社会人の婚約指輪はマナー違反?注意すべきポイントとは?
2020年01月10日社会人になり、ある程度の年数が経つ頃に、彼からプロポーズを受けることもあるでしょう。
そのとき、婚約指輪を一緒に渡してくれる場合もありますよね。
嬉しい気持ちでいっぱいで、肌身離さずつけたい人もいるでしょうが、婚約指輪を会社につけていっても大丈夫なのでしょうか。
それともマナー違反となってしまうのでしょうか。
この記事でお話しし、会社につけていく際の注意点についてもお話しします。
目次
これってマナー違反?社会人の婚約指輪
社会人のビジネスマナーのひとつに身だしなみが挙げられ、よく悩みやすいのが「婚約指輪」ではないでしょうか。
プロポーズを受けた後は気分も最高潮に達しているかと思いますが、会社につけていって良いものなのかと考えてしまいますよね。
「もしかしたら指輪をつけること自体がマナー違反なのでは」と思う人もいるでしょう。
しかし、婚約指輪をつけること自体は、マナー違反ではありません。
ビジネスマナーにおける身だしなみの基本は、
●清潔感があること
●相手を不快な気持ちにさせないこと
●仕事がしやすいこと/動きやすいこと
の3つといえます。
指輪を含めたアクセサリーに関しても、これらが基本です。
とはいえ、上記の3つを心得ていれば何でもつけて出勤しても良いというわけではありません。
婚約指輪を含め、つけるアクセサリーは注意して選ぶことが重要ですので、これについては次の項でお伝えします。
社会人はどんなアクセサリーをつけると良いの?
ビジネスマナーの基本ともいえる身だしなみでは、アクセサリーにも注意が必要です。
社会人がアクセサリーをつける場合、どんなものを選ぶと良いのでしょうか。
種類ごとにご説明します。
【指輪】
指輪は、仕事の邪魔にならないものを選ぶのが基本です。
ほかの社員や備品などに傷をつけてしまう恐れのあるデザインや、会議などで目を奪われてしまうくらい大きな石のついた指輪、デザインが派手過ぎる指輪などはNGです。
マナー違反ではないとお伝えした婚約指輪にも注意点がありますので、これについては次の項でお伝えします。
【イヤリング/ピアス】
こちらも派手なデザインのものや、サイズが大きめのものはNGです。
揺れない小ぶりのイヤリングやピアスであれば、OKとしている会社が多いです。
【ネックレス】
こちらも派手すぎるものは避けましょう。
小さなワンポイントのものであれば、OKな場合が多いようです。
【腕時計】
節度のある範囲ならば、ほかのアクセサリーと比較すると選択の幅は広いです。
ただし、高級ブランドの腕時計などはつけないほうが望ましいです。
マナー違反ではないけれど婚約指輪のここにも注意!
お伝えしてきましたように、婚約指輪を会社につけること自体はマナー違反とはいえません。
しかしながら、仕事の邪魔にならないものを選ぶなど、つける指輪は注意しなければいけません。
特に婚約指輪の場合、どんなデザインであるかがポイントといえます。
婚約指輪にもいろいろな種類がありますよね。
中でも代表的ともいえる、下記の2つのようなデザインの婚約指輪の場合は、会社ではつけないほうが良いかもしれません。
●ソリティア
一粒のダイヤモンドなどの宝石をあしらった立て爪デザインの婚約指輪です。
●パヴェ
メレダイヤという小粒のダイヤモンドが敷き詰められたデザインのものです。
これらのようなデザインの指輪は派手すぎてしまうので、社会人のビジネスマナーにおいてもあまり良いとはいえません。
彼からプロポーズを受けた直後は嬉しい気持ちでいっぱいで、婚約指輪を肌身離さずつけたい気持ちは理解できますが、会社では控えたほうがベターです。
社会人に必須の「報告」!指輪をつけ始めるのも報告後から
婚約指輪のデザインもそうですが、つけるタイミングにも注意したほうが良いでしょう。
何の前触れもなしに、いきなり婚約指輪をつけて会社に行くのはマナーの点ではあまり良くないかもしれません。
直属の上司にも報告せずに婚約指輪をつけていけば、上司だけでなく周囲もざわつきます。
何事にも順序がありますから、まずは社会人の基本といえる「報告」を上司にすることが大切です。
タイミングは、婚約だけでなく入籍の日取りも決まった後が良いでしょう。
上司に報告した後に同じ部署の先輩に報告し、最後に同僚に報告しましょう。
それから婚約指輪をつけると良いですね。
この報告を怠り、あとから「実は◯月に婚約してました」などと報告をすると、「社会人としての礼儀がない」と思われてしまうかもしれません。
良い報告であればみんな気持ちよく祝福したいですから、婚約指輪をつけるタイミングも注意したいですね。
婚約指輪をつけるときは職場の雰囲気も確認しておこう!
ほかにも社会人が会社に婚約指輪をつけていくときの注意点があります。
それは、「職場の雰囲気」です。
一般的には会社に婚約指輪をつけていってもマナー違反とはいえませんが、自分の職場の雰囲気や社風にも目を向けることが大切です。
まず、職場内が結婚に祝福ムードであるかは確認しておきたいポイントです。
社内の人全員が必ず婚約を祝福してくれるとは限りません。
婚約指輪を見て嫉妬する人もいるでしょうし、会社に婚約指輪をつけてくる意味が分からないという人もいるでしょう。
婚約指輪をつけていったことで仕事がやりにくくなることもあるようですので、自分の職場の雰囲気をよく確認して、会社につけていくか決めましょう。
ほかにも、
●婚約した先輩や同僚に婚約指輪をつけてきた人がいない場合
●人間関係で少しトラブル状態にある社員がいる場合
などでは、婚約指輪をつけていくのは控えたほうが良いかもしれません。
マナー違反ではない婚約指輪も職種によってNGな場合も!
社会人と一口に言っても職種はさまざまで、その職種が何かによってはアクセサリーをつけること自体禁止な場合もあります。
また、規則では禁止とされていなくても、アクセサリーをつけることがそぐわない職場もあるでしょう。
例えば、公的な役割を担う公務員などの場合は、アクセサリーをつけるのは業務にそぐわないという見方が強いそうです。
不特定多数の人を接客することも、その理由のひとつといえるでしょう。
銀行員も同様です。
ただし、シンプルなデザインの結婚指輪であればOKとしていることが多いそうです。
社外の人と会う営業職の場合も、婚約指輪はNGな場合が多いです。
取引先やお客様と会うときに、宝石がキラキラと輝く婚約指輪をつけていると失礼にあたることもありますから、つけないほうがベターです。
営業職も、シンプルな結婚指輪であれば問題ないそうです。
飲食業の場合は、ほとんどが衛生上の観点からアクセサリーを禁止としています。
婚約指輪の宝石が取れてしまい異物混入ともなれば、取り返しのつかない結果になることも考えられますから、食品を扱う仕事の場合は控えましょう。
看護師や介護士、保育士のような人と関わる仕事でも、アクセサリーは禁止です。
指輪をしたまま仕事をして、患者や子供たちに怪我をさせてしまったら大変です。
職種によってアクセサリーをつけてOKかNGか分かれますから、自分の職種がどうなのかも確認しておくと良いですね。
身だしなみと聞くと服装や髪型に意識がいきがちですが、アクセサリーにも注意が必要です。
アクセサリーに関しても、ビジネスマナーに沿った身だしなみを心がけましょう。
マナー違反ではない婚約指輪!会社につけていく際は注意が必要
一般的には、社会人が会社に婚約指輪をつけていってもマナー違反とはいえません。
しかし、つける指輪のデザインやタイミングには注意が必要です。
会社にあったデザインで、上司や先輩などに婚約の報告を済ませた後でつけ始めるようにしましょう。
また、職場の雰囲気や自分の職種などによっては禁止されていなくても、つけないほうがベターなこともあります。
これらのことも確認してから、会社につけていくか決めるようにしましょう。