割り箸の割り方にもマナーあり!使い方などのマナーを知ろう
2020年01月26日食事をする際、割り箸を使うことは多々ありますよね。
そんな割り箸の割り方にもマナーがあるのをご存知でしょうか。
今回は、割り箸の割り方のマナーとあわせて、箸の使い方などについてもお話をしていきます。
普段、意識せずに行っていることが「NGマナー」な場合もあるので、ここで確認してみてくださいね。
目次
割り箸にもマナーが!まずはNGな割り方からチェック
和食やラーメンなどの食事をするときには、割り箸を使うことが多いですよね。
普段から馴染みがあるので、割るときもさほど意識していない方がほとんどでしょう。
しかし割り箸の割り方にもマナーがあり、いつも行っている割り方が実はマナー違反なこともあります。
では、どのような割り方がNGかというと、「割り箸を縦に構えて左右に割る」割り方です。
なぜこの割り方がマナー違反であるかは、割ったときの反動で、腕が隣にいる人にぶつかってしまう可能性があるためです。
ほかにも、箸を口にくわえて片手で引いて割るという方もいるでしょう。
もちろん、この割り方もNGです。
隣の人にはぶつからないかもしれませんが、あまり行儀の良くない割り方ですから、控えたほうが良いでしょう。
そうなれば、「どのような割り方をすれば良いか」と、悩む方もいるかもしれません。
次の項で正しい割り箸の割り方についてお話ししていきます。
どのような割り方が正しいの?
割り箸の割り方の正しいマナーは、水平に構えて上下に引っ張って割ることです。
たしかに、上下に引っ張れば、隣にいる人にぶつかる心配はなくなりますね。
割り方の手順を簡単にご説明すると、
①右手で割り箸を持ち上げ、袋から取り出します。
②箸先を左にして、水平に構えます。
③そのまま上下に引っ張って割ります。
以上のように割ることで、マナー良く割り箸を割ることができます。
しかし、中には左右均等に割れないなんてこともありますよね。
あまりにも不均等に割れてしまうと、せっかくの食事が台無しな気分にもなってしまいます。
「どうせならきれいに割り箸を割りたい!」という方もいるかと思いますので、割り箸をきれいに割れやすくするコツを次項でお話ししていきましょう。
割り箸の割り方をきれいに!コツとは?
割り箸をきれいに割れやすくするには、どのような割り方をすれば良いのでしょうか。
きれいに割れやすくするコツは2点あります。
●横にした割り箸の下部分を、利き手(ここでは右手)でしっかりと固定すること
●利き手でないほうの手(ここでは左手)で上側の割り箸をゆっくりと持ち上げること
中でもポイントといえるのが、下の手です。
しっかりと固定することが、きれいに割るためには大切です。
そして、割るときの左手ですが、静かに引っ張るようにしましょう。
このように割ることで、不格好だった左右不均等の割り箸にはなりにくくなり、また、割れるときの音も小さくて済むので、美しいマナーにつながります。
食事へ行く前に一度、自宅で割り方の練習をしてみても良いかもしれませんね。
食事中の割り箸の置き方!箸置きがない場合は箸袋で作ってみよう
割り箸の割り方とともに確認しておきたいのが、食事中の置き方です。
間違ってもしないでいただきたいのが、お椀などの上に割り箸を置くことです。
これは「渡し箸」と呼ばれ、マナー違反といわれる置き方です。
箸置きがある場合は、基本は箸置きに箸を置きましょう。
しかし、箸置きがない場合もありますね。
このとき、割り箸の箸袋で箸置きを作っても良いか悩むかもしれませんが、これはOKとされています。
シンプルなものであれば簡単に作れますので、参考にしてみてください。
①箸袋を3分の1の長さになるように折ります。
②次に、①の箸袋を横に半分に折ります。
③折り目をつけるために、箸袋の両端を三角に折りましょう。
④三角に折ったところを広げ、中に折り込んだら完成です。
箸を箸置きに置く際は、箸置きから箸先が3cm程度出るようにすると、テーブルを汚さずに使用できるようです。
箸のNGマナーはたくさん!嫌い箸は避けよう
割り箸の割り方・置き方のマナーについてお伝えしたところで、使い方のマナーについても見ていきます。
割り箸を含めた箸には、NGとされる使い方がたくさんあります。
総称して「嫌い箸」といいますが、もしかしたら無意識のうちに行っているものもあるかもしれません。
ここで確認し、注意して使うようにしましょう。
嫌い箸の種類をご紹介していきます。
●にぎり箸:箸をわしづかみするようににぎること
●横箸:スプーンのように、箸で食べ物をすくいあげること
●ちぎり箸:両手に箸を1本ずつ持ち、ナイフとフォークかのように使うこと
●違い箸:種類の違う箸を一対で使用すること
●返し箸:大皿料理などを取り分けするときに、箸の反対側で取り分けること
●突き箸:食べ物に箸を突き刺すようにして食べること
●仏箸:ご飯に箸を指して立てること
●合わせ箸:自分の箸から相手の箸へ料理を渡すこと
●指し箸:人や物を箸で指すこと
●受け箸:箸を持ったまま、おかわりすること
●寄せ箸:箸で離れたところにある食器を引き寄せること
●空箸:料理に向かって箸を伸ばした途中で引っ込めること
●迷い箸:どの料理を食べるか迷い、料理の上で箸をうろうろさせること
●楊枝箸:爪楊枝の代用として、箸で歯に挟まったものを取ること
●舐り箸:箸についたソースなどを舐めること
●噛み箸:箸を噛むこと
●掻き箸:食器に口をつけ、勢いよくかきこむこと
●直箸:2人以上で食べる料理を取るときに、取り箸を使わず自分の箸で取ってしまうこと
●撥ね箸:嫌いな食べ物を箸でどかすこと
●重ね箸:1つの料理ばかり集中して食べ続けること
●落とし箸:食事中に箸を落としてしまうこと
ほかにもNGとされる使い方があるので、マナー良く、美しい所作で箸を使いたいですね。
食後の割り箸にもマナーがある!袋に戻すときの注意点
最後に、食後の割り箸マナーを見ていきましょう。
まず、箸置きがある場合は、箸置きの上に割り箸を置きます。
このときは懐紙で箸先を覆い、使用した部分が見えないようにするのがマナーです。
箸先の汚れをほかの人に見せないようにするためです。
もし懐紙がない場合は、箸袋を使用します。
箸袋の中に箸先を入れるのですが、ここで注意点があります。
箸袋に入れるときは、箸袋の先を少し斜めに折ることを忘れてはいけません。
箸袋が折れていることで、「使用済みの割り箸です」というサインになるのです。
もし折れていないと、「未使用」と混同されてしまうこともあるので注意が必要です。
現に、「袋から出したら使用済みの割り箸だった」という人もいるようなので、箸袋に割り箸を戻す際は、必ず袋を折るようにしましょう。
以上、割り箸の割り方や使い方などのマナーをご紹介してきました。
ぜひ参考にしていただき、食事に行く際に実践してみてください。
割り箸もマナー良く使おう
普段の食事でも使うことが多い割り箸にもマナーがあります。
割り方は水平に構えて上下に割るのが、正しい割り方です。
ほかにも置き方や使い方のマナーについてもお話ししてきました。
使い方に関しては、NGマナーが多いので、注意して使うようにしたいですね。
マナー良く、美しい所作で、割り箸を使うようにしましょう。