相手の体調にも繋がる?お見舞いは時間に関するマナーに注意

2020年01月11日

お見舞いに行く際は、その相手だけでなく、周りの方にも迷惑にならないようマナーに注意することが求められます。

中でも、お見舞いに行く際のマナーは「時間」に注意することがポイントです。

それを怠ると、相手の体調に影響を及ぼしてしまうことも否定できません。

そこで今回は、時間に関するものを中心に、お見舞いに行く際のマナーについてご説明していきます。

時間をかけて確認!お見舞いに行く前の準備マナー

お見舞いに行く際は、以下のことを事前にしておくことがマナーです。

・携帯電話はマナーモードか電源を切っておく

携帯電話は便利なアイテムですが、お見舞いに行く際は所定の場所以外で使わないようにしてください。

携帯電話で話をする際は、思った以上に声が大きくなることも多く、他の患者にとっても迷惑になることがあります。

それだけでなく、長い時間電話をしている方がいると、周囲から不快に思われることも想定されます。

また、電話がかかって来た際の着信音も響きやすいため注意しましょう。

お見舞いに行く際のマナーとして、携帯電話はマナーモードにしておくか、電源を切っておくことが大切です。

・マスク着用や消毒

お見舞いに行く際は、マナーとしてマスク着用や消毒も忘れないようにしてください。

マスクは、緩すぎるものや長時間使い続けているものは避けるほうが良いです。

消毒液は、爪に中や指の間など、細かい部分にもまんべんなくつけて行くようにしましょう。

お見舞いに行く際は、時間がかかってもこれらの準備をしっかりとしておくのがマナーです。

お見舞いの手土産は相手の状況に合わせて選ぶのがマナー

お見舞いに持参する手土産は、相手の状況に合わせて選ぶことが大切です。

例えば、一般的なお見舞いの手土産として「花」が挙げられますが、できれば花瓶がいらないアレンジメントが良いです。

カゴなどに入った、華やかなものを選ぶと喜ばれます。

「お見舞いの手土産用でお願いします」と花屋の店員に伝えると、それに合ったものを作ってもらえるためおすすめです。

花のアレンジメントは作るのに時間がかかるため、お見舞いの数日前に依頼しておくようにしましょう。

また、食品をお見舞いの手土産に選ぶ方も多いようですが、相手が食事を取れない状況の場合は控えるのがマナーです。

食品に関する話も、できれば避けたほうが無難です。

一方、食事が取れる状況であっても、相手の好みに合わないものや、賞味期限が短いものは避けたほうが良いでしょう。

それから、気心が知れているような相手であれば、時間つぶしになる雑誌を手土産に持参するのも喜ばれますね。

雑誌はそれほど高価なものではないため、「相手に気を遣わせたくない」という方にもおすすめです。

時間によっても違う!お見舞いに行くか否かは相手の体調で判断

日や時間によっては、相手の体調が優れないこともあります。

そのため、受付ではお見舞いに来たことを伝えると同時に、相手の体調についても確認することをおすすめします。

例えば、何かの処置をした後は体調が優れないことも多いため、そのような場合の直後はお見舞いを控えるのがマナーです。

お見舞いに来てくれたとなれば、体調が優れない中でも、相手が無理をしてしまうかもしれません。

時間を置くか、場合によっては別の日に改めてお見舞いに行くことも検討してください。

また、お見舞いに大人数で行くのもマナーの面で見ると好ましくありません。

特に部屋が狭い場合や他の方と同室の場合は、迷惑になってしまうこともあります。

できれば、お見舞いは2、3人で行くようにしてください。

その場合も、入口を塞いだり、周辺のものを勝手に触ることはマナー違反のため注意が必要です。

それから、2、3人であってもその中に子供は含めないようにしましょう。

場所によっては、ルールにより子供がお見舞いに行けないこともあります。

相手が大部屋の場合のお見舞いは話をする場所にもマナーを

相手の体調が比較的良い場合には、面会室やデイルームなどで話をするのが望ましいです。

特に相手が大部屋の場合、声が響くことも考え、できれば場所を移動して話をするほうが良いでしょう。

晴れの日であれば、屋上など外に移動するのも良いかもしれません。

その場合には、暑かったり寒かったりしないか、風が強くないか、よく確認してから移動してください。

夕方や夜の時間帯は、昼間の気温よりも低いことが多いため、これらに注意することが特に大切です。

お見舞いに行く際は、このように話をする場所の選び方にもマナーが求められることを覚えておくようにしてください。

また、自分のせいで周囲に迷惑をかけてしまうと、相手も同時に悪い印象を持たれてしまうかもしれません。

相手は、長い時間他の方と部屋が同室になることもあります。

相手とその方との関係を崩さないように配慮することも、お見舞いに行く側にとって必要なマナーと言えます。

それから、相手の状況により他の場所に移動することが難しい場合は、無理をさせないようにしてください。

同室の方に声が響かないよう、小さめの声で話をするようにしましょう。

お見舞いに定められている時間は守るのがマナー

お見舞いに行く際に、つい長い時間居座ってしまう方も少なくありません。

相手に対して、「楽しませたい」「元気づけたい」という気持ちゆえのこともありますが、マナーの面で見るとそれは避けたほうが良いでしょう。

相手は、長い時間ベッドで過ごしていることも想定されるため、お見舞いに行く側が思っている以上に疲れやすくなっている場合もあります。

また、話をしている最中に相手の体調が優れない状況になることもあります。

話をしながらも、相手の顔色などを見て、無理をしていないか時々確認するようにしてください。

それから、そこで定められているお見舞いの時間は守るのがマナーです。

お見舞いは、食事や何かの処置をする時間を避けて定められていることが多いため、それを守らないと多くの方に迷惑をかけることになってしまいます。

遊びに来たのではなく、あくまでお見舞いに来たという意識を持つことも大切なマナーです。

お見舞いは時々行くと喜ばれる!手土産は頻度にもマナーを

お見舞いは、一度行ったら終わりではなく、相手の状況に合わせて時々行くようにすることが大切です。

休みの日はもちろん、仕事帰りにお見舞いに行くことも、相手にとっては嬉しいものです。

相手は、長い時間人と話をせずに過ごしていることもあるため、このような心遣いは喜ばれるでしょう。

また述べた通り、お見舞いに行く際は手土産を持参することが多いですが、それが毎回だと相手にとっても負担になってしまうことがあります。

持参する頻度にもマナーがあることを覚えておきましょう。

気心が知れている相手なら、何か必要なものは無いか時々確認すると、「自分のことを考えてくれている」と喜ぶのではないでしょうか。

それから、相手の家族がお見舞いに来ている場合は、その方とも和やかに話をするよう心がけてください。

家族は慣れない状況で疲れていることもあるため、それをねぎらうような言葉をかけるのも良いです。

お見舞いは相手との話の内容にもマナーを

お見舞いに行く際は、相手が普段と違う状況であることを念頭に置いておく必要があります。

遊びの感覚でお見舞いに行ってしまうと、思わずマナー違反な行動をしてしまうこともあるため注意が必要です。

お見舞いに行く際は、相手はもちろん、周囲にも体調が優れない方が多くいるという意識を持つようにしてください。

また、お見舞いに行く際は相手との話の内容にも注意する必要があります。

体調が心配だからといって、あまり相手が話しづらいような話の内容は避けるのがマナーです。