知っておけば高級店でも怖くない!洋食の食べ方のマナー
2020年06月13日デートや記念日の食事などで、高級な洋食レストランに行くこともあるでしょう。
しかし、「洋食のコース料理は食べ方のマナーが厳しいから、恥をかいてしまいそう…」と思い、洋食レストランへ行くことに気後れしてしまう方も多いかもしれませんね。
そこで、今回は洋食の食べ方の基本的なマナーをご紹介します。
あらかじめ基本的なマナーを押さえておけば、高級店でもきっと自信を持っていくことができるでしょう。
目次
洋食レストランに入店するときのマナー
食べ方のマナーを確認する前に、まずは洋食レストランに入店する際のマナーを押さえておきましょう。
◆服装
高級レストランの場合、ドレスコードが定められていることがあり、どのような服装で入店しても良いわけではありません。
フォーマルなどきちんとした格好が求められる場合、男性はスーツやジャケットを着用しましょう。
女性は、昼ならワンピースやドレッシーなスーツ、夜ならエレガントなドレスなどがおすすめです。
過度の露出はNGなので、肩が出るようなドレスの場合は羽織ものがあると良いでしょう。
もしドレスコードの指定がなくても、サンダルや短パン、スニーカーなどカジュアルすぎる服装は避けたほうが良いです。
◆入店から着席までの流れ
入店時、コートや大きな荷物がある場合は入り口で預かってもらいましょう。
席にまで持っていくと、店員の方の動線を邪魔してしまうかもしれません。
男女で入店する際はレディーファーストを心がけ、入口から席までは、案内係・女性・男性の順で歩きます。
また、テーブルの上座には基本的に女性が座るようにしましょう。
手に持っている鞄は、椅子の背もたれにかけるのではなく、椅子の上に置くのがマナーです。
椅子の上に置いても邪魔にならないような小さいサイズの鞄で来店すると良いですね。
着席後、食前酒やオードブルが運ばれてくる前までに、ナプキンを膝の上に置いておきます。
ナプキンは二つ折りにして、折り目を自分のほうに向け、太ももの上に置きましょう。
洋食のコース料理の基本知識
ここでは、洋食のコース料理の基本知識を見ていきます。
◆コース料理の順番
一般的には、以下の順番で料理が出てくるので覚えておきましょう。
・オードブル①
・オードブル②
・スープ
・メインディッシュ(魚料理)
・メインディッシュ(肉料理)
・デザート
・コーヒー、紅茶
さらに、オードブルやスープに併せてパンが出されたり、魚料理と肉料理の間にお口直しとしてシャーベットが出されたりすることもあるでしょう。
それぞれの食べ方のマナーについては、次項からご説明していきます。
◆用意されているカトラリー
洋食のコース料理では、それぞれの料理に対して1セットずつ、ナイフやフォークなどのカトラリーが用意されています。
たくさんのナイフとフォークがセッティングされるので、どれを使えば良いのか迷ってしまいますよね。
この場合、並べて置いてある外側のカトラリーから順に使っていくのがマナーです。
同じカトラリーに見えるかもしれませんが、魚料理用のナイフは肉用ナイフと違って刃がギザギザしていないなど、違いがあります。
それぞれの料理に適したカトラリーを使用するようにしましょう。
洋食の食べ方のマナー!オードブルやスープ、パンは?
では、洋食のコース料理の食べ方に関するマナーを順番にご説明していきます。
まずはコースの前半に出てくる、オードブルやスープ、パンについてです。
◆オードブル
オードブルは、華やかに盛り付けられた前菜のことです。
ナイフとフォークで一口サイズに切り分けながら食べましょう。
このとき、できるだけ崩さずきれいな見た目を保って食べられると上品ですね。
カナッペ(薄く切ったパンに魚や肉などを乗せた前菜)などは、手でつまんで食べてもOKです。
◆スープ
スープを食べるときは、スプーンを手前から奥に動かしてすくい、流し込むように口に入れていただきます。
音を立てて吸ったり、冷ますために息を吹きかけたりするのはマナーが悪いのでやめましょう。
スープが少なくなってきたら、スープ皿の手前側を持ち上げて傾け、スープをすくいやすくします。
平たいスープ皿の場合、お皿を持ち上げて直に口をつけてはいけません。
ただし、取っ手の付いているスープ皿の場合は持ち上げても良いでしょう。
◆パン
パンは直接かじらず、一口サイズにちぎりながら少しずつ食べます。
バターやオリーブオイルをつける場合も、パンをちぎってから少しずつつけましょう。
パンのおかわりができることもありますが、一度にたくさんおかわりを頼むのは行儀が良くないので気をつけてくださいね。
マナーを守った食べ方でメインディッシュをいただこう
洋食のコース料理では、オードブルやスープの後に、メインディッシュの魚料理と肉料理が出てきます。
それぞれ、どのような食べ方をすればマナーが良いといえるのでしょうか。
◆魚料理
魚料理は、向かって左側から少しずつナイフで切り、ソースがある場合は絡めながらいただきましょう。
殻付きのエビなどの場合は、水の入ったフィンガーボールが一緒に出てくることがあります。
この場合は手を使っても良いという意味なので、手で殻を剥き、汚れた手はフィンガーボールでゆすいで、ナプキンで拭きましょう。
◆肉料理
肉料理も同じように、左側から少しずつ切って食べます。
このとき、一度に全て切り分けてしまうのはマナー違反なので注意しましょう。
切った後にフォークを右手に持ち替えるのも、基本的に行儀が良くはありません。
骨付きのお肉の場合、フォークでお肉を押さえながら骨に沿ってナイフを入れ、骨を切り離してからいただきましょう。
最後まで気を抜かないで!デザートの食べ方のマナー
メインディッシュが終わると、最後にデザートが出てきます。
デザートまで気を抜かず、きちんとマナーを守った食べ方でいただきましょう。
◆デザート
デザートが盛り合わせで出てきた場合、どれから食べようか迷ってしまいますよね。
もしアイスクリームがある場合は、溶けやすいので先にいただきます。
また、ミルフィーユのように崩れやすいものは初めに半分に切ってから、端から食べやすい大きさに切り分けて食べると良いでしょう。
メロンなど皮つきのフルーツが出ることもありますが、手で持たずにナイフで皮と実を切り分けて、フォークで一口ずつ食べてください。
◆コーヒー、紅茶
基本的にソーサーは持ち上げず、カップのみを持って飲みます。
ミルクや砂糖を入れてスプーンで混ぜたら、使ったスプーンはカップの向こう側に置きましょう。
また、レモンティーのレモンも入れたままにせず、カップの向こう側か、用意されていれば専用のお皿に置いておきます。
以上が、洋食のコース料理の基本的な食べ方のマナーです。
それぞれの料理にマナーがありますが、覚えてしまえばそれほど難しくはありません。
洋食レストランに行く際にはぜひ押さえておきましょう。
中座・退席時のマナー
最後に食べ方のマナー以外にも、食事中の中座や、食事が終わって退席する際のマナーについてご説明しましょう。
◆中座のマナー
基本的には、食事中の中座はしないのがマナーです。
しかし、洋食のコース料理は品数が多く、食事にかかる時間も長いのでどうしてもお手洗いに行きたくなることもありますよね。
そんなときは、できるだけデザートの前やお会計の前に行くようにしたいものです。
中座の際は、ナプキンはテーブルの上に置かず、軽くたたんで椅子の上に置いておきましょう。
もしやむを得ず食事の途中で中座する場合、カトラリーは八の字にして皿の上に置きます。
誤ってお皿の右下のほうに揃えて置いておくと、食べ終わりましたという意味になり料理が下げられてしまうので注意してください。
◆退席時のマナー
食事が終わった後は、ナプキンはきれいにたたまずに、テーブルの上に無造作に置いておきます。
これは、「たたむのも忘れるくらい美味しかった」という意味です。
とはいえ、あまりにぐしゃぐしゃでもみっともないので、下品に見えないように軽くまとめておくと良いですね。
お店を出るときには、店員の方に「ごちそうさまでした」「美味しかったです」などお礼を伝ると、お互いに気持ち良く食事を終えられるでしょう。
基本的なマナーを押さえておけば怖くない!
今回は、洋食の食べ方の基本的なマナーをご紹介しました。
料理によっていろいろなマナーがありましたが、それほど難しいものではないので、覚えてしまえばスムーズにできるでしょう。
また、併せて入店時や食事の後のマナーについても押さえておきたいものです。
基本的なマナーさえ理解しておけば、高級店でもきっと気後れせずに行くことができるでしょう。