【七五三】5歳の袴は家族で着せたい!着付け方をご紹介!
2019年11月22日一生に一度の5歳の七五三。
そんな晴れ舞台の衣装を、パパやママで着付けができたら、お子さんにもその愛情が伝わるでしょう。
そして、着付け方を覚えれば、美容室の費用もかからず経済的です。
今回は、5歳の七五三の着付け方についてお話ししていきます。
着物の基本も学び、簡単に着付けをすることができるでしょう。
目次
何が必要?5歳の七五三で必要なもの
レンタルで用意する場合も、セット商品を用意する場合も、揃っていない物がある場合があります。
一通り揃えた後、確認してみましょう。
【必要な物リスト】
・羽織
・袴
・着物
・半衿
・腰紐2本
・長襦袢
・角帯
・足袋
・雪駄
・扇子
・懐剣
・お守り
・羽織紐
・普段着ている半袖かタンクトップの下着
【あると便利なもの】
・タオル
・タオルを留めるひもかサージカルテープ
・洗濯バサミ
「こんなにたくさんあるの?」と驚きますよね。
しかし、女の子の7歳の七五三はもっとたくさんあります。
細々した物が多く、7歳の女の子の後に5歳の男の子の七五三を迎えると、「揃えるものが少なくて楽」という声もあります。
5歳の七五三は、袴着の儀式と言って、初めて袴を着る儀式であるため、袴と着物はマストアイテムです。
かっこ良い着付け方をするために、羽織があるとさらに良いですが、中には羽織を省略される方もいるようです。
次に、小物類についてお話ししていきます。
5歳の七五三の着付け方を知る前に必要な小物のポイントを押さえよう
前項でご紹介した、必要なものリストとは別に書いた、タオルについて少し触れます。
タオルは、長襦袢を着る前にお腹周りに回しておきます。
幼児は、お腹がポッコリしている場合が多いと思います。
しかし、あまりお腹が出ていないお子さんや脇腹が敏感な体質の場合は、タオルを巻いてあげたほうがお子さんの負担にならず、着付ける時もスムーズになるでしょう。
改めて、小物類について見ていきます。
半衿ですが、最近の着物には長襦袢の方についている物があるので、ない場合は揃えましょう。
着付け方で大事なポイントは、着物が崩れないようにすることです。
長襦袢と着物をしっかり締めこむために、腰紐は2本用意してください。
できれば綿素材の物が良いでしょう。
着物の下に着る下着が長襦袢です。
角帯は、着物の上から使う帯です。
この帯は腰紐での代用はしないでくださいね。
5歳の七五三の足元は、白い鼻緒の雪駄です。
そのため、靴下の代わりに足袋を用意してください。
この頃のお子さんは足の成長が早い子もいるので、一番最後に用意して問題ありません。
扇子と懐剣、お守りは、羽織を着る前に袴の脇に差す飾りです。
実際、懐剣は本物の刃物ではありませんし、お守りも袴の模様に合わせたようなコーディネートを重視したデザインであることが多いです。
気になるようなら、お守りは氏神様の神社の物を用意しても良いでしょう。
5歳の七五三の着物の着付け方
まずは、長襦袢です。
これは5歳の七五三に限らず、着物に共通するものなので、着付け方を覚えておくと便利です。
【長襦袢の着付け方】
・普段着ている下着を着せ、長襦袢を着せて、衿元をピタッと合わせます。
・お子さんと向かい合った時に、右にある衿が上になるように合わせます。
・背中の中心もまっすぐ合わせます。
・衿の背中心に洗濯バサミを留めておくとわかりやすいです。
・紐付きの長襦袢の場合は、向かい合って右の脇の下の穴からひもを出して、反対の紐と背中で交差させて、前で結びます。
・紐無しの長襦袢は、腰紐の真ん中をお子さんのお腹あたりに合わせて、背中で紐を交差させて、前で結びます。
次は着物です。
【着物の着付け方】
・着物を着せて、袖口から襦袢の袂を出し、着物の袂と合わせます。
・着物の背中心が合っているか、着物の衿をつまみ調整し、向かって左の下前から、半衿がキレイに出るように衿を合わせます。
・腰紐の中心を前に当て、後ろで交差させて、前で結びます。
・余ったひもは、入れ込んでください。
・角帯を前に当てたら、お子さんに後ろを向いてもらいます。
・帯の手先を上に折り上げて、1~2周しっかり巻きます。
・後ろで1回結び上げ、下にきたほうの帯を、袴の腰板よりも小さな幅で折り畳みます。
・手先を、折りたたんだ帯の真ん中に回します。
・余った帯の端は、帯の間に入れ込みます。
・蝶のようになった台座の形を整えます。
着物の裾の丈は、くるぶしくらいが目安です。
角帯は、台座を作って形をキレイにしっかり留めてください。
この台座が、次の袴の着付けで重要な役割を担います。
5歳の七五三の袴の着付け方
次に、袴着の儀式で一番大事な袴の着付け方です。
ここをキレイにできれば、5歳の七五三の着付けがかっこ良くきまります。
【袴の着付け方】
・袴を履かせて、ひだの中心が真ん中に来るように合わせます。
・紐を後ろの台座の上で交差させて、前に回して、脇で折り返して後ろの台座の下で結びます。
・腰板についているへらを、帯の間に挟み、結び目が腰板に隠れるようにします。
・紐を前に持ってきて、右上に交差させます。
・最初の下紐に交差した紐を入れ、下紐と一緒に1回結びます。
・左にある紐の端を右に持っていき、もう一度下紐と一緒に結びます。
・右にある紐の端を、紐の幅の3倍くらいの長さに折りたたみます。
・角帯で台座を作った時のように、折りたたんだ紐の真ん中に通します。
結び方が、かなり重要になってくるのが分かります。
最初に結ぶときは、お子さんを胸に寄せる感じで密着させたほうが、やりやすくなります。
最後の前の結び目ですが、十字でも、蝶のような一文字でも大丈夫です。
お子さんの体格に合わせて決めて良いでしょう。
この後は、懐剣と扇子、お守りを脇に差して、羽織を着せます。
羽織は衿を折りましょう。
羽織紐を留めたら、着付けの完成です。
着付け方を学ぶメリット!5歳の七五三をこなせば浴衣もいける!
花火大会や夏祭りなどへ、浴衣を着てお出かけされている方を多く見かけます。
中には、浴衣の着付けとヘアセットを美容室でお願いした方もいらっしゃるでしょう。
しかし、5歳の着付け方の手順の中には、浴衣の着付け方と共通している部分が多くあります。
まずは腰紐です。
浴衣でも、腰紐は2本使います。
まずは裾の丈を決めるために腰骨に巻きます。
そして、帯を結ぶ前に胸の下で使います。
もう1つの共通点は、帯の結び方です。
浴衣の帯の結び方の種類はとても豊富ですが、手先を残して帯を巻き、1回結び上げてから文庫結びや蝶々結びなどに仕上げていきます。
5歳の七五三の着付け方で使うのは、文庫結びという結び方に近いです。
機会があれば、七五三の前に練習として浴衣を着せてみるのも良いでしょう。
5歳の七五三の着付けを美容室にお願いしたらどのくらいかかる?
七五三の着付けをする場所は、美容室を浮かべる方も多いでしょう。
5歳の七五三の場合、どのくらいの金額で着付けをしてもらえるのでしょうか。
通常の女性のヘアセットが4,000円位の美容室でしたら、七五三の着付けは5,000~6,000円くらいが相場です。
値段の高い美容室ですと、8,000円近くかかるお店もあるようです。
一般的に、七五三の着付けは、着付けとヘアセットが一緒になったプランが多いです。
そのため、費用を抑えたい場合は、着付けとヘアセットは家族で行い、写真撮影にのみ費用をかけることもできます。
5歳の男の子のヘアセットは、ヘアワックスなどで髪を整える程度ですので、ヘアセットに関してはプロの美容師さんでなくても、問題ないでしょう。
また、街のお子さん向けの写真屋さんも、着付け代や衣装代を含めた値段を提示している場合がほとんどです。
袴の着付け方を覚えてしまえば、前撮りもお参りの当日も羽織袴姿で写真が撮れますね。
これで5歳の年になっても七五三の着付け方は大丈夫!
用意する物が多そうで、いかにも難しいのかなと思いがちな七五三の衣装ですが、5歳の七五三なら、手順も難しくなく、簡単に着せることができます。
浴衣を普段から着ている方なら、着付け方が似ているのでスムーズにできるでしょう。
5歳の七五三の前に、パパやママも浴衣を着て練習するのもいいですね。
着付け方を覚えて、5歳の七五三を一緒に楽しみましょう。