スペイン旅行に行く方必見!料理を食べるときのマナー

2020年01月12日

スペイン料理は、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。

スペインへ旅行に行くとなれば、「どこを観光しようか」とも考えますが、「食」も楽しみの1つですよね!

こちらの記事では、スペイン料理はどのようなものなのか、特徴や絶品食材などをお伝えします。

スペイン料理をいただくときのマナーも予習し、旅行に備えましょう。

スペイン料理はどんなもの?マナーの前に知っておこう

スペイン料理をいただくときのマナーをお伝えする前に、スペイン料理はどのようなものが出てくるのかを知っておきましょう。

スペイン料理は地域によってもいくつか違いがあり、沿岸部では魚介系、内陸部では肉や豆の料理が出されることが多いです。

沿岸部・内陸部どちらであったとしても、ニンニクとエクストラバージンオリーブオイルはよく使われる食品です。

それでは、どのような料理が出てくることが多いのでしょうか。

●パエリア

スペイン料理といったらパエリアを想像する方もいらっしゃいますよね。

ちなみにスペイン語では「パエージャ」といいます。

お米を魚介類やお肉などと一緒に炊き込むことで、食材のうまみがぎゅっと閉じ込められていて絶品ですよ。

近年のパエリアに使用するお肉は鶏などが多いですが、昔はバレンシア地方でウサギ肉を使っていたといいます。

●スパニッシュオムレツ

日本でも各地で郷土料理が異なりますが、それはスペインも同じです。

しかし、スパニッシュオムレツはスペイン全土で親しまれている料理です。

オリーブオイルで揚げるようにして煮込んだジャガイモを、溶き卵に入れて焼くだけの簡単な料理です。

簡単につくることができますが、どこかホッとするようなスペインのおふくろの味を楽しめます。

スペインの生ハムは絶品!

パエリアやスパニッシュオムレツなどもおいしい料理ですが、スペインの生ハムは別格だと世界で注目され続けています。

生ハムはスペイン語で「ハモン」といい、日本にあるレストランやスーパーで「ハモン・イベリコ」などの名前を目にすることもありますね。

イベリコ豚でつくられた生ハムは、甘くて濃厚な豚の脂を堪能できるので高い人気がありますが、イベリコ豚の種類によって価格は異なります。

スペインで食べることができるハモン・イベリコも、普通の生ハムに比べると5倍くらいの価格で販売されていることがありますが、思い出に残すためにも是非食べてみてください。

試食の際は、生ハムを豪快に大きくカットして渡されるケースが多いですが、このときにはフォークなどは使わず、手を使うことをおすすめします。

手で生ハムを掴むことによって、脂が手の温度で溶けていくのを楽しむことができますよ。

試食の際に手で掴むのは、スペインの試食スタイルとして定着しているのでマナー違反ではありません。

スペイン料理を食べよう!どんなマナーに気を付ける?

スペイン料理がどのようなものか大まかに分かったところで、マナーについて見ていきましょう。

まずは、苦手な料理が出てきたとしても顔(表情)に出さないことです。

盛り付けが豪華なものや、彩りがきれいな料理もありますね。

一方で、あまり食欲がそそられないような見た目のものもあるので、そういった場合でも、それを表情で表すのはマナー違反です。

しかし、場合によっては「どうしても食べられない」ということがあるかもしれません。

そのようなときには、礼儀正しく「もう下げてください」と伝えるようにしてください。

また、レストランで食事をしている最中に、ほかの国との味を比較するような話題になるかもしれませんが、そういった会話はしないほうがいいでしょう。

料理をほかの国のものと比較してどのように感じたとしても、ご自分の心の中にとどめておくようにしてください。

それから、急いで料理を食べるのもマナー違反です。

スペインでは、「食事はゆっくりと楽しむもの」といわれています。

観光の予定によっては時間に追われることがあるかもしれませんが、サンドイッチなどの軽食をせかせかと頬張りながら歩くことはしないようにしましょう。

カトラリーの使い方のマナーは?

スペイン料理をいただくときはナイフとフォーク、スプーンなどのカトラリーを使用します。

スペインでは、持ち方などの基本はヨーロッパ式が正しいです。

こちらではカトラリーの扱い方をお伝えしましょう。

食べものを切るときは右手にナイフ、左手にフォークを持ち、食べ物を口に運ぶときはそれぞれ逆に持ち換えます。

フランス式の場合は数種類のカトラリーが出てきて、料理によって使い分けるのがマナーですよね。

しかし、スペインでは前菜で使用したカトラリーを交換することなく、メインで使用することがほとんどです。

また、デザートをいただくときは、小さなフォークやスプーンを使うイメージがありますが、スペインでは大きめのスプーンを使うのでこちらも覚えておきましょう。

スペイン料理をいただくときの意外なマナー!

スペインで食事をするときのマナーをいくつかお伝えしましたが、珍しいマナーもあるので、そちらをご紹介しましょう。

●出された料理に調味料を付ける

出された料理の味が薄かったときは、塩などの調味料をかけたくなりますが、スペイン料理ではタブーとされています。

味が薄めの卵料理などが出てきた際は、ケチャップなどをかけたくなることがあるかもしれませんが、そのようなことをしてしまうと、料理を提供したお店のシェフの心が傷付いてしまうことでしょう。

基本的に、どの料理も出された味のままいただくのが正しいマナーです。

●立ったまま食事をするお店では紙ナプキンを床に捨てることも

レストランによっては、立ったまま食事をするお店もあります。

トルティーヤや殻付きのエビなどが出されると、手が汚れるので紙ナプキンを使用しますが、使ったナプキンは床に捨てることもあるのです。

お店や地域によっても異なりますが、スペインでは古くから見かける習慣のひとつです。

●パンにはオリーブオイルを付ける

日本では、パンにオリーブオイルを付けるのはあまり慣れないことかもしれませんが、スペインではごく普通のことです。

レストランでパンが出てくると潤いが欲しくなることもありますが、その場合はバターではなくオリーブオイルをもらってください。

スペインに旅行に行く方は注意!レストランが開店していないことも?

これまで、スペイン料理の豆知識や、食べるときのマナーについてお話ししましたが、レストランに行く時間にも気を付けましょう。

日本の昼ごはんと夜ごはんのイメージは、昼ごはんが12時から13時、夜ごはんは18時から19時くらいではないでしょうか。

しかし、スペインでは昼ごはんが14時以降、夜ごはんが21時以降であることが一般的ですし、特別な日ともなれば、夜中の1時や2時くらいまで食事をすることもあるそうです。

ちなみにスペインでは、日本で一般的な昼ごはんや夜ごはんの時間帯だとレストランが閉店していることが多いです。

「スペインに旅行に来たのに、レストランが開いてなくてお腹ペコペコ…」ということにならないよう気を付けましょう。

スペインへ旅行に行くなら!食事マナーに気を付けよう

スペイン料理がどのようなものなのか、ということや、マナーについてお話ししました。

フランス料理ではカトラリーがいくつか並べられていますが、スペイン料理の場合は、前菜からメインまで同じカトラリーを使用します。

また、出された料理に味付けをすることはマナー違反なので、そのまま食べましょう。

日本と食事の時間が異なることも覚えておいて、計画的に旅行を楽しんでください。