結婚式披露宴ではナプキンにも注意!使い方とマナーを知ろう

2020年02月01日

結婚式に招待されると、披露宴ではフレンチのコース料理をいただくことが多いですよね。

食事も楽しみの1つともいわれていますが、普段あまりフレンチを食べない方ですと、カトラリーの使い方に不安を抱くことが多いそうです。

しかし、注意しなければいけないのは、カトラリーだけではありません。

ここでは結婚式披露宴で注意したい、ナプキンのマナーについてお話ししています。

結婚式ではナプキンマナーにも要注意!役割から見てみよう

結婚式披露宴ではフレンチのコース料理をいただくことが多いでしょう。

そのとき、「カトラリーをうまく使えるだろうか」と、多くの方が悩まれるそうです。

しかし、注意しなければいけないのはこれだけではなく、ナプキンにも注意が必要です。

欧米では「ナプキンの使い方を見れば育ちがわかる」ともいわれていて、ナプキンをどう使うかで、その人の階層や親のしつけの良し悪しが出るそうです。

そのため、基本的なナプキンのマナーだけでも覚えておいたほうが良いかもしれません。

後ほど、ナプキンの扱い方についてくわしくお伝えしますが、まずはナプキンの役割についてお話ししていきましょう。

ナプキンの基本的な役割は、食事中に口元や手が汚れてしまったときにきれいに拭き取ることです。

まだナイフやフォークを使っていない頃のヨーロッパでは、手で食事をしていたため、手を拭くためのナプキンが用意されていたそうです。

これがナプキンの起源といわれていて、「ナプキンを汚せば汚すほど、その料理が美味しかったという証明になる」ともいわれていました。

しかし昨今では、カトラリーを使って食事をするのが当然となっていますから、昔ほどナプキンが汚れなくなりました。

美味しかったことを伝えるためにわざとナプキンを汚す方もいるそうですが、そこまでしなくて大丈夫です。

もちろん、口元などの汚れを拭いたことでナプキンが汚れてしまう分には問題ありません。

ナプキンのNGマナーとは?

結婚式披露宴の食事となれば、ついカトラリー(ナイフやフォーク)に目がいきがちですが、お伝えしてきたようにナプキンのマナーにも注意しなければいけません。

いくつか注意点がありますが、ここではナプキンのNGマナーについて見ていきましょう。

●カトラリーなどにナプキンは使用しない

カトラリーやグラス、お皿、テーブルなどの汚れを拭くのに、ナプキンを使ってはいけません。

●襟元にかけない

洋服が汚れないように、襟元にナプキンをかける方もいますが、これはマナー違反な行為です。

●口元などが汚れてもマイハンカチを使わない

食事中に口元が汚れたり、指にソースがついてしまったりすることもあるでしょう。

このとき、バッグからハンカチやティッシュを取り出すのはNGです。

自分のハンカチなどを使って拭くと、「ここのナプキンは汚くて使えない」という意味になってしまいますのでご注意ください。

●グラスについた口紅などを拭くときは指でぬぐってから

グラスに口紅やグロス、料理の油分などがつくことがありますよね。

これらがグラスについたまま放置するのもマナー違反です。

ナプキンで拭き取りたくなるかもしれませんが、先ほどお伝えしたように、これもマナー違反です。

拭き取るときは、まずは口紅などがついている部分を指でぬぐい、その指先をナプキンで拭きます。

●顔や首の汗などは拭かない

居酒屋のおしぼり的な感覚で、顔や首の汗などを拭いてはいけません。

特に男性に多いと聞きますので、ご注意ください。

どんなマナーに注意する?ナプキンの基本的な使い方

ではここで、結婚式披露宴に限らず、基本的なナプキンの使い方についてお伝えします。

ナプキンは、テーブル中央のお皿の上に置かれていることが多いです。

そのナプキンを二つに折り、折り目を自分の体に向けて太ももの上に置きます。

はじめでもお伝えしたように、ナプキンの基本的な役割は口元や手の汚れを拭くことです。

もし料理を食べているときに、ソースが口元についてしまったら、太ももの上に置いたナプキンで拭きます。

拭くときにもマナーがあり、単純にゴシゴシと拭けば良いわけではありません。

ナプキンで口元の汚れを拭くときは、まず二つ折りされているナプキンの上側を使います。

その上側のナプキンをめくり、裏側を使うのがマナーです。

表側で拭いてしまうと、使った後の汚れがほかの人に見えてしまいます。

これもNGマナーといえますので、必ずナプキンの裏側で口元や指先の汚れを拭くようにしましょう。

また、食事中に飲み物を飲むときには、グラスに口をつける前にナプキンで口元を拭きます。

前述したように、口紅や料理の油分がグラスにつくのはNGです。

これらがつきにくくなるよう、ナプキンで口を軽く押さえてからグラスの飲み物をいただきましょう。

結婚式ではナプキンを広げるタイミングがポイント!

ナプキンの使い方についてお伝えしましたが、ナプキンを広げるタイミングも大切なポイントです。

通常のレストランであれば、注文した後もしくは食前酒や前菜が運ばれる前に広げるのが一般的です。

よく着席したらすぐにナプキンを広げる方もいますが、これはNGです。

あまりにも早くナプキンを広げてしまうと、料理を催促しているようにも見えてしまいます。

それが結婚式披露宴となれば、なおさらナプキンを広げるタイミングには注意が必要です。

結婚式の場合、食事をいただく前に乾杯が行われますね。

このとき一度立ち上がりますから、ナプキンは広げておかないほうがスムーズに立ち上がれます。

乾杯が終わり、着席したらナプキンを広げましょう。

もし同じテーブルに目上の方がいる場合は、目上の方がナプキンを広げた後で自分も広げると良いでしょう。

ナプキンを広げるときの正式なマナーは「主賓が広げてから」ですので、覚えておいてください。

ナプキンの置き方にも注意!結婚式披露宴で離席する場合

結婚式の披露宴のときに席を離れることもありますよね。

例えば、新郎新婦の写真を撮りに行ったり、お手洗いに行ったりと中座することもあるでしょう。

このときのナプキンの置き方にも注意します。

少しの間離席する場合は、「椅子の上」にナプキンを置きます。

椅子の上に軽く畳んで置いておくと、「中座」のサインになります。

披露宴の食事なども終わり退席するときは、「テーブルの上」に置きます。

このとき、だらしなく見えない程度にナプキンをたたまないことがポイントです。

こうすることで、「ナプキンをたたむのを忘れるくらい料理が素晴らしかった」という合図になるそうです。

反対に丁寧にたたんでしまうと、「料理があまり美味しくなかった」や「二度とこの店には来ない」というサインになってしまうので、注意してください。

ナプキンをたたむタイミングも、主賓や目上の人が先に行うのがマナーです。

万が一ナプキンを床に落としてしまった場合は?

ここまで結婚式披露宴でのナプキンのマナーについてお伝えしてきました。

意外と注意しなければいけないことは多くありましたね。

最後にもう1つ、ナプキンのマナーについてお話ししていきます。

何かのはずみでナプキンをうっかり床に落としてしまうこともあるでしょう。

自分のすぐ真横に落としてしまった場合、すぐに拾いたいところでしょうが、一度手を止めてください。

落としたナプキンを自分で拾うのはマナー違反といわれています。

もし落としてしまった場合は、右手を軽く上げ、スタッフに向かって会釈しましょう。

そうすると、スタッフが落としたナプキンを拾ってくれ、新しいものと取り替えてくれます。

ナプキンだけでなく、カトラリーを落としてしまった場合も同様ですので、こちらも覚えておくと良いでしょう。

マナーに注意してナプキンを使おう!

結婚式披露宴で食事をするとなれば、カトラリーのマナーに意識がいきがちですが、ナプキンも注意が必要です。

ついやってしまいそうな、マイハンカチで口元を拭く行為などもNGとされています。

ほかにも多くのマナーがありますので、ナプキンも注意して使いたいものです。

近々結婚式に参列する予定のある方は、この記事などを参考に、マナーを守ってナプキンを使用しましょう。