御仏前の封筒に表書きを印刷したい時にはどうすればいいの?

2019年10月26日

御仏前の封筒の表書きが苦手な方は多いと思います。

パソコンで文書の作成に慣れてしまうと字を書くことが億劫になってしまいますし、自分の悪筆が嫌になってしまうこともあるでしょう。

そんな時、御仏前の封筒がパソコンで印刷出来たらいいと思いませんか。

封筒の印刷を諦めた方のために、これから簡単に御仏前の封筒が印刷できる方法をご紹介します。

御仏前の印刷用の封筒を使えば誰でも簡単に印刷できる!

水引のついた御仏前の封筒を広げてみると、幅265mm・高さ390mmです。

A4サイズが幅210mm・高さ297mmですので、家庭用のプリンタでは印刷できません。

しかも、和紙を使用していますので、厚手印刷が可能な手差しタイプのA3対応のインクジェットプリンタでも、必ずきれいに印刷できるとは限りません。

そこで、パソコンで印刷できる御仏前の封筒をご紹介します。

【オキナ:OA対応多当A4不祝儀用】

参考価格:324円(税込)

本体と中袋が5セットに原稿用の下敷が2枚同梱されています。

多当折りの御仏前の封筒で、黒白ではなく表の重なり部分が緑色で、全体は生成り色です。

OA対応ですので、A4対応のインクジェットプリンタで印刷が可能です。

しかし、その場合は手差し印刷ができるプリンタ専用となりますのでご注意ください。

また、特殊紙を使用していますので、1枚ずつ印刷して、乾くまで重ねないようにする必要があります。

この封筒は本体だけでなく、中袋も印刷可能です。

本体、中袋ともテンプレートをメーカーの公式サイトからダウンロードして使うことができるのですが、製品に対応したテンプレートのため、印字するときの位置決めの必要がありません。

その際、フォントやインクの色、表書きの内容を変更することも可能なため、御仏前以外にも利用することができます。

そして、多当折りですので、御仏前用の封筒として本格的な仕上がりになっています。

ただし、水引がついていませんので、金額が多い時には不向きと言えます。

封筒自体を印刷する方法は和紙風のOA用紙で上品な仕上がりに

和紙風のOA用紙を使用して、御仏前の封筒自体を印刷することもできます。

A4サイズの用紙に封筒の展開図を印刷し、不要な部分を切り取り糊付けして完成です。

インターネットなどを利用して「仏熨斗封筒テンプレート」で検索してみてください。

表書きと名入りで水引の印刷された封筒の展開図を作成することができるはずです。

ご家庭で印刷する際には、コピー用紙ではなく和紙風のOA用紙を使うことで本格的な御仏前の封筒に仕上がります。

【エーワン:草木花 和紙 真白(ましろ)A4ノーカット20枚入り】

参考価格:648円(税込)

この草木花和紙シリーズには、ご紹介した真白以外に白霞(しろがすみ)と胡弓(こきゅう)もあります。

真白は奉書タイプですが、白霞と胡弓は「はな」と呼ばれる繊維が入っています。

胡弓の方が「はな」がより多く入っています。

また、真白と白霞、胡弓も価格は同じですが、胡弓は15枚入りです。

どの製品もOA対応ですので、A4対応のインクジェットプリンタで印刷できますが、手差し印刷が可能なプリンタでご使用ください。

熨斗封筒テンプレートを使用して名入れで印刷できますので、面倒な位置合わせは不要です。

印刷するときに一般的なコピー用紙を使用すると、普通の封筒になってしまいます。

しかし、和風のOA用紙を使用することで、市販の御仏前の封筒と遜色のないものが完成します。

このテンプレートを使用して印刷した場合、出来上がりは水引が印刷された封筒タイプの御仏前の袋になります。

シール部分をとめてしまえば御仏前の封筒は印刷も可能!

市販の御仏前の封筒に直接印刷する方法もあります。

この市販の封筒を印刷するときに注意する点は、封筒のサイズ設定とシール部分の扱いです。

御仏前の封筒のサイズは横幅90mm・高さ180mmです。

横幅が定形の長4サイズと同じですが、高さは25mm短くなっています。

Wordなど一般のソフトウェアで封筒を印刷するときはベロの部分を伸ばした状態でプリンタにセットします。

多くの方がベロの方から印刷されると思いますが、その際ベロの部分は20mmありますので、その点も注意する必要があります。

それでは具体的に印刷していきましょう。

今回はWordを使用します。

用紙サイズを指定する際に先ほどの御仏前の封筒のサイズを設定します。

次に縦書きボックスを挿入します。

テキストボックスの書式設定は次の通りです。

線は「色無し」

レイアウトの水平方向は「中央揃え」

テキストボックスの大きさは「幅38mm・高さ156mm」

書体は「HG行書体」

大きさは「48」

このように設定して、表書きを入力します。

印刷するときはシール部分を実際にシールで止めて印刷し、後ほど素早くシールをはがしてお札を入れます。

定型サイズと大きさが異なるので、必ず試し刷りをしてください。

また、名前と御仏前の封筒に印刷されている水引の位置などをご確認ください。

そして、印刷の向きを上からするだけでなく180度回転させて下から印刷する方法も試してください。

この他、御仏前の封筒にメーカー対応のテンプレートのサイトが紹介されているものもありますので、ご確認ください。

短冊熨斗だけを印刷して御仏前の封筒に貼る方法はあるの?

御仏前の封筒に短冊熨斗が同封されているものもあります。

この短冊熨斗だけを印刷できるサイトもあります。

「仏熨斗封筒テンプレート」でご紹介したサイトには短冊熨斗を印刷できるテンプレートがあります。

この短冊熨斗はオンラインで作成ができ、「短冊熨斗印刷」で検索すると熨斗紙サイズの短冊熨斗が紹介されます。

御仏前の封筒用のサイズとは全く異なりますので、注意が必要です。

この他に、短冊熨斗だけを印刷する際に注意することは、紙質です。

コピー用紙を使用するとどうしても短冊の部分だけに違和感が生じるため、できれば和紙風のOA用紙をご使用ください。

そして、印刷できた短冊はしっかりと糊付けしましょう。

また、Wordを使用して作成することもできます。

封筒に同梱されている短冊熨斗は幅35mm・高さ183mmです。

このサイズで作成し、複数枚コピーして1枚の用紙に印刷することもできます。

また、OA用ラベルのテンプレートでできるだけ近いサイズを探して使用することもできます。

「9面用」が幅296mm・高さ133mmですので参考にしてください

御仏前の封筒の中袋だけでも印刷できるの?注意することは?

御仏前の封筒の表書きだけでなく、中袋の印刷もしてみましょう。

中袋を書く際には表書きに比べて字が小さいので、書きにくさを感じる方も多いのではないでしょうか。

また、中袋だけサインペンやボールペンを使用することに抵抗感を覚えることもあります。

そこで中袋も印刷すると、字が小さい分とても仕上がりがきれいになるでしょう。

中袋の印刷は最初にご紹介した商品の中袋のテンプレートを使用することもできます。

中袋のサイズが市販の御仏前の封筒とほぼ同じですので、Wordを使用して用紙のサイズ指定をして作成することも可能です。

注意する点はプリンタに手差しタイプを使用することです。

給紙がカートリッジ式のものでも印刷は可能ですが、特殊サイズですので紙詰まりの原因になる可能性もあります。

そして、必ず試し刷りをしてください。

中袋だけを販売していないので難しい点はありますが、仏事用の白無地封筒で代用されても十分です。

位置決めが完全に出来たら、御仏前の封筒に位置合わせの数値をメモして同封しておくと、次回の印刷に試し刷りの必要がなくなります。

字を書くのが上手でなくても手書きをしたほうがいいの?

御仏前の封筒に、「きれいな字で表書きを書けたらいいな」と思うことはありませんか。

自宅で印刷することができなかった時代は、多少のクセ字でも「手書きをすることが当たり前」という風潮がありました。

しかし、近年では手軽にどこでも印刷できるようになり、次第に手書きではなく印刷を選ぶ方も増えました。

古来中国では、書には書いた人物の徳が宿るといわれ、書を通してその人物の徳に対して礼をもって接しました。

この考えが一般に広まると、書の美しさは人徳の一つとされるようになり、「悪筆は恥ずかしいこと」という考えが定着していったとされています。

手書きの良さもありますが、あまりに読みにくい字は相手に失礼になりかねません。

できれば、手書きの良さも印刷の良さも大切にしていきたいですね。

手書きや印刷した御仏前の封筒を持参して想いを伝えよう!

今回は御仏前の封筒の印刷方法をご紹介しました。

封筒の表書きに自信がない方は、印刷することで悪筆を隠すメリットがあります。

封筒がきれいな字であれば、持参することで想いを伝えることができます。

手書きの良さも見直しつつ、プリンタの印刷も利用してみてはいかがでしょうか。