着付けは難しくない!浴衣が簡単に着られるアイテムとマナー
2019年10月13日夏のイベントといえば、夏祭りですよね。
彼氏との夏祭りデートには浴衣を着て、いつもとちょっと違う自分をアピールしたいという女性も多いことかと思います。
しかし、浴衣は慣れていないと着付けが難しいものです。
衿の合わせ方を間違えてしまったり、着崩れてしまったりと、恥ずかしい思いをしてしまうこともあります。
今回は、そんなあなたにもぴったりな簡単に浴衣を楽しめるアイテムと浴衣を着る上でのマナーをご紹介します。
目次
浴衣を着るのにふさわしい時間帯と時期
まずは、浴衣にまつわるマナーから見ていきましょう。
和服の中でも比較的簡単に着付けができる浴衣は、もともと寝間着だったものが江戸時代の終わりごろに夏の普段着として定着したものです。
本来は夕方以降に着るものとして考案されたので、今でも浴衣はあまり昼間には着るべきでないとされています。
また、浴衣を着る時期についてもマナーがあるのです。
日本には、古来より季節感を大事にするという風習があります。
衣替えという行事を見ても分かるように、衣服選びについても日本人は季節感を大切にしてきました。
そのため、通常の和服のように長襦袢を用いずに直接素肌の上に羽織る浴衣のシーズンは、暑い夏真っ盛りの7月と8月と考えられています。
ですので、それ以外の季節に浴衣を着ることは、季節外れであり、あまり行儀が良くないこととされているのです。
ただし、夏祭りが昼間にあったり、6月や9月に開催されたりする場合は、この時に浴衣を着て出かけても問題はないと考えられています。
浴衣を着ていかない方が良い場所がある
浴衣のマナーは、時間帯や時期だけではありません。
実は、着ていく場所についても気を付けるべきマナーがあるのです。
浴衣は、普段着という位置づけにあります。
今ではお祭りをはじめとした特別なイベント時に着られることが多く、また浴衣で来店すると特別なサービスが受けられるお店も増えていますが、本来は近所を出歩くときに着る日常的な和服でした。
もちろん、お祭りやちょっとしたお出かけに浴衣を着るのは全く問題がありません。
ただし、高級なホテルやレストラン、格式の高いコンサートやオペラ、観劇に行く際には浴衣を着ていくことは控えましょう。
浴衣は、簡単に着付けができるカジュアルな和服です。
ハイクラスの場所に出かけるときは、きちんとした着物やドレスを着ていくようにしましょう。
和服の上級者の方の中には、浴衣に長襦袢や半衿を合わせ、足袋を履いて着物風に着こなす方もいます。
しかし、これは和服を着なれた方だからこそできる小技ですので、初心者の方にはおすすめしません。
事前にドレスコードを確認し、お出かけ先のTPOに合わせた服装を選ぶよう心がけてください。
浴衣の着付けは右前
初心者の方が浴衣を着付けするときにまずつまいてしまうのは、衿の合わせ方ではないでしょうか。
右側と左側、どちらの衿を前に持ってくるか迷われる方は決して少なくはありません。
浴衣をはじめとした和服は、全て左の衿が上になるように右前に着ます。
この衿の合わせ方は、洋服のように男女の区別はありません。
これは、一般的な利き手は右手が多いということと関係があります。
和服では懐にちょっとした小物を入れておくという風習があり、右前で和服を着ると、右利きの人が懐から物の出し入れがしやすいという利点があるのです。
ちなみに、右の衿が上になる左前は亡くなった人に対する和服の着方なので縁起が悪く、マナー違反です。
くれぐれも衿元には気を付けて、浴衣の着付けをしてください。
ところで、「左の衿が上側になるのに、どうして右前というんだろう?」と思われる方もいるかもしれません。
少々混乱してしまうややこしい言葉ですが、この「前」というのは時間のことを表し、右の衿を先に合わせるという意味を持っているのです。
浴衣を着るとき、どちらの衿を前に持っていくのかを簡単に覚える方法があります。
それは、ほかの人から見てアルファベットのyの字になるように衿を合わせるということです。
右前というややこしい言葉は覚えられなくとも、「浴衣の衿はyの字のように重ねる」ということだけはしっかり覚えておくとよいでしょう。
歩きながらでも簡単に着付けができる浴衣
浴衣は、慣れないと一人で着るのはなかなか難しいものですよね。
また、外出中に崩れてしまうと、その場で着付けなおすのも一苦労です。
誰か着付けができる人に頼むのも手ですが、自分でも自由に浴衣を着ることができると、もっと身近にいつでも浴衣を楽しめますよね。
そこで、一人で簡単に着付けができ、さらに着崩れもしない浴衣をご紹介します。
【仕立屋甚五郎:浴衣+帯のセット~誰でも一人で簡単に着れる☆レディースゆかた~】
参考価格:14,580円(税込)
こちらは、特許を取得したオリジナルの曲線縫いで仕立てられた浴衣で、タオルなどで体型補正をする必要がありません。
また、浴衣初心者には厄介なおはしょりがないので、歩きながら着られるほど簡単、胴回りもすっきりと見せてくれます。
さらに、自宅の洗濯機で洗濯ができるので、いつでも気軽に浴衣を着ることができます。
簡単に着付けができるセパレートタイプの浴衣
上下で分かれているセパレートタイプの浴衣は、まるで洋服を着るように簡単に着付けができる浴衣初心者におすすめのアイテムです。
もちろん、着崩れてしまったときにも簡単に直すことができます。
セパレート浴衣は見た目でそうだと分かりそうというイメージを持たれがちですが、最近は本格的な浴衣に見えるようなきちんと仕立てられたものも多くあります。
こちらでご紹介する和あらいやはセパレート浴衣の専門店で、こちらでは10,000円以下から浴衣と帯のセットを購入することができます。
【和あらいや:10001YE黄色地ハイビスカス柄×桜七宝帯】
参考価格:7,344円(税込)
黄色の生地にピンク色のハイビスカスが鮮やか咲く、夏らしい浴衣です。
セットの帯には桜がちりばめられていて、浴衣のトロピカルな雰囲気を上品に中和しています。
帯はまるでベルトを着けるかのように手軽に装着することができ、お好みで無料で別の柄に変更可能となっています。
簡単に装着できる作り帯
浴衣の着付けはなんとかできるけれど、帯がいまいち決まらない…。
手持ちの気に入っている浴衣に合わせる、簡単に装着でき、かつ作りものっぽく見えない本格的な作り帯ががほしいという方におすすめなのが、こちらの作り帯です。
【京都きもの町:リボンタイプ 結び帯単品「イエロー猫」】
参考価格:7,140円(税込)
さりげない猫の模様がかわいらしい、いろいろな浴衣に合わせやすい黄色の作り帯です。
作り帯はともすれば不自然に見えますが、こちらの帯はリボン本体に厚紙が入っていないので、まるで自分で結んだかのような自然な仕上がりがポイントとなっています。
胴部分とリボン部分がそれぞれ分かれており、リボン部分はお好みの形やサイズに調整することができます。
TPOをわきまえたうえで、夏の浴衣生活を楽しみましょう
夏のデート服としても定番になっている浴衣には、気を付けておきたいマナーがあります。
浴衣は7月と8月の夕方以降に着るものであり、また格式の高いところに着ていくお出かけ着ではありません。
また、衿はほかの人から見てyの字に見えるように合わせることも忘れないようにしましょう。
浴衣は夏の普段着として本来着られるものですので。
今回ご紹介したような簡単に着付けができるタイプの浴衣で、より身近に和服に親しんでもらいたいと思います。