手土産にもマナーあり!渡す相手が友人の場合はどうすべき?

2019年05月02日

友人の自宅に招待された際に、どんな手土産を持って行こうか迷われる方も多いのではないでしょうか。

「親しき仲にも礼儀あり」ということわざもありますが、友人への手土産にも意外と知られていないマナーがあります。

今回は、友人宅へ訪問する際の手土産のマナーについてご紹介します。

間柄は関係ない?友人への手土産に関するマナーとは?

手土産を渡す相手がどなたであっても、共通して守るべきマナーが4つあります。

●相手との関係性に限らず、自宅に招待された際に、手ぶらで訪問するのはNGマナーです。

ほとんどの場合、自宅に招待される場合は、前もって予定が決まっているため、手土産は、事前に参加者の情報を得て前もって用意するのがマナーです。

●訪問宅の近くで手土産を購入するのは避けましょう。

訪問宅に向かう途中に、「最寄り駅などで買えば良い」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、手土産を渡す相手に「近場で済ませたな」と思われてしまう場合があるため、避けたほうが無難でしょう。

●手土産を渡すタイミングにもマナーがあります。

部屋に通されたら、挨拶の時か、挨拶が終わり、お話に夢中になる前に渡しましょう。

しかし、友人がご夫婦などの場合、ご夫婦二人が揃っているタイミングで渡したほうが良いでしょう。

●アイスなど、すぐに形状が変化してしまう物の場合は早めに渡しましょう。

手土産を渡す相手の方の好きな食べ物でない限り、形状が変化しやすいものを手土産とすることは本来、望ましくありません。

しかし、特別な事情や、友人という間柄でしたら、手土産の管理のしやすさよりも、ある程度相手の好みに合わせても良いでしょう。

これらのマナーの他にも、手土産を包んでいる風呂敷や紙袋は持ち帰り、品物は、相手に正面を見せる形で渡すことも共通のマナーです。

手土産の予算については、TPOに合わせて変わりますので、次項以降でシチュエーション別にご紹介します。

一人暮らしの友人にあげたい手土産

気心知れた友人の自宅へ訪問する場合でも、手土産は持参するのがマナーです。

一人暮らしの友人へは、どのような手土産が向いているのでしょうか。

その友人が一人暮らしの場合は、予算は1,000円程でも立派な手土産になります。

内容は、友人の好みに合ったお菓子やおつまみなどの食べ物が無難でしょう。

量については、賞味期限なども確認しつつ、残っても困らない品物を選ぶほうが安心です。

なぜかというと、友人とはいえ今後の予定までは分からないことが多いためです。

次の日から長期外出の可能性もあるかもしれません。

そのため、長期保存できる品物か訪問の際に食べきれるものを選ぶと良いでしょう。

持ち運びが慎重になるケーキやプリンなどのスイーツは、少数であれば手土産候補になりますね。

甘いものが苦手な場合は、一人暮らしの健康面を気遣う想いを込めて手料理やお惣菜なども喜ばれるのではないでしょうか。

また、コーヒーや紅茶なども場所をとらず保存がきく品物ですので、喜ばれることでしょう。

家族ありの友人宅では人数分用意するのがマナー

次に、ご夫婦など家族がいる友人の家に訪問する場合の手土産を確認しましょう。

予算は2,000~3,000円の品物であれば、相手にも負担にならずにベターです。

あまり高額の品物だと、自宅に招待した相手も気を遣い、次回招待しづらくなってしまいます。

手土産の品としては、話題性のあるお菓子や季節限定のスイーツを選ぶのはいかがでしょうか。

訪問時の話題のきっかけづくりにもなります。

ご夫婦や家族のいる友人への手土産のマナーとしては、家族の人数分以上の数量が入った手土産にすることです。

訪問宅の家族の好みまでは聞きにくいかもしれませんが、人数は確認するようにしましょう。

また、招待された際に、手料理を振る舞われることも多いと思います。

そのため、手料理を手土産とすることは避けたほうが良いでしょう。

なお、食事に招待された場合には、2,000~3,000円程度の予算であれば、「お酒」もちょうど良い手土産になりそうですね。

ママ友への手土産にもマナーあり!?

子供つながりの友人のお宅に訪問する場合も確認しましょう。

俗に言う「ママ友」の会です。

もちろん手土産を持参することがマナーです。

予算は1,000円程でしたら、他にも参加する友人達にも気を遣わせることのない金額でしょう。

手土産の品は、初めてママ友の集まりに参加する場合は、菓子折を持参するのが無難です。

頻度高く開催される場合は、2回目以降の参加からは、コンビニやスーパーでも購入しやすい気軽な手土産で良いでしょう。

そして、ママ友への手土産で最も重要なのは、お子様のアレルギーなどを知っておくことです。

ママ友の会では、子供も一緒に参加しているケースが多いです。

卵アレルギーや小麦粉アレルギーなどがあっては、たいていのお菓子は食べられなくなってしまいます。

手軽な手土産とはいえ、アレルギー情報には注意を払いましょう。

また、ボロボロとこぼれたり、手を汚してしまうような手土産は避けたほうが良いでしょう。

小さなお子様がいる場合は、食べづらく、テーブルや床を汚してしまう可能性があります。

一口サイズのお菓子や、スティック状のスイーツなどがおすすめです。

お皿に取り分けたりせず、手間をかけずに子供達と一緒に手土産を楽しみたいですね。

大人数のパーティーへの手土産マナー!選び方は慎重に

仕事関係のお宅や大人数が参加するホームパーティーの場合を確認していきましょう。

会社の上司、同僚の自宅へ招待されることもあると思います。

その際は、友人宅へ訪問するのとは訳が違い少し緊張してしまいますよね。

しかしながら、手土産のマナーはやはり一緒です。

参加人数が多いケースもありますので、予算は少し上がりますが2,000~5,000円です。

選び方については、参加人数に合わせた量があるか確認して購入しましょう。

招待してくれた方の好みに合わせることも大事ですが、参加者よりも数が少なくて、みなさんに行き渡らない手土産では、気を遣わせてしまいます。

そして、参加者が多い場合は、個包装になっている品物のほうが分けやすいです。

例えば、ホールケーキなどはとても華やかな手土産になりますが、招待した相手に手間がかかる場合が多いです。

ホールケーキを手土産としてしまうと、切り分けたり、盛り付けたりといった手間がかかります。

そのままテーブルに出すわけにもいかないので、食器やカラトリーが余分に必要になってしまうかもしれません。

また、ホームパティーなどではすでにデザートが準備されているケースもありますので、手土産にスイーツは選択しないほうが良さそうです。

その他、お酒は人により好みが分かれ、人数に対して足りない可能性もあるため、手土産として持っておくことは避けたほうが良いでしょう。

そう考えると、無難なのは菓子折ですが、他の参加者とかぶらないようにするために、おかきやおせんべいなどを選んでも良いかもしれません。

友人への新築祝いの手土産マナーとは!?

友人のお宅へ訪問する場合は、お祝いを兼ねている場合もあるのではないでしょうか。

例えば、お披露目を兼ねた新築祝いや、引っ越し祝いなどです。

その場合は、お祝いも兼ねているので予算は上がり、5,000~10,000円です。

別途、ご祝儀をお渡しする場合でも手土産は持参するのがマナーです。

お祝いを別で用意している際の手土産予算は、通常の手土産の予算と同じです。

新築お祝いをしにお宅へ訪問する場合は、予算も上がるためお菓子などの食べ物ではなく記念品を贈りたくなる方もいるのではないでしょうか。

しかしながら、やはり食べ物などの消え物のほうが無難です。

例えば、インテリアは好みが分かれ、特に新築や新居の場合はこだわりが強くある可能性があります。

インテリアのイメージと違う記念品をお渡ししても、置く場所に困ります。

電化製品も便利そうですが、必要かどうかは分かりません。

お鍋や食器などのキッチングッズも同様です。

かたちに残る手土産はリクエストがあった場合のみにしましょう。

また、キャンドルや赤い色の品物は火を連想させるので避けましょう。

それでは、どのような手土産が良いでしょうか。

新築のお祝いは、来客が多くなることを想定して、コーヒーや紅茶などはいかがでしょうか。

自分では買わないような、おしゃれなパッケージのものや老舗の紅茶専門店の商品もおすすめです。

もしくは、ハチミツ漬けのナッツやおしゃれなビンに入ったジャムなどは、見た目も良く、日持ちもするのでセンスが良い手土産になりそうです。

大切な友人に喜ばれる手土産を選ぼう!

友人の自宅へ訪問する際の手土産は、状況により予算や数量も変える必要があることがお分かりいただけたでしょう。

いずれの場合も、友人の自宅に招待されたら、参加者の情報を聞き、その情報に合った手土産を準備しておくことが大切です。

「親しき仲にも礼儀あり」という気持ちを忘れず、手土産に関するマナーを知っておき、友人に喜ばれる手土産を選びましょう。