安全運転で交通事故を減らそう!覚えておくべき運転マナー
2019年12月05日車があると、日常生活やレジャーなどの移動手段としてとても便利ですよね。
しかしその一方で、車の交通事故は後を絶たず、最悪の場合は命を落とすリスクもあります。
交通事故を起こさず、安全に運転するためには、運転手一人ひとりが運転マナーを意識しなくてはいけません。
今回は、安全運転のために覚えておくべき運転マナーについて、ご説明します。
目次
運転マナーに注意して交通事故を減らそう
政府の統計によると、令和元年7月時点での全国の交通事故発生件数は30,859件です。
そのうち、死亡事故件数は218件にのぼります。
過去10年程度の交通事故の死亡者数を比較すると、少しずつではありますが減少傾向にあります。
とは言え、それでも依然として交通事故が頻繁に起きており、死亡者も出ていることは事実です。
皆さんも、ニュースなどで悲惨な交通事故現場を目にしたことがあるのではないでしょうか。
車を運転するときは、誰でも加害者になりうるということを覚えておかなくてはなりません。
また、他の人の過失によって事故に巻き込まれてしまう可能性もあります。
そのようなことをできるだけ回避するには、運転マナーをしっかりと理解し、常に安全運転をするよう努める必要があるでしょう。
では、次項からは安全運転のために覚えておくべき運転マナーを見ていきましょう。
こんな危険運転はマナー違反!
自動車を運転するときは、常に周囲に気を配り、安全な運転を心がけなければいけません。
以下のような危険運転をするのはマナー違反であり、交通事故を起こす原因になりかねないので注意しましょう。
●ながら運転
最近では運転時にスマホでドライブナビを見たり、音楽を聴いたりすることが多くなっています。
車に取り付けるためのスマホスタンドなどもありますよね。
しかし、運転しながらスマホを操作するのは絶対にやめましょう。
一瞬でも、スマホ画面に集中してしまったために前の車に衝突したり、歩行者にぶつかったりしてしまう可能性があります。
同様に、備え付けのカーナビを運転中に操作したり、DVDに見入ってしまったりするのも大変危険です。
●飲酒運転
飲酒運転の取り締まりは年々厳しくなっており、運転手が飲酒していると同乗者まで罰則の対象になるほどです。
アルコールを摂取した状態では注意力や判断力が低下し、運転において正常な判断ができなくなってしまいます。
交通事故を起こさないために、飲酒後は絶対に運転してはいけません。
安全運転のために譲り合いを大切に
車の運転で事故を起こしやすいのが、右折・左折や、合流、車線変更などのときです。
他の車の走行を妨害してしまわないよう、落ち着いて安全に運転してください。
●右折・左折
右折時は、まっすぐ走ってくる対向車との衝突事故が多いです。
対向車が多くてなかなか曲がれないときでも強行突破しようとせず、対向車の切れ目ができるのをじっくりと待ちましょう。
まれに、信号が変わった瞬間、対向車が走り出す前に右折する人がいますが、これはマナー違反であり危険なのでやめましょう。
左折時は、横断歩道を渡る歩行者や、車と歩道の間をすり抜けてくる二輪車などとの接触に気を付けてください。
●合流
合流地点は事故が起きやすいポイントです。
合流してくる車がいる場合はスピードをゆるめて先を譲りましょう。
自分が合流する場合は、タイミングをしっかりと見計らってスムーズに合流するのが大事です。
●車線変更
車線変更するときは、必ずウインカーを出して後ろの車に合図しましょう。
ウインカーを出さなかったり、十分な車間距離がないのに無理に車線変更をしたりすると事故の元です。
また、車線の境界線が黄色い実線の場合は、車線変更をしてはいけません。
交差点手前で誤って右折レーンなどに入ってしまい、車線変更禁止の場所でありながら別のレーンへ移るケースが見られますが、これもマナー違反です。
高速道路を安全に運転するためのマナー
長距離移動に便利な高速道路ですが、スピードを出すため交通事故も起きやすく、運転する場合は特に注意が必要です。
●追い越し車線を走りすぎない
信号がなく、ついついスピードを出しがちな高速道路。
しかし、スピードを出したいがために、ずっと追い越し車線を走り続けてはいけません。
基本は走行車線を走るのがマナーです。
車を追い越したいときのみ追い越し車線に移り、追い越した後はまた走行車線に戻るようにしましょう。
●車間距離を保つ
前の車が何らかの原因でスピードをゆるめたとき、車間距離をしっかり確保していないと、ブレーキが間に合わず衝突する危険性があります。
特に休日の高速道路は、普段あまり運転をしない人がレンタカーなどで出掛けることが多く、運転に不慣れな人も多いので、車間距離に余裕を持って安全に運転することが大事です。
●疲れたら休憩
長距離をノンストップで運転し続けると疲労がたまり、集中力が低下するので思わぬ事故につながることもあります。
目安としては、2時間運転したら10~20分程度の休憩をとり、リフレッシュするようにしましょう。
悪天候時はここに注意して安全運転を!
悪天候時でも移動しやすいのが車のメリットですが、運転には細心の注意を払う必要があります。
以下の点に気をつけ、安全運転に努めましょう。
●雨のときはスピードを出しすぎない
雨で路面が濡れているときにスピードを出しすぎると、ブレーキを踏んだときなどにスリップする可能性があります。
また、水たまりに勢いよく入って水を跳ねさせると、歩行者にかかってしまうことがあります。
視界も悪いので、普段よりもスピードは控えめにして安全運転を心がけるのがマナーです。
●雪のときはチェーンを付けるかスタッドレスタイヤに履き替える
雪が降っているときは、必ずタイヤにチェーンを付けるか、スタッドレスタイヤに履き替えましょう。
凍結した路面をノーマルのタイヤで走行していると、スリップして大きな事故につながってしまうこともあります。
また、他の車が通った跡である「わだち」に沿って走るようにすると、雪にハンドルをとられにくくなるので、覚えておきましょう。
他人を不快にさせる運転中のNG行為
最後に、他の運転手を不快にさせる運転中のNG行為をご紹介します。
これらの行為が原因で事故を起こしてしまう可能性もあるので、注意しましょう。
●頻繁な車線変更
急いでいるときであっても、車の間をすり抜けていくような、頻繁な車線変更を繰り返してはいけません。
早く到着したいからと急いで、事故を起こしてしまっては本末転倒です。
どんなときでも落ち着いて、安全運転を心がけることが大事です。
●あおり運転
近年、その危険性が問題視されているあおり運転。
異常なほどに車間距離を詰めたり、前に割り込んで急ブレーキを踏んだりするなどの行為は、大きな事故につながる可能性がありとても危険です。
もし相手の運転に何か不快感を感じたとしても、その仕返しとしてあおり運転をするというのは決して許されることではありません。
●ポイ捨て
窓からごみ等を捨てる行為はマナー違反です。
ものによっては後ろを走る車にぶつかって、車を傷つけてしまうこともあります。
マナーを守って安全に運転しよう
今回は、安全運転のために覚えておくべき運転マナーについて、ご説明しました。
ご紹介した中には、交通ルールとして取り締まられている内容もありますが、ルールとまではいかなくとも守るべき運転マナーもあります。
車による交通事故は、自分や他人の命にもかかわります。
被害者にも加害者にもならないために、交通マナーをしっかりと守って安全に運転しましょう。