【初盆のマナー】訪問する際の服装や挨拶などを知っておこう

2020年01月25日

初盆を迎える親せきや親しい人の家を訪問することもあるでしょう。

このとき、「どんな服装で行くべき?」や「何て挨拶をすればいいのだろう?」と悩む方も多いと聞きます。

この記事で、初盆の家を訪問するときに知っておきたいマナーについてお伝えしていきますので、参考にしてみてください。

マナーの良い訪問を!まずは初盆について知ろう

初盆を迎える親せきなどの家を訪問するときは、マナーに注意する必要があります。

特にお世話になった人や親しくしていた故人の家族には、失礼のないように訪問したいものです。

後ほど、服装や挨拶などのマナーについてご説明しますが、まずは初盆についてお話をしていきます。

初盆とは故人が初めて迎えるお盆のことで、「新盆(にいぼん/あらぼん)」などとも呼ぶ地域もあります。

故人の魂が初めて自宅に帰ってくるお盆ですから、ご家族にとっては特別なお盆でもありますね。

注意したいことが、亡くなってから初めて迎えるお盆が初盆とは限らないということです。

地域によって違いがありますが、四十九日の忌明けよりも前にお盆を迎えてしまった場合は、その年ではなく翌年が初盆になることが多いです。

そんな初盆を迎えたお宅に訪問することになったとき、いくつか注意したいマナーがあります。

次の項からご説明していきます。

初盆のお宅を訪問!挨拶するときのポイント

初盆の家を訪問する際は、服装や挨拶などのマナーに注意する必要があります。

ここから初盆のマナーについてお話をしていきますが、はじめは「挨拶」についてお話ししていきます。

先ほどもお伝えしたように、初盆は故人の魂が初めて自宅に帰ってくる特別なお盆ですから、その家族にきちんと挨拶をすることは大切です。

とはいえ、どのように挨拶をすれば良いか悩む方もいることでしょう。

このような場での挨拶が得意でない方も多いでしょうから、事前に挨拶を考えてきても、緊張して頭が真っ白になってしまうこともあるかと思います。

しかし大切なのは「気持ち」です。

・法要を行う故人のご家族への労い
・初盆に招かれたことへのお礼
・初盆供養をさせていただきたいという気持ち

これら3つのポイントを押さえて、自分の言葉で伝えれば、例えうまく話すことができなくても、ご家族の皆さんに気持ちは伝わるはずです。

故人を偲ぶ気持ちも忘れずに伝えましょう。

挨拶例をご紹介!親しい間柄や遠い間柄からまで

気持ちを伝えることが大切とはいっても、できれば失礼のないように挨拶を済ませたいでしょう。

ここでいくつか初盆のお宅へ訪問するときの挨拶例を見ていきましょう。

まず、親しい間柄の場合は、そこまで堅苦しい挨拶でなくても問題ないといえます。

例えば、

「暑い日が続きますね。

ご苦労様です。

もう初盆なのですね。

お線香をあげさせてください。」

「お忙しいときにすみません。

早いものであれから数か月経つのですね。

初盆のお線香をあげさせてください。」

というような挨拶でも大丈夫です。

この後、故人との思い出話を少し話すのも良いですね。

また、少し遠い間柄であれば、下記のような挨拶が良いかもしれません。

「暑い日が続きますね。

ご苦労様でございます。

初盆の供養に伺いました。

お線香をあげさせてください。」

絶対にこれを言わなければいけないというような決まりは特にありませんが、できれば手短に済ますこともポイントの一つです。

失礼のないように挨拶のマナーも押さえて訪問し、故人を偲ぶ時間にしたいですね。

初盆マナーの一つ「新盆見舞い」渡すのは挨拶の前?それとも後?

引き続き、初盆のお宅を訪問するときに注意したいマナーについてお話ししていきます。

ここでは「新盆見舞い」についてご説明しましょう。

新盆見舞いとは、忌明け後の初盆の家を訪問するときに持参するお供え物のことをいいます。

地域によってはお供え物ではなくお香典の場合もありますし、お供え物とお香典の両方を贈る場合もあります。

お供え物とお香典、それぞれ何を用意すれば良いかについては次の項でお伝えします。

この新盆見舞いを持参することもマナーの一つですが、用意したのは良いものの、どのタイミングで渡すのかが分からないという方も多いようです。

一般的には、先ほどの挨拶をした直後に新盆見舞いを渡します。

挨拶をきちんと済ませてから、紙袋などからさっと取り出して「心ばかりですが…」という言葉とともに渡すとスマートです。

お供え物を渡すときは、「美味しいと評判を聞いたので、お供えさせてください」などと言うのも良いですね。

お供え物とお香典、それぞれ何を用意すれば良いの?

初盆のお宅へ訪問し、挨拶を済ませた後で、新盆見舞いを渡します。

新盆見舞いとしてはお供え物やお香典を用意することになりますから、それぞれ何を用意すれば良いかをお伝えします。

【お供え物の場合】

お供え物であれば、故人が好きだった食べ物や飲み物を用意することが多いです。

もし好きだったものが不明確な場合は、お菓子や果物を用意すると良いでしょう。

お盆は暑い時期ですから、それを考慮した清涼感のある品物や、日持ちする品物などがおすすめです。

だいたい3千円から5千円くらいまでの金額が相場です。

お供え物の場合は、のしは必ずしもつけなくてはいけないわけではありません。

ただし、もしお供え物にのしをつける場合は、「御供物」や「御供」と書かれたものをつけます。

水引は藍銀、または黄銀の色を選び、結び切りの形を選びましょう。

【お香典の場合】

お香典の場合、お金を用意します。

だいたい5千円から1万円程度とされ、もし会食に招かれ出席する場合は料理代として3千円から1万円程度をさらにプラスするのが一般的です。

新盆見舞いとして渡す場合は不祝儀袋にお金を入れ、結び切りの水引をかけましょう。

水引の色は黒白銀、もしくは黄色です。

表書きは、上部の中央に「御仏前」「御沸前」と書きます。

そして下部の中央に、自分の名前を記入すればOKです。

新盆見舞いとあわせて確認しておきたいもう一つのマナーが服装です。

次の項で初盆の服装マナーについてお伝えします。

初盆の家を訪問するときの服装マナー

初盆の家を訪問するときに注意したいマナーは、挨拶や新盆見舞いのほかに、「服装」も挙げられます。

どのような服装で行けば良いか悩むかもしれませんが、初盆のお宅を訪問する場合は、略式喪服を着用することがマナーといわれています。

黒や紺、グレーなどの落ち着いた色のスーツやワンピースでOKです。

学生の場合は制服を着ることが多いそうですが、白シャツに黒や紺、グレーのパンツやスカートをあわせた服装でも大丈夫です。

もちろん、キラキラしたアクセサリーやバッグを身につけることはNGですのでご注意ください。

とはいえお盆は暑い時期ですから、地味めな平服を着ることも多いようです。

しかし地域によって慣習も違いますので、悩んでしまった場合は喪服で行くことをおすすめします。

マナーに注意して訪問し、故人を偲ぶ時間に

初盆は故人が初めて自宅に帰ってくるお盆ですから、ご家族にとっては特別なお盆といえます。

そのため、初盆のお宅に訪問する際は、失礼のないよう挨拶や服装などのマナーに注意する必要があります。

ここでお話しした3つのマナーに注意して訪問し、故人の思い出などを話すなどして、ご家族と一緒に故人を偲ぶ時間にしたいですね。