ディナーショーの服装にマナーはある?60代の着こなしは?

2019年11月20日

ディナーショーは、歌手やタレントの方の演出が楽しめる上に、美味しい食事もいただけて、いつの時代も人気ですね。

憧れの芸能人や著名人に間近で会えるのも魅力です。

そんなディナーショーに行くことが決まったら、楽しみな反面、気にかかるのは服装ではないでしょうか。

今回は「ディナーショーでの服装のマナーと60代におすすめの着こなし」をご紹介します。

ディナーショーでの服装に悩まれている方はぜひ参考にしてください。

ディナーショー会場のホテルに合わせた服装をしよう

ディナーショーの会場はホテルが一般的です。

そして、ホテルでの服装はドレスコードが決まっていることが大半です。

歳を重ねた60代であるからこそ、ドレスコードに沿った服装をしていることがより洗練された印象を与えます。

では、ドレスコードの分類についてご説明していきます。

まず、一番格式の高い服装が「フォーマル」です。

結婚式の新郎新婦や、公的行事の主催者が着る服装です。

女性ならアフタヌーンドレスや留袖、男性ならモーニングコートや紋付羽織袴です。

フォーマルの次に格式の高い服装が「セミフォーマル(準礼服)」です。

結婚式の参列者や、入卒園式出席の保護者が着用します。

女性はセミアフタヌーンドレス(肌の露出が低いワンピース)など、男性はブラックスーツなどです。

結婚式などで「平服で」と記載があった際に、主に着用するのが「インフォーマル(略礼装)」です。

女性ならワンピーススーツやスカートスーツ、男性ならダークスーツなどです。

次に「スマートエレガンス」や「カジュアルエレガンス」と続きます。

インフォーマルよりもさらにカジュアル寄りで、華やかさを加えた服装です。

結婚式の二次会に出席する際の服装が当てはまります。

女性ならワンピースにボレロなど、男性ならダークスーツやデザインスーツなどです。

もっとカジュアル寄りになるのが、「スマートカジュアル」です。

女性ならブラウスにスカートやパンツ、男性ならジャケットにスラックスやチノパンなどです。

また、「ビジネスアタイア」という分類もあります。

こちらは、企業の記念パーティーなど、ビジネスイベントで指定されていることが多いようです。

女性は華やかさを加えたスーツ、男性はビジネススーツが当てはまります。

次では、ディナーショーに行く60代に最適のドレスコードについてご説明します。

ディナーショーでのドレスコードの種類は?NGな服装

60代のディナーショーの服装は、ドレスコードでは「インフォーマル」「スマートエレガンス」や「カジュアルエレガンス」がおすすめです。

また、「ビジネスアタイア」でも問題ないため、仕事でスーツを着用されている方は、少し装飾品を身に着ければ仕事帰りにそのまま参加することも可能です。

よりフォーマルに近いほど、気品と落ち着きが演出され60代を素敵に見せてくれます。

ホテルレストランでのディナーと同じく、格式の高さ、上品さが求められます。

そのため、カジュアルな印象のものや、素材は避けましょう。

例えば、Gジャンなどのデニム素材、トレーナーやパーカーなどスウェット素材だけでなく、ワンピースやシャツなどによく使われているリネン(麻)素材の服も避けたほうが無難です。

また、ざっくりと編まれているニットもカジュアルな印象が強いので避けましょう。

その他、カラータイツやレギンス、スニーカー、ブーツ、帽子やヘアバンドなどもホテルの雰囲気にそぐわないため着用は控えましょう。

ディナーショーは夜に行われるため、肩や背中などの多少の肌の露出については問題ありません。

しかし、室内は冷暖房が効いているため、温度調節のためにもジャケットやボレロを羽織っておくと無難です。

また、肌の露出においてスカート丈の短いものや、網タイツはタブーです。

次に60代女性におすすめのディナーショーの服装をご紹介します。

60代女性におすすめのディナーショーの服装はこれ!

女性がディナーショーに行く際、服装に迷ったらワンピースを着用すると間違いはありません。

ドレスコードから外れることはなく、着るだけで女性らしさと華やかさを演出してくれます。

また、60代女性には黒色や紺色がおすすめです。

特に艶のある漆黒は、気品と落ち着きが感じられ、円熟味を感じさせてくれます。

モノトーンであれば柄のあるものもよいでしょう。

また、胸元や裾などに華やかな刺繍のあるものや、細やかなレース模様もこの年代にしっくり似合います。

カラーワンピースを選ぶ際はダークトーンの緑や赤など、深みのあるシックな色を選ぶとよいでしょう。

体型が気になる場合には、ゆとりのあるIラインワンピースがおすすめです。

ゆとりがあるためディナータイムで苦しくならず、安心してショーを楽しめます。

パンツスタイルも近年では定番になり、女性がフォーマルな場面で着用していても失礼にあたらなくなりました。

パンツスタイルのセットアップでも、シフォン素材など華やかで女性らしいものもたくさん販売されているので、お気に入りを探すのもよいでしょう。

急なディナーショーのお誘いなどで、服を選んだり、購入しに行く時間がない場合は手持ちのブラウスにスカートやパンツを合わせましょう。

その際は小物などで華やかにすることがポイントです。

60代男性も気品あふれる服装を心がけよう!おすすめは?

次にディナーショーにおける、60代男性の服装についてご紹介します。

60代ならではの気品と渋みをポイントにしてください。

男性はブラックスーツやダークスーツ、ビジネススーツが定番です。

控えめであればデザイン性があるものでも問題ありません。

また、柄もピンストライプや細かなチェックのスーツも人気です。

もしも、華やかさを足したい場合は、ポケットチーフがおすすめです。

ポケットチーフには折り方に決まりはなく、スーツと合わせて自由に選んでください。

どんなシーンにも対応できるTVフォールド、フォーマル度が最も強いスリーピークス、優しい印象を与えられるパフドスタイルなどの折り方があります。

ポケットチーフの色は、基本的には白やシルバーグレーがフォーマルとされていますが、ディナーショーでは比較的自由です。

スーツやシャツ、ネクタイの色に合わせてカラーチーフを用いるのもよいでしょう。

また、ラペルピンもおすすめです。

座っている際も人の視線が行きやすい場所なので、付けていると華やかに見えます。

ピンタイプ、ハットピンタイプ、チェーンタイプなどがありますが、60代男性には落ち着いたデザインのピンタイプ、古典的なハットピンタイプがおすすめです。

ディナーショー服装での小物や髪型のマナー

ディナーショーでの服装が決まったら、小物や髪型を選びましょう。

60代の服装のキーワードは「気品があり華やか」になります。

そのため、ディナーショーに持っていくバッグは小さめのもの選ぶことがおすすめです。

クラッチバッグやセカンドバッグのみを会場へ持って入ります。

大きいバッグは野暮ったく見える上に、会場内の移動時や、置き場所に困り邪魔になりがちです。

そのため、荷物が多い場合はホテルのクロークに預けましょう。

また、腕時計はフォーマルなパーティーにおいては、外しておくことが基本的なマナーです。

「時間を気にしている」と取られて、主催者に対し失礼にあたるとされています。

しかし近年では、腕時計をアクセサリーのように身に着ける方も増えたため、つけていても問題ないとされるようになりました。

女性なら華奢なブレスレットタイプの腕時計、男性なら皮やシルバー色のベルトで白の文字盤が望ましいとされています。

2針や3針表示のアナログタイプを選ぶようにして、デジタル表示やスポーツタイプなどの腕時計は避けましょう。

また、靴については女性ならヒールのあるものがよりフォーマルとされています。

しかしヒールのある靴は靴ずれをはじめ、歩行に困難をきたす可能性もあるため、フラットシューズでも問題ありません。

素材や装飾などで上品さを出しましょう。

男性の場合は革靴が基本です。

ストレートチップ(つま先の切り替えが一文字)やプレーントゥ(つま先に装飾のないもの)を選びましょう。

靴の色は黒でも茶色でもよく、事前に綺麗に磨いておくことを忘れないようにしましょう。

また、女性は髪型も上品で華やかであることを意識し、服装に合わせたアップスタイルやハーフアップスタイルがおすすめです。

60代ならでは!ディナーショーに着物も素敵

ディナーショーにおいて、60代の女性におすすめしたい服装に着物があります。

気品もありますし、歳を重ねるほど華やかに似合う服装であるといえます。

また、着物の方は洋装の方より少ないので、人と違ったセンスの良さを表現することもできます。

着物にも出席行事やパーティーに合わせて「礼装」「準礼装」「略礼装」と格式があります。

ディナーショーでの着物は「準礼装」「略礼装」の着用がおすすめです。

まず、準礼装に分類される着物が訪問着です。

例えるなら、披露宴出席者や、七五三などの行事に母親が着用する着物です。

柄は「絵羽模様」といい、1枚の着物の中ですべてがつながる絵の模様をさします。

訪問着は、礼装用の着物なので袋帯を締めるのが基本です。

次に、略礼装に分類されるのが付け下げです。

付け下げは訪問着によく似ていますが、色が落ち着いているものが多く、訪問着と違って着物の中で絵の模様がつながっていません。

その理由は、訪問着が仕立てた着物に模様付けしたものであるのに対し、付け下げはもともと柄のある反物から着物を作っているためです。

また、付け下げは袋帯が基本ですが、名古屋帯でもより気軽で粋な着方として着用できます。

他にも、ディナーショーには、型染の小紋もおすすめです。

小紋は着物の中ではカジュアル寄りで、絞りや縞模様、古典柄、近代的な幾何学模様などさまざまな模様があります。

そのため、着る人のセンスで柄が楽しめます。

小紋の中でも江戸小紋は、模様によってはフォーマルでも着られるほど格式が高くなります。

また、帯合わせや家紋が入っているかでも格が変わってくるので、ホテルやディナーショーの傾向に合わせてコーディネートするとよいでしょう。

60代ならではの気品を生かした服装でディナーショーに出掛けよう

今回は「ディナーショーでの服装のマナーと60代におすすめの着こなし」をご紹介しました。

ホテルのドレスコードをもとに、男女ともに60代ならではの気品のある服装を心がけましょう。

また、歳を重ねた方を魅力的にしてくれる着物もおすすめです。

模様や帯によって格が変わるのでTPOに合わせて着こなしに気を付けましょう。

思い思いにお洒落をして、憧れの芸能人や著名人のディナーショーを楽しんでくださいね。