七五三の着付けは簡単?5歳の男の子の健康をお祝いしよう!

2020年01月17日

男の子は5歳になると七五三をしますが、何のためにするのでしょうか。

また、せっかくの晴れの日ですから、素敵な袴と着物を着せたいですよね。

こちらの記事では、七五三の羽織りで選ばれる絵柄やその意味と、着付けに必要なものから着付けの仕方もお伝えします。

5歳の七五三は何のために行われるの?

袴と着物の着付け方の前に、七五三は何のために行われるのかをお伝えします。

男の子の七五三は5歳しかしないイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、3歳のときにも行うご家庭もあります。

●3歳の七五三

3歳の七五三では「髪置きの儀」といわれるものをするのが昔の決まりです。

昔の日本では、子供のころに生えている髪は剃ってしまうほうが健康で強い髪が生えてくると信じられてきたため、3歳になるまでの間の子供はみな、髪を剃っていました。

そして、3歳の七五三を迎えると「髪置きの儀」が行われて、そこから髪を伸ばすことができるようになるのです。

ご家庭によっては男の子でも3歳の七五三をすることもあり、その場合は「被布」というものを羽織ります。

●5歳の七五三

男の子が行う5歳の七五三は「袴着の義」というものをするためです。

袴着の義は名前の通り、袴に初めて足を通すためそのような名が付けられたといいますが、元々袴は女の子も着ていたといいます。

それがだんだんと、女の子は着物を、男の子は袴と着物を着るようになったとされています。

この名残からか、地域やご家庭によっては5歳の女の子も七五三をすることもあるようです。

5歳の七五三はいつ行う?年齢の数え方は?

七五三はいつくらいに行ったらよいのでしょうか?

年齢も数え年や満年齢があるので、この意味も一緒にお話ししましょう。

まず、七五三をするタイミングは、例年11月15日と決まってはいるものの、必ずしもその日に行わなければならないというわけではありません。

10月~12月の土日や祝日の中で都合のよい日を選んでOKです。

ちなみに、どうして11月15日と決められているのかというと、この日は「二十八宿の鬼宿日」であり、鬼が外を歩かない日といわれていたためです。

中には六曜を気にされる方もいるかもしれませんが、もしも11月15日が仏滅であったとしても、11月15日自体が吉日なので問題はありません。

また、11月15日以外の10月~12月の間に七五三をするとした場合は凶日にあたることもありますが、もしも気になるようであれば吉日にお参りに行くといいですね。

続いて、数え年と満年齢がどういう意味なのかを見ていきましょう。

●満年齢

満年齢は私達が普段使っているような、誕生日が来たら年齢が増えるというものです。

ちなみに、正確には誕生日前日の午後12時に「1歳」年を取ると考えるのが正しいです。

●数え年

数え年の考え方は満年齢とは異なり、生まれた日を1歳と考え、正月が来たら「1年」年を取るということです。

数え年の場合は、自分が生まれた日によって年齢は左右されません。

昔は数え年で七五三をしていましたが、現代では満年齢で行われることが一般的になりつつあります。

ただし、ご家庭のしきたりなどによっては、昔のように数え年で行うこともあると覚えておきましょう。

次項では、5歳の七五三で着るものに関して見ていきます。

着物や袴の着付けを嫌がる子供を持つ親御さんは、覚えておくとよいかもしれません。

5歳の七五三!着付けが大変だからスーツでもいい?

5歳の男の子に袴と着物を着付けするとなれば嫌がることもあるので、着付けるのに苦戦するでしょう。

どうしても嫌がってしまい着てもらえないとなれば、袴と着物よりも動きやすいスーツを着させたくなりますよね。

近年の七五三では、袴と着物ではなくスーツを選ぶ親御さんも多いといいます。

七五三の形は時代とともに変化しているといいますが、女の子は着物で男の子は袴と着物というイメージを持っている方にとっては違和感があるかもしれません。

また、「マナーがなっていない」と思う方もいるでしょう。

その場合は写真撮影のときだけ袴と着物を着せ、食事会やお参りはスーツで行くのもよいでしょう。

食事会のときは撮影した写真をお披露目して、カッコいい姿を見せましょう。

カッコいい絵柄もたくさん!どんな羽織りを着せる?

5歳になった男の子の七五三では、袴姿にカッコイイ羽織りが印象的ですが、どういったものを選んだらいいのでしょうか。

こちらでは、選ばれることが多い羽織りの絵柄を3つご紹介しますので、参考になさってください。

●龍の絵柄

龍の中でも昇り龍は力強さや威厳だけでなく、飛躍や出世を表すとしています。

見た目もカッコいいため、着付けの際は子供も喜ぶでしょう。

●兜の絵柄

昔、兜は身を守るためのものであったため、健康や成長を願う方に好まれる柄です。

兜の絵柄の中でも豪華な装飾があるものは、出世や大成の意味もあるといいます。

●小槌の絵柄

打ち出の小槌をご存知の方は多いかと思いますが、小槌を振れば欲しいものは何でも手に入るとされているので、不自由ない人生を送れるといいます。

また、一寸法師が使っていたことから、大きく成長するという意味もあります。

ほかにも絵柄はいろいろなものがあるので、子供に合いそうなものを見付けてみてくださいね。

袴と着物を着付けよう!どんなものが必要?

5歳の七五三をする理由や、袴と着物の代わりにスーツを着せることに関してお話ししました。

ここからは、5歳の七五三で着る衣装をご自宅で着付ける方法をお伝えします。

先に、着付けのために必要なものから見ていきましょう。

・長襦袢
・着物
・袴
・羽織り
・半衿
・角帯
・足袋
・雪駄
・扇子
・お守り
・懐剣
・胸紐

着付けをする前に下準備をしておくのも大事です。

長襦袢と着物、羽織は肩上げを済ませておき、半衿を長襦袢に縫い付けておくと着付けをする際に楽です。

それから、袴を穿いたときに着物の裾が見えてしまうとだらしなく、マナーとしてもよくないので、着物は腰上げをしておいてください。

これらの準備が整ったら、さっそく衣装を着付けていきましょう。

意外に簡単?袴と着物の着付けの方法!

それでは、早速着付けの仕方をご説明しますが、着付けをする前にタンクトップなどの肌着を着せ、足袋を履かせておきましょう。

①片腕ずつ長襦袢の袖に通して着せますが、このときに右の衿が上に、左の衿が下になるようにするのが正しいです。

これは、着物を着る際も同じなので覚えて置いてください。

②肩上げと腰上げを済ませてある着物を長襦袢の上に着せ、「①」と同じように右の衿が上になるようにし、胸紐で結んだ上から角帯を結びます。

結び方は、女性半幅帯蝶々結びと同じように行ってください。

③袴を穿かせます。

背中に差し込む「ヘラ」がないほうを前にして、片方ずつ足を入れて穿かせます。

④袴の丈の長さを調整して袴に付いている紐で結びます。

袴の長さはくるぶしが見えず、着物が袴の裾から出ない程度です。

⑤袴の後ろに付いているヘラを帯と背中の間に差し込み、一緒に付いてる後ろの紐を前に持ってきてクロスし、十文字に結びます。

⑥懐剣は帯と帯の間に挟み、扇子は低い位置に差し込みましょう。

お守りは袴の前の紐に通した後に、わきの部分から袴の中にしまい込んでください。

⑦最後に羽織りを着せますが、羽織紐はそのまま金具に引っかけて止め、羽織の衿は立たせないで外側に折り返しましょう。

5歳の七五三は、ご自宅での着付けにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

子供が健やかに成長したことに感謝しよう!

5歳の七五三は「袴着の義」をするためのもので、昔は男の子だけでなく女の子も袴を着ていたことから、ご家庭によっては5歳の女の子も七五三をすることがあります。

5歳の男の子が七五三で着るものは、袴と着物、羽織りなどで、着付けに行かなくてもご自宅で行えるので挑戦してみてください。

晴れの日に子供が健やかに成長したことを感謝し、よい日にしましょう。