イタリアンのコース!マナーを知って料理を楽しもう!
2018年11月12日フレンチのコースの基本的なマナーを知っている方は多いと思います。
しかし、人気料理であるイタリアンのコースにもマナーがあることはご存知でしょうか。
そして同じ西洋料理でも、フレンチとは違うマナーが存在します。
今回は、イタリアンに焦点をあてて、そのコースのマナーなどについてご紹介します。
目次
イタリアンのコースはリストランテで!
イタリアンには、リストランテ、トラットリア、タヴェルナと3種類のレストランがあります。
名前を聞いたことがあっても、その違いは知らない方も多いのではないでしょうか。
まず1種類目のリストランテは、フォーマルなレストランです。
イタリアンのコースは、リストランテで食べることが多いでしょう。
2種類目のトラットリアは、イタリアの地方の家庭料理を楽しめるレストランです。
3種類目はタヴェルナという、トラットリアよりもカジュアルな位置づけのレストランです。
マナーについては、どのレストランも共通しています。
料理の構成もほぼ一緒で、コースではなくアラカルトで注文する場合でも、流れを知っていればメニュー選びに役立ちます。
ドレスコードについては、イタリアンのコースを食べるリストランテでは、過度な露出は避け、フォーマルな服装を心がけましょう。
次項以降で、イタリアンのマナーや料理の構成について見ていきましょう。
イタリアンのコースのマナーとは!?
まずは、イタリアンのコースの場合の、テーブルマナーを確認していきましょう。
イタリアンは、フルコースとなると量が多い傾向にあります。
しかしながら、他の人とお皿を交換したり、他の人のお皿から直接食べたりすることはマナー違反となります。
そのため、通常イタリアンは、小皿をもらってシェアしても大丈夫ですが、コースの場合はシェアはしない方が良いでしょう。
まずは、テーブルマナーの基本ですが、ナプキンはコースの料理がくる前にひざの上に広げてのせます。
また、料理の途中で離席する時は、ナプキンをたたんでイスの上に置きます。
食事が終わったら、軽くたたんでテーブルの上に置きます。
イタリアンをはじめとする西洋料理では、音を立てて食べることはマナー違反です。
そのため、お皿やカラトリーもカチャカチャと音を立てないように注意しましょう。
そのほか、イタリアンのコースでは、料理をフォークの背に乗せて食べます。
なお、フレンチでは、フォークの背に料理を乗せて食べることはしません。
そして、飲むことと、食べることなど、同時に動作をしてはいけません。
例えばグラスを持ったまま、フォークなどのカラトリーを持つことをしないようにします。
同じく、カラトリーを持ったまま、ナプキンを使って口を拭くのもマナー違反です。
必ずカラトリーを置いてから、ナプキンを使いましょう。
イタリアンのコース!料理の順番を知ろう!
まず、イタリアンのフルコースを確認していきましょう。
①ストゥッツィキーノ(前菜の前の付き出し)
②アンティパスト(前菜)
③プリモピアット(パスタ、リゾット、スープ、ピッツァなど前菜の後に食べる料理)
④セコンドピアット(肉料理や魚料理などのメイン料理)
⑤フォルマッジィ(チーズ)
⑥ドルチェ(デザート)
⑦カッフェ(コーヒー)
イタリアンのコースで、はじめのストゥッツィキーノでは、食前酒とともに楽しむことがあります。
フレンチは、前菜、2皿目がメインですが、イタリアンでは、メインが3皿目になっています。
そして、メインの後にチーズが出てきます。
コーヒーや紅茶などの飲み物は、ドルチェを食べ終わった後に飲みます。
イタリアンのコーヒーといえば、エスプレッソやカプチーノが定番です。
ディジェスティーヴォとして、食後酒を楽しむ場合もあります。
食後酒は、ブランデーの一種、グラッパを飲むことがありますがとても甘いお酒です。
食後酒を飲むのは、消化を促進させるためと言われています。
このように、同じ西洋料理でもフレンチのコースとは流れや内容が違うことが分かります。
料理別のマナーは事項以降で確認していきましょう。
イタリアンのパンとスープのマナーとは!?
イタリアンのコースでは、必ずではありませんが、パンやスープが出ることがあります。
その際の、マナーを見ていきましょう。
まず、パンは手でちぎって食べます。
また、バターは自分の使う分だけ予め小皿に取り、ちぎったパンにその都度つけて食べましょう。
イタリアンでは、パンを料理のソースやスープにつけても大丈夫です。
スープのマナーとしては、スプーン皿に直接口をつけて飲んではいけません。
スープの飲み方は、スプーンで手前から奥にすくって飲みます。
その際には、音は立てないように静かに飲みましょう。
さらに、スープの量が少なくなった際、スープ皿の手前を手で少し傾けて飲みます。
このスープの飲み方は、フレンチのマナーとは異なりますのでご注意ください。
イタリアンのプリモピアットの食べ方にもマナーあり!
イタリアンといえば欠かせないのが、パスタです。
そのパスタの食べ方にもマナーがあるのはご存知ですか。
スパゲティなどのロングパスタは、お皿の縁を利用して一口分をフォークに巻いて食べます。
平皿に盛り付けされているパスタは、スプーンを使用せずフォークのみで食べるのが一般的です。
深皿に盛り付けされているパスタは、スープが入っている時がありますので、スプーンを使う場合もあります。
いずれも、パスタをすすって音を立てて食べないようにすることがマナーです。
また、ペンネなどのショートパスタの場合は、フォークの背にパスタを乗せて食べます。
ペンネが食べにくい場合は、フォークでさして食べてもかまいません。
さらに、ボンゴレなど貝の入っているパスタは、貝の食べ方も迷うところです。
ボンゴレの貝の身は、ひとつずつ外して食べ、最初に全ての貝の身を外しておくのはやめましょう。
また、貝の身を外す際に、手を使っても問題はありません。
貝の殻は、お皿の端か、別の皿に集めておきましょう。
そして、イタリアンの代名詞ピッツァは、日本では手で食べることが多いですよね。
しかし、イタリアンのコースでの基本的な食べ方では、ナイフとフォークを使います。
手で食べてもマナー違反にはなりませんが、イタリアンの知識として覚えておきましょう。
イタリアンのコースの締めくくり!ドルチェとカッフェとは!?
イタリアンのコース後半にはマナーはあるのか確認してみましょう。
イタリアンのデザートはドルチェと呼ばれ、ティラミスやジェラートが定番とされています。
ドルチェに続いて、最後にカッフェになります。
カッフェは、通常エスプレッソのことを言います。
エスプレッソは、コーヒー豆に圧力をかけて一気に抽出したコーヒーのことです。
カッフェはデミタスカップという小さなカップで飲み、コーヒーの濃厚なコクと香りを楽しむのです。
イタリア本場では、エスプレッソはストレートで飲まずに、砂糖を入れ混ぜずに一気に飲むのが定番です。
そしてイタリアでは、エスプレッソはお昼の11時以降に飲むものとされています。
なお、朝はにはカプチーノ飲むことが多いようです。
カプチーノは、エスプレッソに温めたスチームミルクと、泡立てたフォームドミルクを入れたコーヒーです。
以上のように、本来はイタリアンのコースの締めにエスプレッソを飲みます。
しかし、必ずしもこれらのとおりではないので、レストランではメニューにある好きな飲み物を注文しましょう。
イタリアンは気軽にコースを楽しめる!
イタリアンの用語は、難しく感じるものも多いですが、料理の構成だけでも知っておくと、レストランでも困りません。
そして、イタリアンは基本的なマナーを知っておくことで、コースの場合でも安心です。
フレンチとの違いもおさえておきたいですね。
ぜひイタリアンの知識を学んで、イタリアンのコースを楽しんでみてください。