箸の使い方が悪いなら!矯正にちくわを使ってみてはいかが?
2020年01月31日箸の使い方が悪いと、人前での食事で恥ずかしい思いをすることでしょう。
食べられれば良いという考えでは、美しい箸の使い方は身につきません。
箸の使い方は子供のうちに直しておきたいものであり、矯正方法としては、ちくわを使う方法があります。
ちくわをどう使うか興味があるところですよね。
こちらでは、ちくわを使った箸の矯正をご紹介します。
目次
日本人が使う箸!箸の歴史を学ぼう
箸の使い方は難しいと感じる方も多いですよね。
特に、子供の頃には上手に持てなかった経験がある方も多いのではないでしょうか。
そんな箸ですが、いつ頃日本で使い始めたのかは定かではありません。
歴史書を確認すると、3世紀末の書物「魏志倭人伝」では、日本人は食事に箸を使っていなかったと記載されています。
一方で、8世紀初めの書物「古事記」や「日本書紀」には神代の時代から使われていたと書かれているようです。
そのため、一般的な使用は普及していないものの、祭祀や儀式の際には用いられていたと思われます。
なお、普段の生活に箸を取り入れたのは、聖徳太子と言われています。
遣隋使の小野妹子などが持ち帰った箸を聖徳太子が朝廷の儀式に使い、朝廷の食事にも取り入れました。
後に、箸は一般の庶民にも広がったようです。
なお、箸の語源にはいくつか説があります。
・端っこを使うことから「はし」になったという説
・「挟むもの」という意味を持ち、その役割から「はし」になったという説
・「橋」「柱」などに似ていることから「はし」になったという説
・鳥のくちばしに似ていることから「はし」になったという説
箸は長い歴史のなかで使い続けられています。
そのような箸の矯正でちくわを用いるとはどういことなのでしょうか?
箸の矯正でちくわ!?なぜちくわなの?
箸の矯正でちくわを使うと聞いて最初はびっくりすると思いますが、箸の使い方から考えると理にかなっていることが分かるでしょう。
それには、箸の基本の持ち方を確認する必要があります。
箸は、2本の棒を使って食べ物をつかみます。
下にある箸は固定して動かさず、上にある箸のみを動かします。
このとき、基本の持ち方は箸先を閉じた場合、反対側の持ち手の箸は開いています。
ちょうど箸が三角形のような形になっているはずです。
しかし、箸の持ち方が間違っている方は、このとき箸が両方とも平行になっていたりして、綺麗な三角形が作れていません。
実は、その三角形を作るために、ちくわが用いられています。
適当に切ったちくわを持ち手側の箸に指すだけで、ちくわを使った矯正箸の出来上がりです。
ちくわを刺すことによって正しい形が作られ、自然と箸の変な使い方が矯正されていくようです。
ちくわを刺すだけで箸の矯正ができるのであれば、試してみたい気になりませんか?
クロス箸や握り箸が直らない!矯正にちくわを使ってみよう
箸の間違った使い方として、箸先や持ち手が交差してしまうクロス箸や、箸をグーの状態で持ってしまう握り箸があります。
このような箸の使い方の矯正にも、ちくわを刺した箸は使えます。
箸にちくわが刺されていることによって、基本の持ち方である三角形の形が作られます。
クロス箸や握り箸をしたくても、ちくわが邪魔することによって、強制的に正しい形にされてしまうのです。
しかも、箸にちくわがついた状態では、指にしっかりと力を入れて使わないと、正しい三角形の形は保たれません。
ちくわで形を整えても、指の力がなければ食事ができないことになるのです。
そうすることによって、手はちくわが刺さった箸を使う力加減を学んでいきます。
最初にクロス箸や握り箸が身についてしまうと、いざ直そうとしてもなかなかうまくいかないように思いますが、何日か使い続けていくうちに使いこなせるようになるでしょう。
箸の矯正にちくわを使う!使い方をご紹介
箸の矯正にちくわを使いたい方のために、ちくわの使い方を詳しくご紹介します。
用意するちくわですが、箸が刺さるくらいの穴の大きさのものを選ぶ必要があります。
穴が大きいタイプのちくわだと箸にちょうど刺さらず、箸先に落ちてきてしまう可能性があります。
なるべく穴がちいさいタイプのちくわを選んだほうが良いかもしれません。
ちくわの長さですが、そのまま刺すと長いので、3~5cmくらいに切ってから使いましょう。
正しい三角形の形が綺麗に作れるよう、長さは調整してみてください。
このちくわの矯正は、大人でも子供でも可能です。
ただし、子供の場合は鉛筆が持てるようになったくらいから始めるのが良いかもしれません。
あまり早く試しても、箸とちくわを支えるだけの力がなければ、正しい箸の持ち方は身につかないからです。
箸を使うと、指の力を鍛えたり、器用さを身につけたりすることができます。
大人になっても美しい箸の持ち方をキープできるよう、ちくわによる箸の矯正を試してみてください。
ちくわを使わなくなったら!基本的な箸の使い方を確認
箸の矯正にちくわを使う方法をご紹介してきましたが、こちらではちくわがなくても上手に箸を使えるようになった方のために、基本的な箸の使い方を確認していきます。
【基本的な箸の使い方】
①親指と人差し指の間の、親指の付け根に1本の箸を挟み、薬指の先で支える
このとき、親指と薬指で固定して動かさないようにしましょう。
②もう1本の箸は、親指・人差し指・中指で持つ
人差し指と中指の指先の間に少し挟むようなイメージです。
このとき、箸先をくっつけたら、持ち手のほうは離したままになるようにして、三角形を作りましょう。
③上にある箸を親指・人差し指・中指で動かす
先ほどもお伝えしたとおり、下にある箸は動かしません。
この基本的な箸の使い方が身についていないと、下の箸がグラグラしてしまったり、上の箸がスムーズに動かなかったりします。
また、長年間違った使い方をしていたような方は、油断すると元の持ち方に戻ってしまうことがあります。
そうなったら、その都度直す必要があるでしょう。
箸とは反対の手を使って、正しい位置に箸を戻してあげても良いです。
それでも直らない場合は、もう一度ちくわを使った箸の矯正を試しましょう。
あなたは行ってない?箸の使い方のタブー
箸の使い方をちくわで矯正したら、箸の使い方のタブーについても覚えておきましょう。
自分が間違って行っていないか確認してみてください。
◯刺し箸
料理を箸で刺して食べる行為は、美しくなくマナーとしても適していません。
大きいものは箸で小さくしてから口に運びましょう。
◯渡し箸
皿などの上に箸を横に渡して乗せてしまうことは、食事中にはタブーとされています。
これは、食事が終わったという意味があったり三途の川を連想させたりするため、行ってはいけないそうです。
箸は箸置きに置くか、箸先を皿などに乗せて、斜めに置くようにしましょう。
◯迷い箸
どの料理にするか迷って、箸を料理の上などで動かす迷い箸は、行儀が悪く見える間違ったマナーです。
◯寄せ箸
遠くにある料理を箸で引き寄せることは、見た目にも美しくありませんので気をつけましょう。
箸の矯正に使うちくわ!箸の持ち手に刺すだけで完成
箸の矯正に使うちくわですが、箸の持ち手に刺すだけで完成する簡単なものです。
箸にちくわを刺すことで、箸の持ち方の基本形である三角形を自然と作ることができます。
クロス箸や握り箸などにも有効です。
ちくわによる箸の矯正ができたら、今度はちくわがない状態で試してみましょう。
基本的な使い方を覚えて身につければ、もうちくわは必要ないはずです。
最後にご紹介した箸の使い方のタブーも確認してみてください。