教会に礼拝に行く時の服装とは?状況に合わせた選び方を伝授
2019年11月16日キリスト教の日曜礼拝と聞いて、欧米を舞台にしたドラマや小説を読んだことのある方なら、「一番良い服を着て参列する」といったイメージがわくかもしれませんね。
しかし現代では、教会に礼拝に行く時は、普段着で良いと言われているようです。
今回は、キリスト教の教会の礼拝に行くときの服装についてお伝えします。
合わせて、キリスト教の教会で行われる葬儀や結婚式に関するマナーなどについてもご紹介します。
目次
キリスト教の日曜礼拝に誘われた時の服装は普段着で大丈夫!
キリスト教の教会の案内には、宗派を問わず普段着で礼拝にお越しくださいとされていることが大半です。
そこには気軽に足を運んで欲しいという、教会側の気持ちが込められています。
そこで、もしも初めて日曜礼拝に誘われたのなら、安心して普段着で礼拝に出掛けてください。
しかしながら、教会の礼拝に出掛ける時の服装は、普段着といっても最低限のマナーはあります。
避けたい服装の代表的なものは、露出の多いものです。
そのため、神聖な場所での露出の多い服装は、どの宗教でも避けましょう。
また、破れた服や、極端な古着ファッションも不向きです。
その理由は、経済的に困窮していると勘違いされることもあるからです。
現に、ファッションとして破れたジーンズで実家に顔を出した時に、そっとお小遣いを渡されたなどといった例もあります。
そのため、お金に困って教会の礼拝に参列したと思われないようにしましょう。
この他に、メッセージの書かれたTシャツも着用は控えましょう。
日本人には無意味に思える内容でも、他の国の方にとっては意味のある言葉になることもあります。
教会は、日本人だけの集まる場所ではありません。
そして、室内では男性は帽子を取り、女性はつばの広いものは脱ぎましょう。
下駄やサンダルなども、日曜礼拝には相応しくありません。
靴音の小さい靴を選ぶようにすると良いでしょう。
教会で行われる葬儀の礼拝に参列する時の服装や持ち物は?
キリスト教の信者の方がお亡くなりになると、教会で葬儀が行われることがあります。
教会行われる葬儀の礼拝には、一般の葬儀と同じ服装で参列しましょう。
また、男性も女性も略礼装と呼ばれる礼服で参列します。
仏式ではありませんので、数珠を持参する必要はありません。
香典を持参する際には、「御花料」と印刷されている封筒を使用するようにします。
また、献花でお別れをしますので、式場の方の案内に従って粛々と行いましょう。
教会で行われる葬儀の礼拝は、オルガンやハンドベルの演奏、讃美歌の歌声など非日常な雰囲気に包まれ、慣れていない場合は驚かれるかもしれませんね。
教会での葬儀では、信者以外の方が参列される想定で進められることも多く、聖書の貸し出しが行われたり、讃美歌が記載された式次第が準備されたりする場合もあります。
亡くなった方を悼む心に国境も宗教も違いはありません。
教会側の善意を踏みにじるような、写真を撮るなど、興味本位な行動は控えましょう。
また、年忌法要の礼拝が行われることもあります。
教会によっては、日曜礼拝に同席して行われることもあります。
その際には礼服か、それに準ずる服装で参列しましょう。
もしも不安に感じる時は、施主に相談してみることをおすすめします。
教会の結婚式に参列する服装のポイントは華やかさと落ち着き
結婚式は招待されると、家族や親戚、親しい友人などの幸せな姿を見られてこちらも幸せな気分になりますよね。
普段、立ち入る機会の少ない教会で催される結婚式は、人生の中でもそう多くあることではないので楽しみな反面不安や緊張もあるかもしれません。
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特に友人として参列する時は、服装に悩むことも楽しいものです。
一般的に、教会は普段着でお越しくださいと案内があっても、結婚式に関しては少し異なります。
そのため、結婚式の礼拝に参列する時に気をつけたいことは、華やかさと落ち着きのバランスが重要という点です。
披露宴であれば、華やかさを前面に出しても良いのですが、教会の結婚式であれば落ち着きも大切です。
親族であれば、その立場に相応しい格式の礼装を心がけましょう。
日中に行われる結婚式では新郎新婦と濃い血縁関係の男性は、モーニングの着用が必要となります。
また、親戚であれば略礼装の礼服で参列しましょう。
友人の立場であれば、ダークスーツでも失礼になりません。
女性は、和装の場合は黒留袖にこだわる必要はありません。
濃い血縁関係の方は黒留袖を、それ以外の方は色留袖や訪問着でも華やかで落ち着きがある、品格に相応しい服装を心がけると良いでしょう。
洋装を着用する場合は、露出の少ないデザインを選び、必ずストッキングを着用します。
また、華やかなドレスであってもサンダルは避け、香水は控えめに使用しましょう。
一般の結婚式場とは異なり、神聖な場所であることを忘れない振る舞いは大切なマナーです。
結婚式を教会で挙げるために日曜礼拝に行く方が良い?
キリスト教信者以外でも、教会での結婚式を希望した時に、キリスト教式の挙式を受け付ける場合もあります。
その際、教会の方から数回の日曜礼拝に参加を促されることも少なくないようです。
日曜礼拝は強制ではありませんが、信者以外でお願いするわけですから、キリスト教の教義を多少理解してほしい気持ちも理解しなくてはならないでしょう。
できれば、2人揃って結婚式の前に2回から3回、日曜礼拝に参加されることをおすすめします。
その時の服装は、普段着よりは多少改まった印象を与えるものが望ましいでしょう。
例えば、男性であれば、ノーネクタイでもジャケットの着用を、暑い時期であればクールビズで許容される範囲内が望ましい服装です。
一方女性は、ワンピースかブラウスにスカートなどが相応しい服装です。
男性も女性もスーツ着用ほど畏まった服装は必要ありませんが、結婚式の時間中は一時的に信者になると捉えられていることを心がけましょう。
クリスマスの礼拝に参列する時に信者の真似はタブー?
クリスマスはキリスト教にとって、とても大切な行事です。
キリスト教の教会では、クリスマスに礼拝が行われます。
そして、クリスマスは信者だけのものではありません。
信者の方はもちろんですが、信仰の異なる近所の方でも、通りすがりの方でも参列してもかまいません。
むしろ多くの方が参列することを教会は望んでいるでしょう。
クリスマスの礼拝に参列する時に相応しい服装は、派手なものでなければどんな服装でも良いでしょう。
ただし、教会の中に入ったら、上着や帽子はとりましょう。
クリスマスの礼拝は、クリスマスを厳かに迎える神聖な行事ですので、信者の方の邪魔にならないように心がけましょう。
また、教会で行われるクリスマスの礼拝で、ベールを着用している方を見かけることがあります。
これは信者として洗礼を受けた方の服装ですので、一般の参列者が真似をしないようにしましょう。
なぜなら、信者以外が形だけをファッションとして取り入れることは、信仰を冒とくされたと感じる方もいるかもしれないからです。
キリスト教の教会で行われるクリスマスの礼拝に興味を持つことは、悪いことではありません。
本来のクリスマスを理解したいと考え、教会に行くことは良いことです。
ただ、信仰の妨げになる行為は慎んだ方が無難です。
バザーや英会話教室に誘われたらどんな服装がふさわしい?
キリスト教の教会では、地域の方と共生する目的でバザーや英会話教室を開催していることもあります。
また、バザーは地域との共生だけではなく、チャリティーの目的もあります。
欧米では、キリスト教の教会が社会的に困窮している方を救済する活動を行っています。
その考え方を、日本ではチャリティーバザーとして実施することが多くあります。
また、宣教師の方は英語圏の方が多く、なかには英会話教室を開催する教会もあります。
このようなバザーや英会話教室は、礼拝施設を使用しませんので普段着で参加しても差し支えありません。
その他に、教会の礼拝堂を使用してコンサートが開催されることがあります。
また、信仰に全く関係のないダンスの発表会も行われることもあります。
このようなイベントの際の服装は、そのイベントに相応しい服装で教会に行きましょう。
教会は場所を提供するだけですので、イベントの運営は主催者によって行われます。
そのようなイベントの際には、立ち入りの許可された範囲内で行動しましょう。
信者以外が教会に行く時は信者への心配りが大切!
今回はキリスト教の教会に礼拝などで行くときの服装についてお伝えしました。
葬儀と結婚式以外は普段着でかまいませんが、周囲の方を不快にしない最低限のマナーを心がけましょう。
また、礼拝に参加する時は、信者の方にとって神聖な場所であることを決して忘れないように行動しましょう。
節度をもって礼拝に参列すれば、異文化や異宗教に触れることができ、視野が広がるかもしれませんね。