚式では、7.5~8ミリのパールはもちろん、もう少し大粒のものでも問題ありません。

花嫁よりも控えめにしなければいけないというマナーもありますが、パールピアスでしたらネックレスのようにパールが連なっていないので、着けている人を上品に引き立たせてくれるでしょう。

冠婚葬祭に使うパールピアスとネックレスの粒の大きさは揃えたほうが良いの?

冠婚葬祭で活躍するパールピアスとパールネックレスですが、パールの粒の大きさは揃えたほうが良いのでしょうか。

正解はありませんが、パールピアスとパールネックレスを着ける場合は、可能であれば粒の大きさや色は揃っていたほうが良いでしょう。

パールの色は、ホワイトや淡いピンク色のものが主流です。

他にも、ブルー、グレー、クリーム、ゴールド、といった様々な色のパールがあります。

また、パールアクセサリーは基本的に高価なアクセサリーです。

特に、越物のパールは価値もあるため、その分値段も張ります。

そこで、パールピアスとパールネックレスを揃えたい場合に、「粒の大きさや色を揃えられて」「費用も抑えられる」方法をご紹介します。

まず、パールピアスを選ぶ前に、パールネックレスを購入します。

購入したパールネックレスから、パールを二粒取り、その二粒を使ってピアスを作ります。

この方法でしたら、パールネックレスを購入するだけで、二つのアクセサリーを手に入れることができます。

しかし、近年は値段が安価なものも販売されています。

デザインもフォーマルなものからカジュアルなものまで、様々な種類から選べるようになっていますので、パールピアスとパールネックレスを別々に揃えたい場合でも、雰囲気の似たものが探しやすいでしょう。

なお、お葬式では二連のネックレスは「不幸が重なる」ことを意味するため、パールネックレスを購入する際は注意しましょう。

バロックパールってどんなもの?冠婚葬祭に着けてもいいの?

バロック(baroque)とは「装飾的な」「形がいびつな」という意味を持ちます。

バロックパールとは、育成期間中にパールが丸く育たず、少しいびつな形になったものを指します。

バロックパールの表面を見ると、エクボができていたり、真珠層の厚いところ薄いところがあったりします。

形や大きさも、歪んだ形をしていて、大きさもまばらです。

限りなく円球に近いものが美しいとされていた時代には、バロックパールは市場に出回っていませんでした。

しかし、現代ではそれも個性として受け入れられています。

例えば、表面がデコボコしているパールでしたら、陰影ができやすいため、深みのある印象になります。

そんなバロックパールですが、冠婚葬祭に着けても良いのでしょうか?

基本的に、フォーマルな場面では円球のパールアクセサリーを着けることがマナーです。

そのため、葬祭にはバロックパールは着けないほうが良いでしょう。

ピアスのように、小さいアクセサリーでも、葬祭では円球のパールピアスを身に着けましょう。

しかし、結婚式などのお祝いの席や、パーティー、カジュアルな場面でしたら、バロックパールを身に着けて問題ありません。

TPOをわきまえた使い分けができると良いですね。

顔の形に合わせたパールピアスのデザインと大きさは?

冠婚葬祭のみならず、普段使いもできるパールピアスですが、顔の形に合わせたパールピアスのデザインを探してみましょう。

丸顔の方は、長めのピアスがおすすめです。

例えば、パールが一粒付いたシンプルなデザインのピアスは、幼い印象を与える場合があります。

長さを強調し、ゆらゆらと揺れるタイプのピアスが似合うでしょう。

パールの大きさは小さめのものを選びましょう。

面長の方は、長さのあるパールピアスは、顔の形を強調してしまうので、視線を横に流すようなボリュームのあるタイプものを着けましょう。

パールの大きさは大きめのものが似合います。

四角い顔の方や、ベース型の顔の方は、意思が強いイメージを持たれやすいため、丸みを帯びたフープ型のパールピアスで、柔らかさを演出すると良いでしょう。

フープの途中に付いているパールは、上品でエレガントな大人の女性という印象を与えます。

卵型の方は、どのようなデザインのパールピアスでも良く合います。

大きさは関係ない!パールピアスが好まれる理由は?

パールには「健康、富、純潔や円満そして完成」という意味があります。

冠婚葬祭にパールピアスを着けられるようになった理由は、このような意味があるからでしょう。

特に、結婚式では女性の美しさを象徴するパールピアスは好んで着けられます。

パールの丸く切れ目のない円の形は、「縁を結ぶ」として多くの人に愛されています。

また、パールの大きさに関係なく、女性を守護してくれる力があるとされており、邪気を払って持ち主を守るとも言われています。

そのため、「お守り」としての意味もあるため、パールアクセサリーは冠婚葬祭に好まれる宝石です。

パールピアスを冠婚葬祭で身に着けよう!

今回は、冠婚葬祭のシーンに相応しい、パールピアスをはじめとする、パールアクセサリーの選び方をご紹介してきました。

冠婚葬祭で身に着ける場合は、7~8ミリ程度の大きさのパールを選びましょう。

また、パールピアスは、着ける人の顔の形によって、似合うデザインが違います。

パールアクセサリーは、カジュアルな場面にも使用できる万能なアクセサリーであるため、豊富な種類と色の中から、自分を引き立たせてくれるパールを選びましょう。