意外と知らない食事のマナー!基本が分かれば怖くない!
2019年11月25日知っているようで意外に知らないマナーは「食事のマナー」ではないでしょうか。
知らないと不安になったり、身構えてしまったりしますよね。
そこで今回は、基本的な食事のマナーをご紹介します。
基本的なマナーを知っているだけでも、自信につながるはずです。
難しくはありませんので、ぜひご覧ください。
目次
基本中の基本!食事をする時に一番大事なマナーは?
食事をする際に一番大切なことは何だと思われますか?
それは『楽しんで食事をする』ということです。
楽しい食事の時間は人生を豊かにしてくれますよね。
しかし、ただ自分が楽しいだけではいけません。
一緒に食事をとる相手や周りの人たちも、楽しい時間を過ごせることが大事なのです。
そのために必要となるのが、食事マナーです。
食事マナーには色々ありますが、押さえるべきポイントは次の3つです。
・音
・会話
・食べるスピード
音と言うのは食べる時に立てる音のことです。
基本的に食事の時に音は立てないように気をつけましょう。
そして、食べ物を口に入れている時は喋らないというのは基本的なマナーです。
また、クチャクチャと音を立てて噛むのは、一緒に食事をしている相手に不快感を与えます。
その他にも、カチャカチャと食器の音を立てないことも大事ですね。
蕎麦はすすってもマナー違反ではありませんが、スープはすするとマナー違反になります。
音に対するマナーは、している本人は意外と気がつかないものです。
周りから注意される前に自分で気をつけるようにしましょう。
次に、会話ですが、食事中の会話は食事がおいしくなるような会話にしたいですね。
「おいしくない」など食事に対するマイナスな意見はやめましょう。
また食事の場には相応しくないような話題もNGです。
最後に、食べるスピードです。
誰かと一緒なら、出来る範囲で相手の食べるスピードに合わせるようにしましょう。
話に夢中で食べるのが遅い、逆に食べるのが早すぎる、など心当たりのある方は気をつけてくださいね。
和食マナーの基本!食事時の箸使いが大事
日本人で生まれて育った方にとって、お箸は使えて当たり前のツールです。
皆さんはお箸をきちんと使えていますか?
食事の際、お箸を持ち上げる時に無造作にお箸をつかんでいないでしょうか。
基本的なお箸の持ちあげ方はこのような持ち方です。
1、右手でお箸の中央を持って持ち上げる
2、下から左手を添える
3、右手を右横へ滑らせ、そのまま右手を返し、お箸の下へ
4、左右ともにお箸の上から3分の1あたりを指先で持つ
5、左手を外して、正しい持ち方でお箸を持つ
この動作がスムーズにできるようにしておきましょう。
意識せずとも、この持ち上げ方ができるようになれば良いですね。
お箸を置く時はこの逆の動きをします。
そして、お箸を使う時は、下のお箸は動かさず、上のお箸だけ動かすのが正しい使い方です。
お箸の使い方が美しいだけで、人に与える印象はとても良くなります。
逆にお箸の使い方が悪いと相手に不快感を与えることもあります。
お箸の使い方に自信がないという方は、矯正箸を使って練習するのもおすすめです。
●イシダ:きちんと箸 大人用
参考価格 1,382円(税込)
このような商品も売っています。
自宅でこっそりと練習をして、綺麗な箸使いをマスターしましょう。
また、割りばしが出された場合は、上下に割ります。
縦に持ち、左右に割らないように気をつけましょう。
さて、お箸のマナーにはマナー違反になる使い方も多くあります。
次項ではマナー違反のお箸の使い方、いわゆるNGマナーについてご紹介します。
気をつけよう!食事中の箸使いNGマナーとは
「お箸の使い方は完璧!」という方でも、知らないうちにマナー違反をしているかもしれません。
そこで、この項ではお箸に関するNGマナーをご紹介します。
基本的なマナーですので、知っていれば安心して食事を楽しむことができるでしょう。
・握り箸
お箸を握りしめて持つことです。
・拝み箸
拝むように両手でお箸を持つことです。
・迷い箸
料理の上でお箸をうろうろさせることです。
お箸を持ってから悩むのではなく、食べるものを決めてからお箸を出しましょう。
・ねぶり箸
箸先を舐めたり、くわえたりすることです。
・刺し箸
料理にお箸を突き刺すことです。
掴みにくい料理の時でも突き刺さずに食べましょう。
・そら箸
一度取った料理をもとの皿に戻すことです。
・寄せ箸
器をお箸で引き寄せることです。
・箸渡し
お箸からお箸へおかずを渡すことです。
お骨を拾う時にする動作ですので食事中にしてはいけません。
・渡し箸
食事中、器の上へお箸を置くことです。
もう食事はいりませんという意味になります。
・ちぎり箸
お箸を両手に1本ずつ持って料理をちぎることです。
お箸をナイフとフォークのように使ってはいけません。
・返し箸
お箸を上下逆にして使用することです。
複数人で同じものを食べる際にしてしまいがちですがNGマナーです。
・なみだ箸
箸先から汁気をポタポタと垂らすことです。
汁気が多いものはよくきってから口に入れましょう。
また、その際に手を皿のようにして受けてしまいがちですが、これもマナー違反です。
このような箸使いをしていた場合にはすぐにやめましょう。
少し気をつけるだけで、ワンランク上の食事マナーが身に付きます。
もうこれで怖くない!会席マナーの基本を知ろう
和食はとても身近な料理ですが、それが会席料理となると少し敷居が上がりますね。
しかし、基本的なことを知っているだけで、料理をより楽しめるようになるでしょう。
また、この基本的なマナーは和食全般に言えることです。
覚えておくと普段の食事にも活かせますよ。
まず、会席料理は出された順に箸をつけます。
食べ切らないうちに次の料理が出されても焦らなくて大丈夫です。
新しく運ばれてきた料理に一度箸をつけてから、残っているものをいただきましょう。
●前菜
平皿で出てきた場合は持ち上げません。
お椀や小鉢は必ず持ち上げて頂きます。
串ものがある場合は手で持たず、お箸で押さえながらひとつずつ串を引き抜きます。
抜いた串はお皿の向こう側へ置きましょう。
●お吸い物
お吸い物は目上の方が開けてから開けます。
左手をお椀の縁に添えて、右手でふたを持ちそっとはずします。
左手を添えてふたを裏返し、お椀が右側にあれば右に、左側にあれば左に置きましょう。
食べ終わったあとは、ふたを元通りにかぶせます。
●お造り
盛り付けを崩さないように、左側から食べていきます。
ワサビは醤油で溶かず、お刺身の上に乗せていただきましょう。
●魚料理
通常、頭が左側に向いていますので、頭側から尾に向かって食べていきます。
上身を食べ終えたら、ついついひっくり返しそうになるかもしれませんが、これはマナー違反です。
左手で魚の頭を押さえ、骨と身の間に箸を入れて骨を外しましょう。
外した骨はお皿の向こう側へ置き、下身を頂きます。
切り身も同様に左から食べます。
また、海老や貝などは手で皮や殻をはずしてもマナー違反ではありません。
手を使う場合は、懐紙などもうまく利用すると良いでしょう。
●煮物・蒸し物
ふたが付いている場合はお吸い物と同じようにはずします。
汁が器の外側にこぼれないように気をつけましょう。
●ごはん・止め椀
ごはんが出てくると、コースの締めくくりです。
お酒を飲んでいる場合は、切り上げましょう。
洋食の基本マナー
和食の次は洋食の基本マナーをご紹介します。
ナイフとフォークというだけで、「難しい!」と思われるかもしれません。
しかし、洋食のマナーも、食事を楽しむためにできたマナーです。
基本的なことだけでも知っていれば、安心して食事を楽しむことができます。
●ナプキン
2つ折りにして膝の上に置きます。
食事中、口元や指を拭く場合は内側を使って拭きます。
食事が終わったあとは、ラフな感じでテーブルの上に置きましょう。
あまり綺麗にたたんでしまうと、食事に満足できなかったという意味になってしまいます。
顔やテーブルをナプキンで拭くのもNGです。
●カトラリー
ナイフやフォークがずらりと並ぶと途端に緊張してしまいますね。
でもルールは意外と簡単です。
カトラリーは外側から順番に使っていきます。
魚料理用のナイフは形が違いますので、覚えていると目安になります。
万が一、間違えてしまっても大丈夫です。
スタッフの方にその旨を伝えれば新しいカトラリーを持ってきてくれます。
食事中、パンなどを食べる場合はナイフとフォークをお皿の上にハの字に置きます。
ひとつの料理を食べ終わったら、食べ終わったお皿の上にナイフとフォークを揃えて置きましょう。
ナイフの刃を自分の方に向け奥側に、フォークは上向きにして手前に置きます。
●ナイフとフォークの使い方
ナイフは利き手、フォークは利き手と逆の手で持ちます。
ナイフを使う時は切り分けながら食べましょう。
先に全部切ってしまうのは、上品に映らないだけでなくマナー違反です。
豆類やライスを食べる時はフォークの先に乗せて食べてもOKです。
また、フォークを右手に持ち替え、フォークだけで食べるのはカジュアルなお店だけにしましょう。
●スープ
スープは手前から奥に向かってすくいます。
残りが少なくなったら左手前を持ち上げ、右奥にスープをためて飲みます。
音を立てないよう注意して飲みましょう。
●フィンガーボール
フィンガーボールは汚れた指先を洗うために使います。
指先だけを洗い、ナプキンで拭きましょう。
食事の最後まで美しく!基本マナーの締めくくり
マナーを守り、おいしく食事をいただいたあと、もう少しだけ心配りをすることが大切です。
食事を終えたあとも、基本的なマナーを分かっているか否かで印象は大きく違います。
まず、椅子はきちんと元の位置に戻しましょう。
普段「できていない」と心当たりのある方は、これから意識してみましょう。
きちんと椅子を戻す、座布団を正す、小さなことですが基本的なマナーです。
次に、お店の方への対応も大切です。
「おいしかった」「ごちそうさま」などと、一言でも言葉かけができると良いですね。
これは高級なお店もカジュアルなお店も関係ありません。
時には、好みの味ではなかった、お店の対応が悪かった、そんな場合もあるはずです。
それでも、怒りを前面に出すのではなく、大人の対応をしたいものです。
さて、外で食事をする場合、そんな基本的なマナーはできているという方もいらっしゃるでしょう。
では、家での食事のマナーはいかがでしょうか。
「家ではマナーなんて関係ない?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、家でのマナーが何よりも大切です。
例えば、お子さんが食事のマナーを覚えるのは各家庭です。
「いただきます」「ごちそうさま」は最初に覚える食事の基本マナーです。
マナーは一朝一夕で身に付けることはできません。
日々意識することで、マナーを体で覚えていくことができます。
一番長く過ごす家でこそ、器の扱い方や、お箸の持ち方などを気をつけましょう。
食事を作ってくれた相手に感謝の気持ちも忘れずに、楽しく食事をしたいですね。
基本的なマナーを覚えて食事を楽しもう!
食事のマナーは、食事を窮屈にするためにあるのではありません。
食事の時間を楽しむためにあります。
お箸のマナーや、食事の席での振る舞い方など、どれも知ってしまえば簡単なことです。
基本的なマナーを覚えて、今以上に食事の時間を楽しみましょう。