お茶出しのマナー!ホットとアイスコーヒーの出し方を学ぼう

2019年12月29日

お茶出しのマナーは社会人になると大変役に立ちます。

社会人にになると、仕事柄お客様へのお茶出しをする機会があるでしょう。

また、自宅に訪ねてきた来客の対応もできます。

そこで、お茶出しとしてコーヒーを出す際のマナーをご紹介します。

季節にあわせ、暖かいホットコーヒーと冷たいアイスコーヒーを選びましょう。

さらに、コーヒーにはうれしい役割があるので最後にお伝えします。

お茶出しでコーヒーを出すときのマナー

お客様が訪ねてきた際、おもてなしの気持ちを持ってお茶出しをするのは大人のマナーですね。

わざわざ足を運んできてくださったのですから、コーヒーなど、おいしい飲み物で喉を潤してもらいましょう。

ただし、おもてなしの気持ちは大切ですが、お客様の迷惑にならないように注意しなくてはいけません。

お客様がコーヒーを好むことがわかっているときは、コーヒーでお茶出しすると喜んでもらえます。

しかし、コーヒーは苦手という方も少なくありません。

そのため、コーヒーが飲めるか飲めないかを事前に確認する必要があります。

「コーヒーでよろしいでしょうか?」

とお声がけして、確認しましょう。

確認せずに出してしまうと、手を付けてもらえなかったり、我慢して飲んでもらったりということになってしまいます。

コーヒーが苦手な方がいるかもしれませんので、コーヒー以外に、お茶や紅茶も選べるように準備しておきましょう。

お茶出しの流れを確認

お茶出しをするには、まず流れをつかんでおきましょう。

①お茶出しの準備を始める

お茶出しにあたり、来客の人数を確認してコーヒーカップを温めておきます。

人数分のコーヒーを準備し、お盆を片手に乗せて移動します。

②入室してお茶出しをする

入室の際は、名刺交換などの挨拶が一通り終わった頃合いをみます。

お盆を乗せている逆の手でノックをして「失礼します」と声を掛け入室し、お茶出しをします。

コーヒーは、ドアから遠い位置の上座から出し、自社の社員や身内は後に出します。

③退室する

お茶出しが終わったらお盆を左脇に抱えてドアの前で会釈をしてから「失礼します」といって退室しましょう。

流れは以上です。

人数確認やタイミング、声掛けなどに失礼があるとマナー違反になってしまいます。

お茶出しの流れで失礼のないように気をつけましょう。

それでは、次項からコーヒーをお客様にお出しするときのマナーをくわしくご説明します。

ホットコーヒーのお茶出しマナー!まずは準備から

コーヒーをホットで出すか、アイスで出すか迷ってしまうことはないでしょうか。

気温や気候などの状況にもよりますが、夏以外ではホットコーヒーがおすすめです。

ここからは、ホットコーヒーのお茶出しマナーをみていきます。

●人数を確認したらお茶出しの準備開始

来客した人数を確認したら、人数分のコーヒーカップを温めます。

コーヒーカップを温めるときは、カップの1/2から1/3程度の位置までお湯を入れます。

コーヒーのドリップが終わったら、コーヒーカップのお湯を捨てて、コーヒーカップの側面や底が濡れていないか確認しましょう。

濡れていたらキッチンペーパーや清潔な布できれいに拭き取ります。

コーヒーカップにコーヒーをいれますが、カップの【7分目から8分目】までにします。

カップになみなみとコーヒーを入れてしまうと運ぶ途中にこぼれてしまう可能性があります。

そして、7分目から8分目までの量は上品とされています。

コーヒーカップをお盆に乗せますが、人数が2人程度でしたら、ソーサーにコーヒーカップを乗せて運んで大丈夫です。

一方、人数が多い場合は、ソーサーはまとめて重ねておきその上にティースプーンを乗せます。

コーヒーカップはお盆にそのまま乗せて運び、入室後にソーサーにコーヒーカップを乗せてお出しします。

お盆には、清潔な布巾も一緒に乗せておき、シュガーとミルクも人数分用意します。

準備ができたらいよいよお茶出し!ホットコーヒーをお茶出ししよう

入室し、お茶出しをする手順をみていきます。

●ホットコーヒーのお茶出しマナー

お茶出しをするときには、ソーサーにコーヒーがこぼれていないか確認します。

こぼれていたら清潔な布巾で拭き取りましょう。

ソーサーに乗せたコーヒーカップは、絵柄がある場合は絵柄をお客様に向けるようにします。

絵柄がない場合は、お客様から向かって右に持ち手が来るようにします。

スプーンはカップの手前に置き、ミルクやシュガーはコーヒーカップの向こうに置きます。

ミルクやシュガーはお好みで使いますから、コーヒーカップの向こう側に置くことで使わない方にとって邪魔になりません。

なお、大人数の場合は、ミルクやシュガーはまとめてカゴや小鉢に入れて出しても大丈夫です。

①ソーサにコーヒーカップを乗せます。

②スプーンをコーヒーカップの手前に置きます。

③ミルクとシュガーはコーヒーカップの向こう側に置きます。

この3ステップで一組が完成します。

上座からお出しして、自社の社員や身内は後から出しましょう。

お茶出しが終わったら退室します。

アイスコーヒーのお茶出しマナーとは?

次に、暑い夏に喜ばれるアイスコーヒーのお茶出しについてみていきます。

●アイスコーヒーのお茶出しマナー

まずは準備をします。

アイスコーヒーはホットコーヒーのようにコーヒーカップを温める手間がありません。

①人数分のグラスに氷少々とアイスコーヒーを入れます。

②人数分のガムシロップとミルクをカゴや小鉢に用意しておきます。

③人数分のアイスコーヒー・コースター・ストロー・ガムシロップ・ミルクをお盆に乗せます。

以上の準備ができたら、いよいよ入室します。

上座のお客様からお出ししましょう。

コースター、グラス、ストローの順番で置きます。

ガムシロップとミルクは小鉢に入れたものを手に取りやすい位置に置きます。

なお、ガムシロップとミルクは入れるときに手が汚れてしまう場合があるため、お手拭きを添えると気遣いを感じられ喜ばれるでしょう。

お茶出しが終わったら退室します。

コーヒーのお茶出しには意味がある?!

これまで、コーヒーのお茶出しマナーについてお話ししてきましたが、お客様にお茶出しをする際、何となくコーヒーにしているかもしれません。

しかし、コーヒーをお茶出しに選ぶのには意味があるのをご存知でしょうか。

もちろん、はじめにお伝えしたように、おもてなしの気持ちと、喉を潤してもらうことが前提です。

それに加え、コーヒーにはうれしい役割がたくさんあるのでみていきましょう。

●お茶のマンネリ化を防ぐ

お客様へのお茶出しは「お茶」がよく出されるため、変化を加えられます。

また、1杯目はお茶、2杯目でコーヒーにするのも喜ばれるでしょう。

●カフェインで頭が冴える

コーヒーにはカフェインが含まれているので、頭が冴えます。

そのため、打ち合わせもスムーズに進むでしょう。

●眠気覚まし

打ち合わせが長時間になっても、コーヒーを飲むと眠気覚ましができます。

●気分転換

長時間の打ち合わせになった場合、コーヒーを飲むことで気分転換になります。

コーヒーのお茶出しでおもてなしをしよう

お茶出しはおもてなしの気持ちが大切です。

特にコーヒーは好みがわかれるため、お茶出しの前に確認する必要があります。

人数確認やお茶出しのタイミング、声掛けなどで失礼があるとマナー違反になってしまいますから注意しましょう。

また、コーヒーには喉を潤すだけでなく、気分転換や眠気覚まし、頭が冴えるなどの役割もありますから、打ち合わせをスムーズに進める役割を担っています。

季節にあわせてホットコーヒーやアイスコーヒーでおもてなしすれば、きっと喜ばれるもらえるでしょう。