90歳の卒寿祝い!お祝いの仕方やおすすめプレゼントをご紹介

2020年07月03日

日本には長寿をお祝いする風習があり、90歳のお祝いである「卒寿」もそのひとつです。

おじいちゃんおばあちゃんや、お世話になった方が90歳を迎えたら、卒寿祝いのプレゼントをするなどして、お祝いしてあげたいですね。

この記事では卒寿のお祝いの仕方や、おすすめのプレゼントについてご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。

90歳は卒寿!日本の長寿祝いのひとつ

60歳になると「還暦」、88歳は「米寿」などと言われるのを聞いたことがある方も多いでしょう。

日本にはこのような長寿をお祝いする風習があり、90歳のお祝いは「卒寿」と言います。

卒寿と言われる由来は、「卒」の略字が「卆」であり、縦書きで九十と読めるためとされています。

昔は、生まれた時点の年齢を1歳とする数え年で90歳をお祝いしていましたが、近年ではわかりやすい満年齢でお祝いをすることが多いでしょう。

お祝いの際は、家族や親せきで集まって食事をしたり、プレゼントをしたりするのが一般的です。

なお、お祝いする日は明確に定められているわけではありません。

誕生日に集まることもあれば、お正月やお盆休み、ゴールデンウィークなど、みんなが集まりやすい日にお祝いをすることも多いようです。

地域によっては長寿祝いをする時期が決まっていることもあるようなので、念のため確認してみると良いですね。

90歳の卒寿祝いにプレゼントを贈ろう!選び方や価格の相場

卒寿のテーマカラーは紫と白であり、プレゼントには古くから紫色のちゃんちゃんこを用意するのが定番と言われています。

しかし、90歳のお祝いに必ずしもちゃんちゃんこを贈らなくてはいけないわけではなく、以下のような選び方を元にプレゼントを決めることが多いでしょう。

▼紫や白のカラーが入ったもの

花束やファッションアイテムで、紫や白のカラーを取り入れたものをプレゼントすることも多いようです。

▼実用的なもの

お祝いの場でしか使えないものや、飾っておくものではなく、寝具や健康器具など日常的に使用できるものをプレゼントするのも良いでしょう。

▼思い出に残るもの

アルバムなど、思い出に残るものをプレゼントするのも良いですね。

また、ものを贈るのではなくお祝いの食事を豪華なものにするなどして、記憶に残る楽しい会にするのも喜んでもらえますよ。

なお、プレゼントの価格相場は、卒寿を迎える方との関係性によって変わります。

以下に一般的な相場を記載するので、ご参考にしてください。

・親族の場合:10,000~30,000円
・知人の場合:5,000~10,000円
・取引先など仕事関係の場合:3,000~10,000円

卒寿祝いのプレゼントはマナーにも気をつけて

卒寿祝いのプレゼントをする際は、マナーにも配慮する必要があります。

90歳を迎えられる方は、世代的にマナーに厳しい方もいらっしゃるかもしれません。

相手の気分を害することのないように、以下のような点に気をつけてお祝いのプレゼントをしたいですね。

▼縁起の悪いプレゼントを選ばない

卒寿のテーマカラーである白は、ものによっては不祝儀をイメージしてしまうこともあります。

例えば、白い菊の花はお供え物のイメージがあるため、贈り物に向いていません。

また、ハンカチは「手布(てぎれ)」=「手切れ」をイメージし、別れを連想させるのでお祝いのプレゼントには向かないでしょう。

このように縁起が悪いと感じられるものは避けるのがベターです。

▼年齢を意識しすぎたものは気分を害することも

これは相手の受け取り方にもよるのですが、杖や補聴器、老眼鏡など、いかにも高齢者向けのものをプレゼントすると失礼だと感じる方もいるようです。

もちろん、実用的で嬉しいと感じる方もいるので、お相手に応じて臨機応変に判断してくださいね。

▼体調を考慮したプレゼントを

旅行や体験ギフトなどをプレゼントするのも人気がありますが、体調によってはアクティブなギフトは負担となることもあります。

食べ物も、硬いものや脂っこいものなどは食べづらいかもしれませんから、相手の体調をよく考えて選ぶようにしましょう。

90歳の卒寿祝い!これからの健康を願うプレゼント

ここからは、90歳の卒寿祝いにおすすめのプレゼントをご紹介していきます。

ぜひプレゼント選びのご参考にしてくださいね。

まずは、これからのさらなる健康と長寿を願う気持ちを込めたプレゼントです。

▼縁起物の柄入りの食器

長寿の象徴である鶴や亀、吉祥の象徴とされる松竹梅などの柄が入った和食器は、長寿祝いの贈り物として人気があります。

卒寿を迎える方が夫婦でお元気なら、ペアの湯飲みや茶わんをプレゼントするのも良いでしょう。

持ちやすく手元が安定するマグカップもおすすめです。

▼冷えから体を守るアイテム

高齢になるにつれ、だんだんと体の冷えが辛くなってくるものです。

ダウンベストやひざ掛けなど、サッと使える暖かいアイテムをプレゼントするのも喜んでもらえるでしょう。

特に、寒い冬にお祝いをする場合にぴったりのプレゼントです。

▼リラックスできるマッサージ機

高齢になると、疲れがたまりやすくなったり、体に不調が出たりしやすくなるでしょう。

一緒に住んでいればマッサージをしてあげることもできますが、遠方の場合はなかなかそうもいかないですよね。

そんなときは、マッサージ機をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

全身をほぐしてくれるものもあれば、肩や腰など、気になるところに重点的に使用できるものもあります。

普段から使えるものを卒寿祝いにプレゼントしよう

前項でも少し述べた通り、90歳になると体に不調も出やすくなってくるものです。

そこで、日常生活の中で体の負担を和らげてくれるようなものを、卒寿祝いにプレゼントするのもおすすめです。

▼上質な寝具

年齢を重ねてもアクティブに活動されている方ももちろんいらっしゃいますが、一日のうち寝ている時間が増えてきたという方もいると思います。

そのような方には、寝心地の良い上質な寝具を贈りましょう。

寝ているときにも、場合によっては首や腰などに負担を感じることもありますから、特に枕や敷布団は良いものを使ってもらいたいですね。

▼座っている時間を快適にする座椅子や座布団

畳の部屋などで床に腰掛けることが多い方には、座椅子や座布団をプレゼントすると良いでしょう。

機能性の高いものであれば、長時間腰掛けていても疲れにくく、体への負担を減らすことができます。

▼家事の負担を減らす便利家電

家事による体への負担も、高齢になるにつれ大きくなっていくものです。

例えば、掃除の際に前かがみになる動作が辛い方には、ロボット掃除機をプレゼントしてはいかがでしょうか。

他にもさまざまな便利家電があるので、家事の負担を和らげてくれるでしょう。

ただし、操作の複雑な家電は使いにくいかもしれないので、注意してくださいね。

これまでの人生を振り返ることのできる卒寿祝いのプレゼント

90歳の卒寿祝いには、これまでの人生の思い出を振り返れるようなプレゼントが喜ばれることもあります。

懐かしい記憶を思い返し、お祝いの席で思い出話をしてもらうのも良いですね。

▼思い出のたくさん詰まったアルバム

これまでに撮ってきた写真を集め、ひとつのアルバムに仕上げてプレゼントしてみましょう。

子ども時代の写真や結婚式の写真、子どもや孫が誕生したときの写真など時系列でまとめると、今までにあったたくさんの思い出がよみがえりますよ。

アルバムは手作りしても良いですし、写真のデータを提出して業者に製本してもらうサービスも利用できます。

▼お誕生日新聞

思い出の日に発行された新聞を購入できる、「お誕生日新聞」というサービスがあるのをご存知でしょうか。

90年前の誕生日の新聞や、結婚記念日の新聞など、人生の中で大きなイベントがあった日の新聞を取り寄せられます。

当時あった出来事を思い出せる、ユニークなプレゼントになるでしょう。

喜んでもらえるものをプレゼントしよう!

今回は、卒寿のお祝いの仕方や、おすすめのプレゼントをご紹介しました。

日常的に使える実用品や、これまでの思い出を振り返れるものなど、さまざまなおすすめプレゼントがあります。

しかし、ものによっては不祝儀を連想したり、失礼に受け取られてしまったりするようなものもあるので注意してくださいね。

相手が喜んでくれるようなプレゼントを選び、長寿をお祝いしましょう。