【結婚式の疑問】引き出物の中身の数はいくつにすると良い?
2020年08月08日近々、結婚式を挙げようとしている新郎新婦もいることでしょう。
結婚式を挙げるとなると、ウェディングドレスなどの衣装をはじめ、さまざまなことを決めていくことになりますが、その1つには「引き出物」も挙げられます。
引き出物を決めるときには、多くの新郎新婦が「引き出物の中身の数はいくつにするのが良いのだろう」と悩んでいるそうです。
そこでこの記事では、結婚式でゲストに贈る引き出物の中身の数についてお話ししていきます。
目次
結婚式でゲストに贈る引き出物!そもそもどういうもの?
結婚式では、新郎新婦からゲストに「引き出物」を贈るのが一般的ですよね。
この引き出物とは、結婚式に出席してくれたゲストへ、新郎新婦から感謝の気持ちを込めて贈られる品物のことをいいます。
そのため、披露宴でふるまわれるコース料理と同じくらい、引き出物も結婚式では大切なおもてなしといわれています。
ここで、そもそも引き出物がどういうものかをお話ししましょう。
時をさかのぼって平安時代、この時代では結婚式のゲストに馬を贈る慣習があったといわれています。
そのときに馬を庭に引き出して贈っていたことから、「引き出物」と呼ばれるようになったそうです。
そして時代とともに、引き出物は馬から武具などに変わり、少し前まででは披露宴で提供される料理の一部をお土産として持ち帰るのが引き出物とされていました。
それが衛生面を考慮して、現代ではいくつかの数の記念品を用意し、ゲストへ贈るのが引き出物の主流となったというわけです。
結婚式の引き出物はどんなものを用意する?
いくつかの数の記念品を用意してゲストに贈るのが現代の主な引き出物ですが、具体的にどんなものを用意すれば良いのでしょうか。
ここで一般的な引き出物の中身をご紹介しましょう。
●メインとなる品物
「結婚式の記念品」という意味を持つもので、下記のような品物がよく選ばれています。
・ブランド食器
・高級タオル
・カタログギフト
●引き菓子
引き菓子には「新郎新婦の幸せをゲストにおすそわけ」という意味と、「結婚式に出席するゲストの家族へのお土産」という意味がこめられています。
ゲストが好みそうなお菓子を選べばOKで、バウムクーヘンなどの洋菓子や紅白まんじゅうなどの和菓子もよく選ばれています。
●縁起物
日本には古くから、人生の節目には縁起物を贈る慣習があります。
そのため、結婚式の引き出物にも縁起物を入れることを今でも慣習にしている地域があります。
引き出物の縁起物には、下記の3つが選ばれることが多いです。
・かつお節
・昆布
・紅茶
ただし、地域によっては縁起物の品物が決まっている場合もありますので、自分たちで選ぶ前に両親に聞いておくと良いでしょう。
引き出物の中身の数はいくつ用意するのが良いの?
そんな結婚式の引き出物を決めるとき、多くの新郎新婦が「引き出物の中身はいくつ用意すれば良いのか」と悩んでいるそうです。
住んでいる地域などの慣習で違いはありますが、一般的には「奇数」で用意するのが基本とされています。
ご祝儀もそうですが、「偶数=割り切れる」ということから、特に新郎新婦が一生共にすることを誓う結婚式では、2人の仲が割れることが連想される偶数は縁起が悪い数字といわれています。
そのため、ゲストへ贈る引き出物も基本は奇数で用意することがほとんどです。
とはいえ、中身が1点では少なく感じてしまいますから、3点・5点・7点で引き出物を贈ることが多いでしょう。
中でもよく選ばれているのは「3点」で、前の項でお話しした引き出物のメインとなる品物、引き菓子、縁起物をそれぞれ1点ずつ用意することが多いです。
近年の結婚式では引き出物を2点にする場合も!
基本は奇数で用意する結婚式の引き出物ですが、近年では2点(メインの品物1点+引き菓子1点)を選ぶ新郎新婦も多いようです。
引き出物の中身を2点にすることで「対」を表すとされ、あえて選ぶ新郎新婦も珍しくはないそうです。
しかし、引き出物の中身を2点にするときは、注意しておくべきことがあります。
1つは安っぽい印象を与えないことです。
基本は3点であることが引き出物は多いので、2点にしたことでゲストから「ケチったな」と思われることも十分にあり得ます。
そのようなことを思われないよう、メインの品物を高級感があるものやブランド品を選ぶなど工夫すると良いでしょう。
2つめは、招待するゲストに年配者がいないか確認しておくことです。
年配者の中には古くからある慣習を大事にしている人もいます。
そのため、引き出物が偶数であったり縁起物が入っていなかったりすると、「縁起が良くない結婚式」と思われてしまうことも考えられます。
このような点も考慮して、引き出物の数をいくつにするか決めると良いでしょう。
地域によっては結婚式の引き出物の数が異なる?
お住まいの地域によっては、用意する結婚式の引き出物の数に少し違いがあります。
「引き出物の中身は○点が当然」というような文化もあるようですので、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
例えば、北海道の結婚式はご祝儀制よりも会費制のほうが主流といわれています。
そのため、新郎新婦からゲストへ贈る引き出物も一般的な数より少ない傾向にあるようです。
だいたい1~2点であることが多いので、引き出物の中身の数が少なかったり偶数であったりすることで、必ずしも縁起が悪いなどと思われることはないといえるでしょう。
反対に名古屋などの東海地方では、結婚式を豪華にあげる人が多いので、引き出物の数も5点入れるなどと、一般的な数より少し多いそうです。
このように地域によって引き出物の数に違いがあるので、自分たちで決める前に両親に一度相談することをおすすめします。
引き出物で主流の贈り分け!相手によって数を変えるのはあり?
近年の結婚式の引き出物では、贈り分けもよく選ばれています。
贈り分けとは、ゲストに応じて引き出物の中身を変えることをいいます。
結婚式に出席するゲストは、新郎新婦との関係性もさまざまですし、性別や年齢なども違いますよね。
基本的には引き出物の中身を統一するのがマナーですが、各ゲストにぴったりの品物を贈りたいということから、贈り分けを選ぶ新郎新婦も多いそうです。
では、このとき引き出物の中身の数も、ゲストによって変えても良いのでしょうか。
特に問題があるということはないので、数を変えても大丈夫です。
しかし数を変えたことで、あからさまに見た目に差が出るのは良くありません。
想像してみてください。
自分の引き出物袋よりも、あちらにいる人の引き出物袋のほうが大きいのに気づいてしまうと、少し複雑な気持ちになりませんか。
当然ほかの人も同じような気持ちになる可能性がありますから、もし引き出物の中身の数をゲストによって変える場合は、同じサイズの引き出物袋に入るようにすることが大切です。
ただ、できれば中身の数は変えずに、中身の内容を変えて贈り分けすることをおすすめします。
例えば同じカタログギフトでも、友人や同僚には3,000円程度のものを選び、上司や親せきには5,000円程度のものを選ぶなどして、見た目に差が出ないようにすると良いかもしれません。
両親に相談するなどをして引き出物の中身の数を決めよう!
引き出物ではよく中身の数をいくつにするかで悩む人も多いですが、一般的には奇数で用意することが基本といえます。
メインとなる品物、引き菓子、縁起物をそれぞれ1点ずつの計3点を引き出物とすることが多いですが、必ずしも3点でなくてはならないということはありません。
お住まいの地域によっては数が決められていることもありますから、事前に両親に相談しておくことをおすすめします。
結婚式の引き出物の数で悩んだときに、この記事が少しでも参考になれば幸いです。