知っておきたい!会社のエレベーターに関するビジネスマナー

2020年02月05日

普段何気なく乗っているエレベーターですが、エレベーターにもいくつかのビジネスマナーがあるのをご存じでしょうか。

特に会社の場合、社長や上司、大切なお客様などと同乗することもあるため、ビジネスマナーをしっかりと身につけておくことが大切です。

ここでは、会社のエレベーターに関するビジネスマナーをご紹介していきます。

会社勤めの社会人に必要となるのがビジネスマナー

会社勤めの社会人にとって、ビジネスマナーを身につけることは非常に大切なことです。

ビジネスマナーは、会社で働く上で必要とされるマナーの総称のことで、相手を思いやり、円滑に物事を進めるための礼儀作法です。

その領域は幅広く、基本となる服装や挨拶、言葉使いや名刺の渡し方のほか、電話対応や文書など多岐にわたります。

ビジネスマナーを習得することは、職場の人間関係を円滑に進め、お客様とのコミュニケーションのスキルをアップさせることに繋がります。

もちろん、職場においてビジネスマナーを身につけることが全てではありません。

しかし、ビジネスマナーができていないことで、職場の人間関係やお客様に不快感を与え、今後の仕事にも影響を及ぼす恐れも考えられます。

今回は、そんなビジネスマナーの中で、エレベーターに焦点を当ててお伝えしていきます。

エレベーターで起こりうる様々なシーンで迷わないように、しっかりとマナーを覚えておきましょう。

会社のエレベーター乗り降りの基本的マナー

会社のエレベーターを利用するときも、様々なマナーが存在しています。

まずは、基本的な乗り降りのマナーからご紹介していきましょう。

●乗る前のマナー

エレベーターの乗り降りのマナーは、社会人になる前から習得している人も多いと思いますが、おさらいの意味も込めてご紹介します。

まず、エレベーターは基本的に乗る人よりも降りる人が優先です。

そのため、エレベーターが到着したら、乗っていた人が降りるのを待ち、人がいなくなったのを確認してから乗りましょう。

●ドア正面に立たない

エレベーターを待つときは、エレベーターの正面に立たないこともマナーです。

エレベーターの正面に立ってしまうと、優先的に降りる人の妨げになってしまうため、エレベーターを待つときは扉の脇、またはボタン付近に立って待つとスマートでしょう。

●満員の場合

エレベーターが満員だった場合は、その場を諦めて次のエレベーターを待ちましょう。

注意しておきたいのは、ドアが完全に閉じる前に上または下のボタンを押すと、ドアが開いてしまうことです。

次のエレベーターを待つときは、満員だったエレベーターの扉が完全に閉まり、エレベーターが動き出したのを確認してから操作ボタンを押しましょう。

重要!エレベーター乗り降りの順番マナー

会社のエレベーターを利用する際、上司や社長、大切なお客様と同乗する機会もあるかもしれません。

その際、乗る順番のマナーを身につけておかないと、相手に不快な思いをさせてしまう可能性があります。

ここでは、社会人にとって重要なエレベーター乗り降りの順番マナーをお伝えしていきます。

●基本は目下の者から先に乗る

エレベーターの基本マナーは、目下の者から先に乗り、その後目上の者が乗ります。

しかし、エレベーターの中に、人がいるかいないかでもその順番は変わってきます。

・エレベーターの中に人がいない場合

エレベーターの中に人がいないときは、目下の者が先にエレベーターに乗るのがマナーです。

その際「お先に失礼します」と一声かけ、操作盤の前に立ち「開く」ボタンを押しながら、もう片方の手でドアが閉まらないように二重でサポートし、目上の者がスムーズに安心して乗れるようサポートします。

・エレベーターの中に人がいる場合

すでにエレベーターに人が乗っていた場合は、目下の者がホール側のボタンを押し、上司やお客様に先に乗ってもらいます。

目下の者は、一番最後に乗り込みましょう。

このように、エレベーターには2つのシーンによって乗る順番に違いがあります。

いざというときのために、覚えておくとよいでしょう。

●降りるときは目上の者から

エレベーターを降りるときは、基本的に目上の者が優先です。

目下の者は操作ボタンでドアが閉まらないように操作し、もう片方の手でドアが閉まらないようにサポートします。

そして、「どうぞ」と一声かけて先に降りてもらいましょう。

エレベーターにも上座や下座がある!

ご存じの通り、上座は目上の者が座る位置、下座は目下の者が座る位置とされています。

この上座と下座は、日本独自の文化であり、座る場所によって目上の者に敬意やおもてなしの気持ちを表す意味があります。

基本的に、上座は一番心地よく安全に過ごせる場所を指します。

そのため、会社の上司やお客様との会議や商談があった際は、この上座と下座を適応させることがマナーとされています。

そしてこの上座下座は、お部屋に限らずエレベーターでも適応されます。

ここでは、エレベーターでの上座下座の場所をお伝えしていきましょう。

●エレベーターの上座・下座

エレベーター内で上座と下座を決めるのには、操作パネルが基準です。

操作パネルが右側についているときは、右側が下座となり、反対に左側についているときは左側が下座となります。

一方、上座はエレベーターの奥側にあたります。

4人以上で同乗するときは、下座の真後ろが上座の位置になりますので、覚えておくとよいでしょう。

会社のエレベーター内でマナー違反となる行為とは?

続いて、エレベーター内で非常識となるマナーについて解説していきます。

●電話やスマホいじりはNG

エレベーター内での電話やスマホいじりは、基本的にマナー違反とされています。

会社の上司やお客様と同乗しているときに、電話やスマホをいじる行為は、相手によい印象を与えません。

たとえ誰も乗っていない空間だとしても、いつ誰が乗ってくるかわかりません。

エレベーターに乗る際は、常に緊張感を持っておくとよいでしょう。

また、電話やメールの着信音が鳴らないように、マナーモードにしておく配慮も大切です。

●会話もNG

エレベーター内は、電話やスマホいじりのほか、会話も避けたほうがよいといわれています。

エレベーターは密室空間ですので、ちょっとした会話でも同乗者へ不快感を与えてしまう可能性があります。

また、会話の内容によっては社内トラブルに発展する恐れも考えられますので、注意しましょう。

お客様のお見送りはどこまで?

お見送りは、お客様にとって会社への印象を左右する大切な場面です。

お客様がお帰りになる際は、心を込めてお見送りをしましょう。

●お客様のお見送りはどこまで?

お客様が会社からお帰りの際、どこまでお見送りをすればよいのかという疑問を感じたことはありませんか。

実はお見送りには3つのパターンがあります。

・エレベーターまで
・玄関口まで
・玄関先まで

お見送りする場所は、お客様との信頼関係や会社によっても異なります。

最も丁寧なのは玄関先ですが、一般的にはエレベーターまでとされています。

●お見送りの方法

お見送りの方法としては、まずエレベーターが到着したら安全に搭乗できるよう、お客様を誘導します。

お客様がエレベーターに乗ったら、「ありがとうございました」と挨拶と同時にお辞儀を行いましょう。

そして、エレベーターのドアが完全に閉まるまでお辞儀を続けることもマナーです。

お見送りにはどこまでという定義はありませんが、感謝や「お気をつけてお帰りください」という気持ちを表現することが大切です。

相手がよい印象を受け取ることが大切ですので、誠心誠意行いましょう。

エレベーターのビジネスマナーを習得しよう

ここまでご紹介したように、エレベーターにもビジネスマナーがいくつか存在します。

ビジネスマナーを習得することは、職場やお客様との人間関係を円滑にする効果が期待できます。

エレベーターは誰でも簡単に操作することができますし、マナーも難しいものではありません。

ビジネスマナーを習得し、一歩上を行く社会人を目指しましょう。