ナプキンの使い方や扱い方は大丈夫?マナーを知ろう!

2020年01月08日

レストランで食事をするときは、いくつかのマナーに気を付けなければなりません。

カトラリーの使い方や食べ方などのマナーを知っていても、ナプキンの使い方のマナーを知っている方は少ないのかもしれません。

こちらの記事では、お店に入ってから食事をして、お店を出るまでの一連流れを通したナプキンの扱い方のマナーをご紹介します。

ナプキンを膝にかけるタイミングは?

お店に入るとお店の方に席まで案内され、着席します。

テーブルの上にはすでにナプキンが置かれていることが多いですが、一体どのタイミングで膝にかければよいのでしょうか。

レストランではオーダーを先に済ませ、その後ナプキンを膝にかけるのがマナーです。

そのため、美味しい料理を楽しみに待つあまり、ナプキンを取るのを忘れてしまわないようにしましょう。

もしも、ナプキンを取り忘れていると、お店の方が料理を運んできたときに「どうぞ、ナプキンをお取りください」と声をかけられてしまいます。

できるだけ、そのようなことはないようにしたいものですね。

さて、ナプキンを膝にかける際のやり方ですが、広げたナプキンを2つに折り、折り目のほうが自分のお腹に向くようにしましょう。

そして、折り目とは反対の開いているほうが膝のほうに向くようにします。

しかし、ナプキンは必ずしもたたむわけではなく、そのまま広げて膝から太ももの近辺にかける方もいますし、三角形になるようにたたんで折り目をお腹に向ける方もいます。

このような場合であったとしても、マナー違反にはなりません。

続いては、使い方をお伝えしましょう。

ナプキンの使い方のマナーは?

膝の上にナプキンをかけていたとしても、それを上手に使いこなせていないのもマナー違反ですから、ここでしっかり使い方を覚えましょう。

最初に運ばれてくる前菜などの料理によっては、ドレッシングやソースがかけられていることが多く、食べているとどうしても口元が汚れてしまいます。

そこで、早速ナプキンで口元を拭いてみましょう。

折ってあるほうとは逆の開いているほうを手に取り、その内側で押さえるように口元を拭きます。

どうして内側を使って拭くのかというと、表面を使ってしまうと、拭き終わった後に汚れた面がほかの方の目に入ってしまう恐れがあるためです。

口元を拭いた後は、汚れた面を内側にすると上品ですね。

口元以外にも、エビなどの手を使って殻をむく料理などが出てきた場合は一緒にフィンガーボールが出されますが、このときもナプキンを使いましょう。

フィンガーボールでゆすいだ指先の水分を拭き取りますが、このときも口元を拭いたときと同様に、ナプキンの内側を使って拭いてください。

使い方以外にも!離席するときナプキンはどうするのが正しいマナー?

先ほどは使い方を説明しましたが、食事をしている最中に席を外さなければならなくなった場合は、ナプキンはどうしたらよいのでしょうか。

基本的に、料理が始まり、料理が終わって珈琲などが運ばれてくるまでの間にトイレなどで離席することはマナー違反としています。

しかし、どうしても席を外さなければならないこともあると思いますが、フランス式とイギリス式ではマナーが異なります。

フランス式の場合は、膝にかけているナプキンを簡単に折りたたんで椅子の上におきますが、イギリス式の場合は、軽くたたんでから自分の目の前にある皿の左に置くのがマナーです。

どちらもきっちりたたむことをしないのは、お店の方に対して「サービスが気に入らない」という意味を伝えてしまうからです。

どちらの方法で行うかは、一緒に食事をしている方に合わせたり、料理に合わせたりするとよいでしょう。

いずれにしても、食事の最中に離席をすると、他の人を待たせることになるので、お手洗いなどは席に案内された後などに済ませておいてくださいね。

離席時とは違う!食後のナプキンの扱い方

美味しい食事を楽しんでデザートを食べたら会計をしますが、離席するときとは違うナプキンのマナーがあります。

料理が運ばれてくる前のナプキンのたたみ方や使い方、離席時の扱い方が正しかったとしても、食後のナプキンの扱い方がよくないと正しいマナーを知っているとはいえません。

食後、ナプキンを置く場所はさまざまですが、一般的にはデザートの皿の右上に置き、こちらも離席時と同様に適当にたたむことです。

適当にたたむといっても、くしゃくしゃに丸めて置くというのもよくありませんから、適度に角をずらしてたたむといいでしょう。

離席時にナプキンを綺麗にたたむことは「サービスに対する不満」という意味がありましたが、食事が終わった後にきれいにたたむのは、「食事が口に合わなかった」という意味を与えてしまいます。

また、食事が終わった後にすぐにナプキンをたたんでしまうのも「早く帰りたい」という意味があるので、食後の団欒のひとときを楽しんでからたたみましょう。

使い方はばっちり!しかしナプキンを落としてしまったら?

食事を楽しんでいると、膝の上にかけてあるナプキンが落ちてしまうのはよくあることです。

しかし、落ちたナプキンを自分で拾うのはマナー違反ですので、近くにいるお店の方を呼んで「新しいものと交換してください」とおねがいしてください。

お店の方を呼ぶ際は大きな声で呼ぶのではなく、軽く手をあげたり目くばせなどで合図をしたりして来てもらうのがマナーです。

ナプキンに限らず、カトラリーなどを落としてしまったときも同じようにしましょう。

使い方がばっちりでも、ナプキンやカトラリーを自分で拾ってしまうことは「サービスが行き届いていない」という意味を伝えてしまうので注意しましょう。

もしも近くの席の方がナプキンを落としたとしたら、親切心から拾ったりスタッフを呼んだりしたくなりますが、気が付かないふりをするのが正しいマナーです。

気を付けたい!ナプキンの悪いマナー

これまでナプキンを膝にかけるタイミングや使い方などをお伝えしましたが、他にも気を付けたいナプキンのマナーがあるので、そちらもお話しします。

●ナプキンで鼻をかむ

ナプキンで鼻をかむことはもちろん、額の汗を拭くこともマナー違反です。

また、口元に付いたソースと一緒に、べったりと口紅を付けるのもやめましょう。

●ナプキンを使用しない

ナプキンを使用しないことは「不衛生であるため使用することができない」という意味を与えます。

お手洗いなどでは構いませんが、テーブルでは自分で持ってきたティッシュやハンカチは使わないようにしましょう。

●ナプキンは主賓が膝にかけてから

主賓がいる場合は主賓から、上司がいる場合は上司から、男女の場合は男性からナプキンを膝にかけてからかけるようにしましょう。

急いで膝にかけてしまうことは、「私には時間がないから早くしてほしい」という意味を与えてしまいますので注意してください。

ナプキンのマナーを覚えよう

こちらの記事では、席に着いてから食後までのナプキンの使い方や扱い方をお話ししました。

もしも、ナプキンを落としてしまった場合は、自分で拾わないでお店の方に頼んで新しいものと交換してもらいましょう。

また、ナプキンを使わないこともマナー違反となってしまいますので、食事の途中で口元や指などを拭きましょう。