礼服選び!ダブルスーツは重厚感がある!結婚式の服装マナー

2020年01月30日

結婚式に呼ばれた男性はスーツを着ますが、どのようなものを選んだらいいか分からない方もいるでしょう。

また、スーツにはダブルとシングルがありますが、どのような違いがあるのでしょうか。

こちらの記事では、「礼服とはどのようなものなのか」ということや、シングルスーツとダブルスーツの違いなどをお話しします。

結婚式に参加するときの服装マナーにも触れていますので、参考にしてください。

礼服は結婚式などのフォーマルな場面で着るもの

結婚式などで着るようなスーツと、ビジネスシーンで着るスーツは同じように見えるかも知れませんが、全く違います。

それぞれ着るシーンが違うだけでなくマナーも異なりますが、最初に「礼服とはどんなものか」ということや、ビジネススーツとの違いを見ていきます。

●礼服

主に結婚式や入学式、お葬式などに着るもので「ブラックスーツ」とも呼ばれています。

●ビジネススーツ

名前の通り、ビジネスシーンで着るスーツのことです。

ストライプ模様のものもありますし、色などもさまざまなものがあります。

礼服とビジネススーツの違いの1つ目は生地の色です。

礼服のほうが濃い黒色をしているのに対して、黒のビジネススーツは薄めです。

そのため、結婚式に呼ばれたときに、まわりの方が礼服を着ていて自分だけ黒色のビジネススーツを着ていると「あの人はマナーを知らない」と思われてしまうかもしれません。

ほかにも、生地の質が異なります。

礼服には、とても質のよいウールが使用されているのに対して、ビジネススーツは普段から気軽に着るためにポリエステルが配合されていることもあります。

そのため、人によっては、生地を見ただけでビジネススーツだと分かるかも知れませんね。

それから礼服は結婚式だけでなく、お葬式の場でも着用されます。

お葬式で身に付けるものは基本的に光沢のないものなので、礼服も光沢のないものを選びましょう。

デザインもビジネススーツと礼服とで異なるので、そのこともご紹介しつつ、シングルスーツとダブルスーツの違いについてもお伝えしましょう。

デザインも違う?結婚式で着る礼服とビジネススーツ

結婚式やお葬式で着る礼服と、ビジネスシーンで着るビジネススーツでは、生地の色や質感などが違うことが分かりましたね。

では、デザインにはどのような違いがあるのでしょうか。

最初に見るべきところは、ジャケットの襟の「ラペル」というところです。

襟のふちに沿って細かい縫い目があるものは、フォーマル感が低いです。

礼服であるタキシード・モーニングには縫い目のあるものは一切ありませんが、略礼服などのブラックスーツには縫い目があるものも存在します。

さらに、フォーマルでドレッシーなものは、ラペルの下衿が鋭角になっていて下を向いているデザインです。

次に、ジャケットの裾付近に切れ込みがあるかどうかを見てみます。

裾の切れ込みは動きやすくするものであるため、ビジネススーツでよく見られるものです。

礼服などのフォーマルなスーツには、切れ込みが入っていないと覚えておきましょう。

また、着たときのシルエットにも違いがあり、礼服に比べるとビジネススーツのほうが細身で、スタイルよく見えるようなつくりになっているものが多いです。

続いて、ダブルスーツとシングルスーツの違いを見ていきましょう。

ダブルスーツとはどんな形?シングルスーツとの違いは?

結婚式に着ていく礼服を選ぶときに、シングルスーツにしようかダブルスーツにしようか悩む方もいますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

最初にシングルスーツからご説明します。

シングルスーツは、ジャケットの前のボタンが縦に一列に並んでいるものをいい、ボタンが2つのものを「2つボタンスーツ」、3つのものを「3つボタンスーツ」と呼んでいます。

日本人の体形は、欧米人に比べると頭が大きい傾向にあるといわれていますが、2つボタンスーツは首元のVゾーンが深いため、スマートに見せることができます。

そのため、2つボタンスーツが人気を集めていましたが、トレンドの変化によって、3つボタンスーツが好まれることもあります。

続いて、ダブルスーツとはどのようなものなのでしょうか。

シングルスーツはボタンが縦一列に並んでいましたが、ダブルスーツの場合は、縦二列にボタンが並んでいるのが特徴です。

シングルスーツは、縦に並んだボタンを全てのボタン穴に留めますが、ダブルスーツの場合は飾りボタンが付けられていて一部のボタンだけを留めて着用します。

ダブルスーツとシングルスーツ!結婚式の礼服として合っているのは?

結婚式の礼服は、ダブルスーツとシングルスーツのどちらを選ぼうか悩む方もいらっしゃるかもしれませんが、マナーとしてはどちらを選んだとしても問題ありません。

それでは、みなさんはどのようなことを基準にして決めているのでしょうか。

●シングルスーツのほうが若々しいイメージ

ダブルスーツは「昭和」「バブリー」などのイメージを持つ方もいて、シングルスーツを選ぶ方も多いです。

しかし、スーツの流行の変化で、ダブルスーツがおしゃれなアイテムとして人気になることもあるようです。

●ダブルスーツのほうが重厚感がある

ダブルスーツを着ると男性の逞しさなどが引き立ちます。

また、シングルスーツに比べるとフォーマルな印象が強いです。

結婚式の礼服はシングルスーツでもダブルスーツでもOK!着る際のマナー

シングルスーツかダブルスーツが決まったら、結婚式で礼服を着る際に気を付けたいことをお伝えしましょう。

今回は、ゲストで呼ばれた方が礼服を着るときのマナーを見ていきます。

ワイシャツは白色で無地のものが基本であり、袖口は折り返してカフリンクスで留めるものがよいでしょう。

ネクタイはご自分の好きな色を選ぶ方が多いですが、マナーとしてはシルバーや白などで、シンプルなものを選ぶのがふさわしいです。

ちなみに、ネクタイの柄はストライプやドット柄などが一般的です。

礼服のジャケットの胸ポケットに入れるポケットチーフは、いろいろな折り方があるので迷われるかもしれませんが、「パフドスタイル」にする方が多いでしょう。

パフドスタイルとは、アイビーフォールドとも呼ばれ、チーフをふんわりとふくらませる挿し方です。

シルクの素材を活かして、やわらかくふくらませます。

礼服を着るときのマナー!ベルト・鞄・靴はどうする?

次はベルトと鞄、靴を選びますが、その際にもいくつか注意したいことがあります。

シングルやダブルの礼服をかっこよく着こなしていたとしても、小物のマナーが正しくないと恥ずかしい思いをしてしまうかもしれませんから、ここで覚えておきましょう。

ベルトはスーツを着てしまえば見えにくいものではありますが、しっかりとマナーに沿ったものを選んでください。

黒色で革製のベルトを選びます。

バックルは派手で装飾がたくさん付いているようなものではなく、シンプルなものをチョイスします。

次に鞄ですが、ベルトと同様に革製の黒色のものを準備しましょう。

もしも荷物が多い場合は会場のスタッフにあずかってもらい、席に持って行く荷物は最小限にしてください。

靴も革製のものを選びますが、色は必ずしも黒でなければならないというわけではありません。

デザインは、シンプルなものが好きな方はプレーントゥもおすすめですし、内羽根式のレースアップタイプならストレートチップのものを選びましょう。

靴下は基本的に黒色のものを選びます。

「スーツで隠れてしまうから分からない」と考える方もいるかもしれませんが、座ったときにくるぶし近辺が見えてしまうので、黒以外の靴下を履いていると意外に目立ちます。

ふさわしい服装で結婚式に参加しましょう。

結婚式で着る礼服はダブルスーツでもシングルスーツでもいい

こちらの記事では礼服とビジネススーツ、ダブルスーツとシングルスーツの違いをお伝えしました。

ダブルスーツは「昭和」「古い」などの印象を持つ方もいますが、近年はおしゃれに着こなせるものも増えています。

結婚式にゲストとして呼ばれた際はダブル・シングルのどちらを選んでもよいですが、ワイシャツや靴、鞄などの小物は正しいマナーのものにしましょう。