披露宴での服装マナー・立ち振る舞いは?親族としての心得
2022年07月31日新郎新婦の親族として披露宴に参列する際、当日の服装や立ち振る舞いなど分からないことも多いことでしょう。
主役に近い親族だからこそ、恥ずかしい思いをさせないためのお呼ばれマナーをしっかり押さえておきたいところですよね。
そこでこの記事では、親族として参列する披露宴のお呼ばれマナーについて詳しくお話ししていきます。
目次
披露宴に参列する親族としての心構え
新郎新婦の親族というと、身内の結婚に誰よりも喜ばしく思うもので、感極まることでしょう。
しかし、披露宴当日は嬉しさや寂しさで感傷に浸ってばかりいる暇はありません。
というのは、親族は一般のゲストとは立場が異なり、招かれるゲストというよりもおもてなしをする「主催側」として意識する必要があるからです。
まず、親族には、大きく分けると親や兄弟姉妹、そして親戚の3つのグループに分けられます。
中でも新郎新婦の両親は、新郎新婦と同じく主催者側としての立場を意識しながら、参列してくれたゲストをお迎えしおもてなしすることが求められます。
自分の子どもの式であるからには、親として、主催者側として、親族の中でも最も心構えを意識したいところでしょう。
また、兄弟姉妹である場合は、新郎新婦の顔に泥を塗らないように、相手の家族やゲストに失礼のないマナーをわきまえることが求められます。
親戚の場合は、両親や兄弟姉妹とは異なり、式当日に初めて顔を合わせるケースが一般的でしょう。
そのため、服装や身だしなみはもちろん、周りに好印象を持ってもらえるような立ち振る舞いが大切です。
披露宴に参列する親族の服装マナーは?
親族が披露宴に参列する際のマナーでは、まずは印象に大きく関わる「服装」について見ていきましょう。
披露宴の服装というと、おめでたい席に彩を添えるために、中でも女性は華やかな装いをすることが多いですよね。
しかし、親族の場合は、ゲストをお迎えする立場であること、また相手の親族との顔合わせの場となることが考慮され、華やかさよりも「フォーマル感」に重点を置くことが求められます。
フォーマル感というと、きちんとした上品さや落ち着いた印象を与えるもので、よりかしこまった姿勢が求められる親族には欠かせないポイントです。
ただ、フォーマル感だけを意識しすぎてしまっても、かえって地味になりすぎてしまい、暗い印象を与えてしまいます。
そのため、華やかさになりすぎず、かつ地味になりすぎない服装を心がけることが大切です。
この点については後述の注意点にて詳しくお話ししていきます。
親族の代表!新郎新婦の両親の服装マナー
では、披露宴に参列する際の親族の服装マナーについて、まずは両親から具体的に見ていきましょう。
まず、慶事におけるフォーマルな服装には、正礼装・準礼装・略礼装の3つの種類があります。
新郎新婦に近しい立場であり、親族の代表でもある両親は、一般的には最も格式が高い「正礼装」を着用することがほとんどです。
父親の場合、洋装であればモーニングコート(昼の正礼装)、もしくは燕尾服(夜の正礼装)、また和装の場合は紋付羽織袴が一般的です。
母親の場合は、洋装であればアフターヌーンドレス(昼の正礼装)、もしくはイブニングドレス(夜の正礼装)、和装であれば黒留袖を選びます。
できるだけ、洋装・和装は夫婦で統一させるのが好ましいとされてきましたが、近年では、モーニングコートと黒留袖の組み合わせが多い傾向にあります。
兄弟姉妹・その他親戚にふさわしい装いは?披露宴の服装マナー
では次に、披露宴に参列する他の親族の服装マナーについて、関係性別にそれぞれ見ていきましょう。
【兄弟姉妹】
両親に続き、新郎新婦との近しいつながりのある兄弟姉妹は、正礼装に準ずる「準礼装」を着用することが一般的です。
●兄弟:ブラックスーツ、ディレクターズスーツ、またはダークスーツに白やシルバーなどのネクタイ
●姉妹:カクテルドレス、フォーマルワンピース、振袖(未婚)、色留袖(既婚)
ただし、カジュアルな披露宴の場合は略礼装を着用するケースもあります。
【叔父・叔母など】
叔父や叔母、いとこなどの立場で参列する場合、一般的には準礼装、もしくは略礼装を着用するのがマナーです。
特に、新郎新婦や新郎新婦の両親よりも目立つ装いをするのは避けたいところでしょう。
●男性:ブラックスーツ、ディレクターズスーツなど
●女性:フォーマルワンピース、セレモニースーツ、振袖(未婚)、色留袖・黒留袖(既婚)
また、子どもの場合は、中高生であれば制服でも参列することができます。
未就学児や低学年などの小さい子どもの場合は、ジャケットやワンピースで特別感のある装いをするのがおすすめでしょう。
披露宴の服装マナーで気を付けたい注意点
これまでに、披露宴に親族として参列する際の服装について関係性別に見てきましたが、マナーとして気を付けたい注意点もあります。
●肌の露出が多い服装
フォーマルなマナーが求められる披露宴では、肌の露出が多い服装は全ての立場において相応しくありません。
特に親族の場合はお辞儀をする機会が多くなりますから、胸元が大きく開いたドレスなどは避けるべきでしょう。
また、スカート丈も膝が隠れる長さが望ましく、ストッキングを履いて生足を出さないようにします。
若い世代ですと、短いスカート丈でおしゃれをしたい方もいるかもしれませんが、披露宴は個人のファッションを楽しむ場ではないことを心に留めておきましょう。
●地味すぎる服装
前述で触れましたが、落ち着いた装いを意識しすぎた結果、慶事には地味すぎる服装になることは少なくありません。
全体が暗すぎると喪服をイメージさせることもありますから、その場合はアクセサリーやバッグなどで華やかさを添えると良いでしょう。
ただし、新婦だけの特権である「白」のアクセサリーは、パールを除いては着用しないことがマナーです。
親族が心がけたい!披露宴当日の立ち振る舞い
では最後に、披露宴の当日に心がけたい親族の立ち振る舞いについてお話ししていきましょう。
●両親
新郎新婦の両親は入場や代表謝辞をはじめ、ゲストへの挨拶まわり、新婦のサポートなど、担う役割がたくさんあります。
そのため、当日は時間に余裕を持って早めに会場に到着するのが望ましいでしょう。
また、ゲストへの挨拶まわり(お酌)では、この日を迎えた感謝を伝えるため、新郎新婦との関係性をあらかじめ把握しておくことが求められます。
ゲストは一人一人が新郎新婦の大切なお客様ですから、失礼のないように親としてきちんと挨拶ができるよう準備をしておきましょう。
分からないことがあれば、式場のスタッフに事前に聞いておくと良いですね。
●兄弟姉妹
基本的にこれといった大きな役割はありませんが、挨拶まわりやお酌を手伝うなど、忙しく動き回る両親のサポートに入りながら、ゲストをおもてなしするのが良いでしょう。
両親が挨拶をする中では差し出ることは避け、あくまでサポートとして慎ましくお酌の手伝いをすることが望ましいマナーです。
もちろん、紹介された際はしっかり挨拶ができるようにしておきましょう。
ゲストに心からのおもてなしを
繰り返しますが、親族は一般のゲストとは違い、主催者側としてゲストをお迎えする立場にあります。
披露宴に参列し祝福してくれるゲストに対し、最大限のおもてなしができるような服装・立ち振る舞いを心がけましょう。
親族のみなさんで、幸せいっぱいの素敵な結婚式づくりをお手伝いしてくださいね。