卒園式ではどんな格好が良い?親子の服装マナーをご紹介!

2019年11月15日

子供が卒園を迎えるにあたって、喜びとともに、気になるのは卒園式での服装ではないでしょうか。

「卒園式での服装にマナーはあるのか?」「周りと浮かず、かつ少しオシャレに見られたい…」そんなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

今回は「卒園式での親子の服装マナー」をご紹介します。

卒園式での服装に悩まれている方は、ぜひ参考にしてください。

卒園式服装の基本的マナーは?園の雰囲気も重要

ここでは、卒園式の服装の基本的マナーをご説明します。

卒園式は「式典」なので、フォーマルな服装が基本です。

一口にフォーマルと言っても、服装マナーにおいて格のランクがあります。

正式には1番格式の高い服装が正礼装(フォーマル)と呼ばれ、公的行事の主催者や結婚式の新郎新婦などの服装がこれに当たります。

男性はモーニングコート、女性はアフタヌーンドレスなどです。

次が、準礼装(セミフォーマル)です。

結婚式や式典の出席者の服装がこれに当たります。

男性はブラックスーツなど、女性はパーティドレスやセレモニースーツです。

続いて、略礼装(インフォーマル)です。

結婚式の二次会などを思い浮かべると分かりやすいです。

男性はダークスーツ、女性はワンピースに羽織物です。

そして、カジュアルエレガンスやスマートカジュアルが続きます。

どちらもお出掛け着と評される服装です。

卒園式の服装は、セミフォーマルやインフォーマルが良いでしょう。

ただし、女性の場合、パーティドレスなどは不向きです。

父母、子供ともにスーツが基本です。

そして「子供が主役である」ということを忘れずに、親は華美になりすぎないようにしましょう。

また、注意が必要なのは、通っている園の雰囲気によって卒園式の服装に違いがあることです。

親の服装を事前に規定している園もあれば、黒のスーツの着用が伝統の園もあります。

逆に自由な園風だと、スマートカジュアルなどの服装が多い場合もあります。

周りと浮かないか気になるようであれば、事前に卒園生の親や、園の先生などにリサーチしておきましょう。

母親の卒園式での服装マナーをご紹介!パンツスタイルでも良い?

この項では一般的な、卒園式での母親の服装マナーをご紹介します。

子供の母親なら、セレモニースーツが基本です。

ツイードのノーカラージャケットに、同素材のスカートを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、テーラードジャケットなどでも良いです。

また一昔前まで、女性のフォーマルスタイルにはスカートが必須でしたが、最近ではパンツスタイルもメジャーになりつつあり、失礼にはあたりません。

むしろ小さな子供と出席しなければならない時や、保護者会役員などをしていて式中も動くことが多い時などには、好都合なスタイルです。

色は黒、紺、グレーなどのダークカラーが基本です。

「子供が主役で陰に徹する」という意味があると言われています。

また、卒園式の出席者は「お世話になった先生方への感謝と敬意を表する」という意味でも、正式な式典の場として、位の高いダークスーツを着るのが良いとされています。

ただし、おめでたい席ですので、全体が暗くならないよう注意してください。

その際はジャケットのインナーを白やアイボリーにしたり、アクセサリーを付けたりして華やかさを足しましょう。

アクセサリーの代表はコサージュです。

最近では生花を束ねてコサージュにする方も増えています。

周りにも新鮮に映るでしょう。

ネックレスやイヤリングなどはパールがベストですが、特に決まりはありません。

ダイヤなど、ほかの宝石にする場合はシンプルなものにしましょう。

あまり華美なものや、たくさんの重ね付けなどは相応しくありません。

そして、ストッキングはベージュがベストです。

しかし、3月はまだ底冷えのする時期でもあるため、最近は黒のストッキングやタイツを履くのは良いとされています。

靴はベーシックなパンプスを選びますが、色はスーツに合わせましょう。

加えてカバンは、フォーマルな印象のものを選択しましょう。

なお、帰りに荷物が増える可能性が高いので、サブバッグを持っておくと安心です。

父親の卒園式での服装マナーは?「品格」を大事に

この項では、卒園式での父親の服装マナーについてご紹介します。

父親も基本的にはスーツで出席します。

ブラックスーツやダークスーツが基本です。

正式な式典なので、ジャケット、パンツに加えベストもセットになったスリーピーススーツを着用するのが最適です。

しかし最近では、簡易にツーピーススーツで出席される方も多いです。

形はダブルスーツ(ジャケットのボタンが2列)でもシングルスーツ(ジャケットのボタンが1列)でもどちらでも構いませんが、20~40代の男性にはシングルスーツが最近の主流です。

シャツの色は白が基本ですが、淡いブルーなど色のついたものや、細かなストライプなど、華美でないものであれば可能です。

スーツに合わせて選びましょう。

ネクタイは華美なものだけでなく、黒と白を避けて選びます。

黒は喪を連想させるため、相応しくありません。

白は式典において主催者がするものとされているので、理事長や園長がしている可能性があり、親は控えましょう。

また、子供受けを狙ったキャラクターのついたものも相応しくありません。

「派手ではないが、明るく見える色」がおすすめです。

スーツやシャツの色に合ったネクタイを着用しましょう。

物足りなければ、ポケットチーフやカフスボタンなどのアクセサリーもおすすめです。

最後に、靴やカバンは皮素材を選びましょう。

父親としての「品格」を大事にした服装を心掛けてくださいね。

卒園式の主役!子供の服装マナーをご紹介

この項では、卒園式での子供の服装マナーについてご紹介します。

まず、制服がある場合は、制服での出席が基本です。

制服がない場合は、子供もフォーマルなスーツが基本の服装です。

男の子はジャケット、シャツ、ネクタイ(蝶ネクタイでも可)にパンツです。

パンツはロング丈だけでなく、子供ならではの7分丈も人気です。

「ロング丈のほうが暖かくて良い」「7分丈のほうが動きやすい」など子供の好みがあるので、子供と相談して選びましょう。

靴は大人っぽく革靴にするとフォーマル感が増しますが、履きなれていない靴で足に負担をかけるのは心配です。

無理せず、黒のスニーカーなどを合わせるのもおすすめです。

女の子はワンピースや、ブラウスとスカートにジャケットです。

この時期になると、特に女の子は服の好みが出てくるので、卒園式の雰囲気を話しながら、一緒に選ぶのが良いでしょう。

靴は女の子も、エナメルのストラップシューズや革製のバレエシューズなどが良いとされていますが、靴擦れなどできないように履きやすい靴を選ぶことを基本にしましょう。

色は男女ともに、黒、紺、グレーを基調とします。

子供だからと言って、明るい色の服装で行くのは避けましょう。

周りと浮いてしまい、のちに失敗したと思う親が毎年いるようです。

そして、服のサイズについてですが、体の大きさに合うものを選びましょう。

「子供はすぐ大きくなるから」と大きめサイズを選ぶ方もいますが、ジャストサイズのほうが動きやすく、また写真写りも良いです。

次の行事としてすぐに、小学校の入学式があるという点でも、体のサイズに合うものを選ぶことをおすすめします。

小学校入学式も式典なので、同じ服を着て行ってもかまいません。

しかし気になる方は、羽織物や小物を変え、印象を変化させると良いでしょう。

卒園式の服装に着物はOK?礼服の着用は?

この項では、卒園式での着物のマナーや、礼服の着用は可能かについてご説明します。

まず、卒園式で、母親の着物の着用は問題ありません。

着物を着てこられる方は少数なのが現状ですが、日本の伝統的な服装で、周囲に喜ばれることもあります。

卒園式に相応しいのは、着物のセミフォーマルに分類される訪問着や、インフォーマルに分類される付け下げや小紋です。

訪問着は「絵羽模様」といって、1着の着物で柄が絵のようにつながるものを指します。

付け下げは訪問着によく似ていますが、柄が着物の中で繋がらず、色も落ち着いたものが多いです。

小紋は、着物の中ではカジュアル寄りとされていますが、卒園式には問題ないと言われています。

父親の着物の着用についてもマナー上は問題ありませんが、最近ではほとんど見かけません。

浮くのが嫌な方は、避けたほうが無難です。

もし着用するなら、無地の着物に無地の羽織袴が良いでしょう。

また「入卒園式は頻繁にはないから礼服を着用して出席したい」と考える方もおられるでしょう。

確かに新たなものを購入し準備するのは、お金も時間もかかります。

礼服はマナー上、冠婚葬祭に着用する服装と位置付けられているので問題はありません。

ただし、葬儀を連想させないよう、男女ともにアクセサリーや小物を華やかなものにし、バランスを取ってください。

卒園式の服装の手入れで気を付けておくこと

この項では、卒園式の服装の手入れで気を付けておくことをご紹介します。

まず、卒園式数日前に、鏡の前で全身のコーディネートを確認しておくことをおすすめします。

汚れやしわなどのチェックの他、足りない小物などもチェックしましょう。

数日前であれば、服の手入れや、小物を購入する時間などがあるためです。

ここで意外に忘れてしまうのが、靴のチェックです。

汚れていないか、ヒールに不具合はないか確かめておきましょう。

当日雨が降る場合もあるため、防水スプレーをしておくと万全です。

卒園式が終わったら、次に気持ち良く着るためにも早めに洗濯、もしくはクリーニングに出しましょう。

特にベージュなど淡い色やツイード素材は、汗などでシミや黄ばみになりやすく、また時間が経つほどに落ちにくくなります。

当日や翌日にはお手入れをするのがおすすめです。

清潔感を保つのも服装マナーの1つです。

卒園式ではフォーマルな服装で子供たちを祝おう!

今回は「卒園式での親子の服装マナー」をご紹介しました。

卒園式は式典なので、親子でフォーマルな服装で出席しましょう。

気持ち良く子供をお祝いするためにも、服のお手入れも忘れないようにし、品格の感じられる雰囲気を心掛けましょう。

子供の成長はあっという間ですので、卒園式も親子の楽しい思い出にしたいですね。