礼服をスーツケースに入れたい!入れ方や礼服の意味をご紹介

2019年12月10日

礼服と聞くと何となく「かしこまったときに着るもの」というイメージを持つ方もいるでしょう。

礼服の意味や、ビジネススーツとの違いはどんなところなのか、着用する際にはどのようなマナーがあるのかご存知でしょうか?

こちらの記事では、礼服についてご説明した後、スーツケースへの上手な入れ方などもお伝えします。

礼服って?ビジネススーツと違うの?

「礼服をスーツケースに入れて持ち運びたい」と考えている方に、上手な入れ方についてご紹介する前に、礼服の意味やビジネススーツとの違いをお伝えしましょう。

礼服は、お葬式・結婚式・入学式など、冠婚葬祭のときに着るスーツのことをいい、間違えやすいものとして「喪服」もありますが、こちらはお葬式や法事のときに着るものです。

つまり、礼服は「ひとくくりにしたもの」ですが、喪服は「お葬式など限られた場でしか着用しない」と覚えておきましょう。

また、礼服といっても、ブラックスタイルとカラースタイルの2つがあります。

ブラックスタイルはお葬式に着るもので、カラースタイルは結婚式や入学式などに着るのが決まりとなっています。

それでは、一般的なビジネススーツと礼服はどのようなところが違うのでしょうか。

●生地の黒色と質が違う

礼服と一般的なビジネススーツを隣同士で置いてみると一目で分かりますが、ビジネススーツが黒だったとしても礼服に比べると少しグレーかかった色をしています。

「礼服がないから」といってビジネススーツを着て行ってしまえば、屋外などに出た際には気付かれてしまうこともあるので気を付けましょう。

●AMFステッチはカジュアルなイメージ

襟付近に、「AMFステッチというものが施されているかどうか」でも判断できます。

AMFステッチがあることで、フォーマル感が低くなってカジュアル感が高くなりますが、略礼服に施されていることもあるので、一概にはいえないでしょう。

●光沢が明らかに違う

ビジネススーツは光沢のある生地が使われていることが多いのに対して、礼服の中でも喪服に関しては光沢のない生地が使われていることがほとんどです。

特に、お葬式に光沢のあるスーツを着てくることはマナー違反であるため、気を付けましょう。

結婚式で礼服を着るときのマナーは?

結婚式で礼服を着ることもありますが、礼服といっても正礼装・準礼装・略礼装などに分けられます。

どれも基本的にはブラックスーツを着用するのが正しいマナーです。

ここでは、結婚式に気を付けたい服装のマナーをお伝えしましょう。

●白スーツ

ご説明しなくても着る方はいないと思いますが、白は新郎が着る色であるため、他の方が着るのはNGとされています。

ちなみに、白だけでなく明るいグレーや薄いピンクなどのスーツも白に近い色であるため避けてください。

●黒のワイシャツはできるだけ控える

黒いワイシャツはフォーマルというよりもカジュアルな印象が強いので、結婚式などのお祝いの場にはふさわしくありません。

新郎新婦側からドレスコードとして「黒いワイシャツを着てほしい」と指定されることもありますが、それ以外では避けてください。

●白の靴下はマナー違反

靴下は基本的に黒で、白のものは避けます。

ズボンを穿いていると気付かれにくいですが、着席しているときは、くるぶしや足首のあたりは見えてしまいます。

●長時間礼服を着ることができないからラフな格好で行く

遠方から向かうとなれば、長時間礼服を着ることになりますが「疲れてしまうから」といってラフすぎる装いもNGです。

もしも「移動中は私服がいい」という場合は、入れ方などは後ほどご説明しますが、スーツケースに入れて持ち運びましょう。

お葬式のときに注意するマナー!正しく礼服を着よう

結婚式の次は、お葬式で礼服を着る際のマナーをお伝えしましょう。

●ワイシャツの色は白の無地を

基本的に、お葬式のときのワイシャツの色は白の無地がふさわしいですが、突然の知らせだという場合には用意できないことがあるかも知れません。

そのような場合は無地でなくても問題ありませんが、知らせから数日経過している場合は、きちんと白のワイシャツを着るのが望ましいでしょう。

●靴下・ネクタイはともに黒

結婚式のときには白のネクタイを選びますが、お葬式のときには黒のネクタイを選ぶのがマナーです。

また、靴下は黒ということも覚えておきましょう。

●小物類に注意する

意外と知らない方が多いのがお葬式の際の小物類なので、こちらでは靴と鞄についてご説明します。

靴は金具などが付いてないもので、光沢のない布や本革、合成皮革の素材を選びます。

不吉なことを連想させるものはよくないため、「本革も控えるべき」という考えもありますが、アニマル柄などでない限りは問題ないとされています。

鞄も無地で金具などのないものを選んでください。

動物の革は避けますが、喪主が男性の場合、鞄は不必要です。

礼服を着る際のマナーをある程度知ったところで、スーツケースに入れて礼服を運ぶ方向けに入れ方をお伝えしましょう。

スーツケースへの入れ方は?礼服を持ち運ぼう

これまで、礼服の意味や、結婚式とお葬式での装いのマナーについてもお話ししました。

おそらく、礼服を持ち運ぶ方もいると思います。

特にお葬式は急に知らせが来ることもあるので、着用して行けない場合はスーツケースに入れて持ち運びましょう。

それでは、礼服の入れ方をお伝えします。

①礼服のジャケットの背中側を上にして広げます。

②肩のほうを内側に折り込んだら、ジャケットの裾に向かって袖が真っすぐになるように伸ばします。

③パンツを「縦の折り目」に合わせて折ったら、膝の部分から半分にたたみ、さらにもう一回たたみます。

このときにパンツの幅とジャケットの幅が同じくらいになっていれば問題ありません。

④パンツを裾のほうに置いたら挟み込むようにジャケットを半分に折ります。

スーツケースへの入れ方が正しくてもシワになる?

先ほどは、礼服の入れ方をお伝えしましたが、正しくたたんで入れたとしても、残念ながらシワになってしまうことがあります。

できるだけシワにならないようにするためにも、スーツケースに入れるときは次のようなことを覚えておきましょう。

●礼服の上に重いものを乗せない

たとえ短時間だったとしても、たたんだ礼服の上に重たいものを乗せてしまったらシワになってしまうでしょう。

それを防ぐためにも、できるだけ礼服の上にはものを乗せないようにしましょう。

●圧縮袋を活用する

圧縮袋と聞くと、衣類の空気をできるだけ抜いてコンパクトにするために使われるイメージですが、礼服の場合は空気を抜かずに使用します。

そうすることで、ほかの荷物との間に摩擦が発生しにくくなるので、シワになりにくくなります。

また、ある程度空気が入っているため、クッションのような役割も果たしてくれるので荷物で押されにくくなります。

スーツケースでもいいけどガーメントバッグもおすすめ!入れ方も簡単

スーツケースに礼服を入れるのもいいですが、ガーメントバッグもおすすめです。

●GLEVIO ガーメントバッグ

取扱店:GINZA SMARTSTYLE

参考価格:2,980円

「スーツを一式持ち運びたい」というビジネスマンの要望から生まれたこちらのガーメントバッグには、スーツ以外にネクタイやワイシャツなどもスマートに入れることができます。

バッグ自体の重さは450g程度となっていますが、素材は丈夫で撥水性の高いものを使用しています。

また、スーツを入れた際にシワになりにくいよう、折り目の部分に丸みをもたせるような加工をしてあります。

入れ方も「付属のハンガーにかけて収納するだけ」と簡単なので是非、礼服を持ち運ぶ際に使ってみてください。

男女兼用となっていて、スーツだけでなくドレスなども収納することができます。

その場に合ったマナーで礼服を着よう!

礼服は結婚式・入学式・お葬式などさまざまな場面で着るもので、着る場面によってマナーは異なります。

今回は、結婚式とお葬式で礼服を着るときの注意点をお伝えしたので覚えておきましょう。

また、礼服をスーツケースに入れる方法やガーメントバッグについてもお話ししたので、参考にしていただければ幸いです。