手土産の疑問!賞味期限とマナーで気をつけることとは?

2020年01月13日

大人になると、ビジネスやプライベートといったさまざまなシーンで挨拶に訪れる機会が増えます。

訪問先では、しっかりとした挨拶と一緒に手土産をお渡しすると気持ちがより伝わりますね。

しかし、手土産によっては、賞味期限が短く急いで消費しなければならなかったり、食べる際に手間がかかってしまったりすることもあるようです。

食べやすさや賞味期限といったことに気をつけて喜ばれる手土産をお渡ししましょう。

では、訪問時のマナーと喜ばれる手土産をご紹介します。

訪問時の挨拶のマナーとは?手土産を渡すタイミングは?

大切な方に会うべく訪問する際には、手土産を用意するようにします。

手土産は、コミュニケーションツールとして有能なアイテムといえます。

しっかりとした挨拶だけでも気持ちは伝わりますが、手土産をお渡しすることで、気遣いが伝わるため気持ちがより伝わりやすくなるでしょう。

では、訪問準備から手土産をお渡しするタイミングからおいとまするまでの訪問時のマナーをお話ししていきます。

①事前にアポをとる

訪問する際は、相手方に連絡をして、簡単に用件を伝え、相手方の都合を優先して日時を決めます。

日時が決まったら、時間までに到着し、訪問するのは約束の時間から3分から5分遅めにするといいでしょう。

約束の時間より早く到着してしまうと、相手方を焦らせてしまうかもしれません。

②玄関先での挨拶は簡単に

玄関に入る前にコートなどの上着は脱ぎます。

玄関に入ったら、軽く挨拶を済ませてから正面を向いて靴を脱ぎ、お尻を向けないように注意して靴を揃えて隅に置きます。

③席に着く前に丁寧な挨拶をする

部屋を案内されたら、入り口に近い場所で待ち、相手方が到着したら丁寧な挨拶をします。

④挨拶をしたら手土産を渡す

挨拶を一通り終えたところで、両手で手土産を渡します。

食べ物では賞味期限に余裕のある手土産が理想ですが、お彼岸などでは生花を手土産とする場合もあるでしょう。

その場合は、玄関先で「よろしければお部屋に飾ってくださいますでしょうか」と一言添えて、お渡ししましょう。

⑤感謝を伝えて失礼する

用件が済んだら、不必要に長居せずおいとまします。

玄関に向かう前に、感謝を伝えて部屋を出ます。

玄関では、スリッパの向きを変えて玄関の隅に置き、隅に置いた靴を中央に持ってきてから履きます。

玄関を出たら門外で、もう一度感謝を込めて一礼します。

手土産を渡す際のマナーとは?

手土産は、和菓子や洋菓子といった食べ物を用意することが多いですね。

それらの手土産は、多くの場合で、紙袋やビニール袋といった手提げ袋をはじめ、風呂敷などに包んで持参することになります。

その手提げ袋や風呂敷のまま、渡すのはマナー違反となるため、注意が必要です。

手提げ袋や風呂敷には、持参するまでのホコリ除けとしての意味があります。

そのため、手提げ袋のまま、風呂敷に包んだまま渡すのは失礼です。

つまり、手提げ袋や風呂敷などから出して、中身だけをお渡しするようにします。

その際、傷や破れがないか、賞味期限に余裕があるかを最終確認してから、正面を相手に向けて下記の言葉を添えてお渡しします。

・「お口に合うとうれしいのですが」
・「ほんの気持ちですが」

ちなみに、昔は「つまらないものですが」という言葉を使っていましたが、へりくだりすぎてしまう表現のため今ではマナー違反となってしまいます。

なお、手提げ袋や風呂敷はコンパクトにまとめて持ち帰るようにしましょう。

賞味期限が短い手土産はマナー違反?!

手土産を選ぶ際は、賞味期限が大切なポイントです。

特に生ものなど日持ちのしないものは急いで食べなければならなかったり、冷蔵庫の場所をとってしまったりします。

賞味期限が短い手土産は、相手方を焦らせてしまう可能性がありますから、避けたほうがいいでしょう。

また、賞味期限と同様に、気を付けなければならない手土産は、手間がかかる食べ物です。

例えば、ホールケーキやロールケーキ、羊羹、果物などです。

ホールケーキやロールケーキ、羊羹は、ある程度の大きさにカットする必要があります。

また、果物は洗ったり種を取り除いたり、カットしたり、お皿を用意したりと手間がかかるものもあります。

このように、食べるまでに手間がかかるような食べ物は、小分けにしにくくあまりおすすめできません。

ただ、相手方が好物ということが事前にわかっている場合は、これらを手土産にしてもマナー違反ではなく、逆に喜ばれるでしょう。

賞味期限以外に気をつけるべき手土産のポイントとは?

手土産のマナーとして、賞味期限が長いものや手間がかからないものがおすすめということは前項でお話ししました。

そこで、具体的にどのような手土産が喜ばれるのかポイントをお伝えします。

●一口サイズ

一口サイズのお菓子であれば手も口も汚さずに食べられます。

また、一口で食べきれるため、残すことがありません。

●個包装

1つの袋に何個も入っているようなお菓子の場合、一度開封してしまうと、湿気ってしまったり風味が落ちてしまったりします。

そこで、個包装であれば、好きなタイミングで食べられますし、乾燥することもありません。

●数

相手方の人数をカバーできる個数が必要です。

そのため、数に余裕のあるものを選ぶといいでしょう。

●種類

1種類だけで数の多いお菓子は、味に飽きられてしまう可能性があります。

そこで、何種類かの味が楽しめるようなお菓子を選べば、さまざま味を楽しめるため、最後まで飽きることなくおいしく食べられますね。

賞味期限が長く手土産におすすめの洋菓子をご紹介!

これまでは挨拶や手土産のマナーをお話ししてきましたが、ここからは、手土産におすすめのお菓子をご紹介します。

ここでは洋菓子からご紹介します。

【〈シーキューブ〉サクッチ・ホロッチ 24個入り】

サクサクでホロホロの食感が特徴的なチョコサンドクッキーです。

コロンとした見た目から、丸くてかわいらしいので、女性やお子さんが喜ぶお菓子です。

「ミルク」「いちご」「チョコレート」の3種類の味を楽しめます。

賞味期限が約27日と1ヶ月弱あるため、急いで食べる必要もありません。

【〈アンリ・シャルパンティエ〉プティ・ガトー・アソルティ 24コ入り】

一口サイズの焼き菓子が詰め合わせになっています。

・フィナンシェ
・マドレーヌ
・キャラメル
・ピスターシュ
・フランボワーズ
・抹茶
・ミルクチョコ
・フレーズ

これらのバラエティ豊かな焼き菓子が楽しめます。

種類が豊富なので飽きることがなく楽しんで食べられますね。

賞味期限は約21日なので、3週間程ありますからゆっくり楽しめます。

賞味期限の長い和菓子を手土産にするなら?

引き続き、おすすめの手土産をご紹介します。

ここでは、賞味期限の長い和菓子の手土産をご紹介します。

【〈とらや〉小形羊羹18本入】

小形羊羹は、5種類の味が楽しめます。

・夜の梅(小倉羊羹)
・おもかげ(黒砂糖入羊羹)
・はちみつ(蜂蜜入羊羹)
・新緑(抹茶入羊羹)
・紅茶(紅茶入羊羹)

風情を感じる羊羹は、賞味期限が製造から1年なので、自分のタイミングで食べられるのがうれしいですね。

また、個包装で一口サイズの小分けになっているためカットする手間もなく、手軽に味わうことができます。

【〈廣尾 瓢月堂〉六瓢息災(むびょうそくさい) 20個入】

一口サイズの和風タルトです。

以下の3種類の味があり、ホロホロとほどける食感を楽しめます。

・プレーン
・ショコラ
・イチジク

こちらの六瓢息災は、生姜やナッツを使用し、手間のかかった和菓子です。

女性や年配の方に人気が高いようです。

賞味期限は約20日と3週間ありますから、急いで食べる必要はありません。

以上、手土産におすすめのお菓子をご紹介しました。

このような手土産を用意して挨拶するのは大人のマナーです。

相手方が喜んでくれるような手土産を用意して訪問しましょう。

訪問時のマナーをおさえて喜ばれる手土産を用意しよう

大切な方に挨拶をするといった大事なシーンでのマナー違反は失礼にあたります。

そのため、訪問時の手順から用意する手土産まで、下準備は念入りにしておきましょう。

特に手土産では賞味期限に余裕のあるお菓子がおすすめです。

また、カットする必要のない一口サイズのお菓子は、「好きなタイミングで食べられる」「手が汚れにくい」「一口で食べきれる」というように、手軽で便利ですね。

喜ばれる手土産を用意して気持ちのよい挨拶をしましょう。