披露宴の日に渡すご祝儀!袋の選び方・渡し方のマナーを解説
2020年05月17日結婚式披露宴に招待されたら、披露宴前に受付でご祝儀を渡すことと思います。
そのご祝儀にもさまざまなマナーがあることをご存知でしょうか。
この記事では、ご祝儀袋の選び方や、受付での渡し方のマナーについてお伝えしていきます。
これから結婚式に出席する方はぜひ参考にしてください。
目次
披露宴で渡すご祝儀のマナーを解説!まずは袋の選び方から
結婚式披露宴に出席する際、まずは受付を済ませますね。
このとき一緒にご祝儀を渡すことと思います。
後ほど渡し方のマナーについて解説しますが、はじめはご祝儀袋の選び方からお話しします。
ちなみにご祝儀について簡単にご説明すると、結婚式披露宴に出席するゲストが、ご祝儀袋にお金を包んで贈る風習のことをいいます。
もっと簡単にいえば、結婚をお祝いする贈り物(お金)のことですね。
友人や同僚などの関係性の場合、ご祝儀の金額は30,000円を包むのが一般的です。
新郎新婦との関係性に応じた金額をご祝儀袋に包むわけですが、このときご祝儀袋なら何でも良いというわけではありません。
ご祝儀袋には大きく2種類あり、水引が「結びきり」のものと「蝶結び」のものがあります。
それぞれ意味が違く、
●結びきり:「一度結んだらほどけない(=一度きりのお祝い)」
●蝶結び:「ほどいても何度も結び直すことができる(=何度あっても嬉しいお祝い)」
というような、意味がこめられています。
結婚のお祝いにあっているのは「結びきり」の水引なので、こちらのご祝儀袋を選ぶようにしましょう。
また、お祝い事なので水引の本数は10本で、色は「紅白」もしくは「金銀」を選んでくださいね。
加えて、包むご祝儀の金額にあった装飾のご祝儀袋を選ぶと良いでしょう。
ご祝儀袋は装飾が豪華なものからシンプルなものまであるので、金額に見合った装飾のご祝儀袋を選ぶことも大切です。
お札の向きにもマナーがある?ご祝儀袋の包み方
ここでは、ご祝儀袋の包み方についてお伝えしていきます。
結婚を祝うのにぴったりのご祝儀袋を選べたら、中袋の表側と裏側に記入をします。
表側には「金○萬円」と書き、裏側に自分の住所と氏名を書きます。
お札を入れるときは、中袋からお札を出すときに、表側にお札の人物が見える向きに入れるのがマナーです。
そしてこの後、中袋をご祝儀袋の中にに包みますが、このとき中袋の表面とご祝儀袋の表面が同じ向きになるように包みます。
ご祝儀袋を折り返すときは、折り返しの下側が上側に重なるように折るのがポイントです。
こうすることで、「幸せを落とすことなく貯まりますように」という意味になるので、結婚式などのお祝いにぴったりの折り方といえます。
ご祝儀袋にお金を包めたら結婚式披露宴の受付で渡しますが、渡し方のマナーの1つに「ふくさ」も挙げられます。
ふくさについて、次の項でお話ししていきます。
ご祝儀を披露宴で渡すときは「ふくさ」に入れるのがマナー!
結婚式披露宴でご祝儀を渡すとき、おさえておきたいマナーがもう1つあります。
それは「ふくさ」です。
ふくさとは、金封を持ち運ぶときに包む風呂敷のような布のことをいいます。
ご祝儀をそのままの状態で持ち運ぶと、知らぬ間に汚れがついていたり折れ目がついていたりすることもあります。
そうならないよう、ご祝儀はそのままバッグに入れず、ふくさに包んで持参するのがマナーです。
ほかにも、金封をほかの人に見せず、大切なものを保護するという意味合いも含まれているそうです。
ふくさのたたみ方もご説明します。
①ふくさを広げ、その上にご祝儀袋を表面にしてのせます。
②「左→上→下→右」の順番に折りたためば完成です。
逆の順で折りたたんでしまうと、弔事のたたみ方になってしまいますのでご注意ください。
ふくさの色も大切なポイントで、結婚のお祝いであれば赤やオレンジといった暖色系を選ぶと良いでしょう。
ご祝儀の用意が整ったところで、次の項ではご祝儀の渡し方についてお伝えしていきます。
受付の流れもご説明していますので、ぜひ参考にしてください。
ご祝儀の渡し方!簡単な受付の流れからチェック
それではいよいよ、結婚式披露宴の受付でのご祝儀の渡し方についてお話ししていきます。
まずは受付の流れを簡単にご説明します。
①受付へ行き、挨拶をする
②ご祝儀を渡す
③芳名帳に記入する
以上のような流れで行います。
慣れない披露宴の受付で緊張してしまうと、②と③の順番を間違える方もいるようですので、十分に注意してくださいね。
では、上記の流れをより詳しくお伝えしていきます。
〈①受付へ行き、挨拶をする〉
受付時間になったら、受付を済ませましょう。
受付の列に並び、並んでいる間にバッグからふくさを出しておきます。
自分の順番になったら、「本日はおめでとうございます」とお祝いの言葉を伝えます。
さらに「新郎(新婦)の友人の○○です」と伝えて、挨拶をします。
ご祝儀の渡し方から芳名帳の記入までスマートにこなそう!
〈②ご祝儀を渡す〉
挨拶を済ませたら、ふくさからご祝儀を取り出します。
受付の方から見てご祝儀袋が正面になるように向きを変え、両手で渡しましょう。
渡すときは、袱紗の上にご祝儀袋を乗せた状態で渡すのが正しいマナーといわれているので、頭に入れておいてくださいね。
さらにこのとき、「心ばかりのお祝いです」などと言葉を添えて渡すと、ご祝儀の渡し方として完璧といえるでしょう。
〈③芳名帳に記入する〉
芳名帳がある場合は、ご祝儀が渡し終わった後で記入します。
芳名帳はゲストの出席確認や、住所変更などをチェックするために必要なものです。
また、新郎新婦にとっては記念の品にもなるので、自分の字に自信がない場合でも、自分の手で丁寧に記入するようにしましょう。
記入し終わったら、ふくさをバッグにしまってその場からはなれます。
以上の流れを頭に入れておき、結婚式披露宴当日はスマートにこなせるようにしておきましょう。
披露宴を欠席した場合の渡し方マナーも解説!
もし結婚式披露宴を欠席することになってしまった場合、ご祝儀は渡したほうが良いのでしょうか。
もちろん、渡します。
どうしても都合がつかないときは現金書留で贈ることもできますが、基本的には新郎新婦の自宅へ行き、直接ご祝儀を渡すのが、渡し方のマナーです。
このときのご祝儀も、ふくさに包んで持参します。
また、渡すタイミングも重要で、結婚式の日までに渡すのがマナーです。
遅くても結婚式の1週間前までに渡すようにしましょう。
包む金額は、そのときの状況によって変わります。
▼招待状をもらう前に欠席と伝えた場合
披露宴に出席するときの半分程度を包みます。
▼招待状をもらい「欠席」と連絡した場合(披露宴1か月前まで)
当日包む予定の半額から3分の1程度を包みます。
▼招待状をもらい「欠席」と連絡した場合(披露宴まで1か月以内)
出席するときと同額のご祝儀を包みます。
披露宴に欠席し直接渡す、もしくは現金書留で郵送する場合も、ご祝儀袋の表書きや中袋の記入は忘れずに行ってくださいね。
ここでお話しした以外にもご祝儀にはマナーがありますので、マナーに注意して、新郎新婦へ結婚のお祝いを渡すようにしましょう。
マナーに注意してご祝儀を渡そう!
結婚式披露宴に招待されたら、当日受付でご祝儀を渡すことになるでしょう。
このご祝儀にはいくつかマナーがあり、今回は袋の選び方やお札の入れ方などをお話ししてきました。
さらにご祝儀の渡し方についてもお伝えし、マナーの1つにはふくさもありましたね。
披露宴当日に渡す場合も、やむを得ず欠席し結婚式前に渡す場合も、ふくさに包んで持参するのがマナーですので覚えておいてください。
ほかにも注意すべきマナーがありますので、マナーに注意して渡すようにしましょう。