身につけたい正しい箸のマナーと食後のマナーをご紹介!
2019年10月06日日本食には欠かせない箸ですが、正しい箸のマナーを知っていますか?
自宅で食事をする時はそれほど気にならないと思いますが、食事に誘われたときなど、どうしたらいいのか分からず恥をかいてしまうこともあるのではないでしょうか。
ここでは、特に気になる正しい箸のマナーや食後のマナーについてご紹介します。
目次
箸はいつから使われている?
毎日のように食事に使う箸ですが、日本人は箸をいつから使うようになったのでしょうか?
箸の始まりについては正確には分からないようですが、弥生時代末には竹を細く削りトングのように曲げたものが見つかったと言われています。
現在のように普段の食事に箸を使うようになったのは、聖徳太子が朝廷の儀式に取り入れてからだとされています。
このように箸は日本で長く使われていますが、箸と言うようになったのは2本の棒の端を使うから、鳥の嘴に似ているからなどいくつか説があるようです。
ちなみに年に2回、箸の日が制定されているのをご存知ですか?
箸を日常的に使う日本と中国、韓国が箸の世界遺産登録を目指し、8月4日を84=はしの語呂合わせ、11月11日は箸が並んでいるように見えることから制定されました。
箸の日を機に、「正しい箸の使い方など箸の事を考える機会にしよう」という試みです。
改めて食事中や食後のマナーや、箸の使い方を勉強してみましょう。
箸の正しく美しく見えるマナー
毎日使う箸について、正しいマナーを身につけるとより美しく食事をすることができるのではないでしょうか。
それでは、今からでもすぐできる正しいマナーについてご説明します。
まず箸を持ち上げるときは、箸置きから右手で箸の真ん中より少し上の部分をつかみます。
同時に左手を軽く添え、持ち方を整えましょう。
食事中、気をつけたいのが器と箸を同時に同じ手で持たないようにすることです。
箸を美しく使うには、基本的に上の箸だけを動かすことです。
人差し指と中指だけで動かすとうまく箸でつかむことができます。
箸の先で食べ物を射すのはやめましょう。
また、箸を休ませたいときは茶碗の上ではなく箸置きの上に置きましょう。
そして意外に知られていないのですが、箸には汚していい長さがあります。
理想は箸先から1.5cmとされていますが、長くても3cmに収めるようにしましょう。
食後に箸先をチェックする習慣を身につけ、綺麗に箸を使えるよう練習したいですね。
やってはいけない箸のマナー
身についた習慣は意外に簡単には戻せないものですが、食事中に間違った箸の使い方をしていないかチェックしてみましょう。
間違った箸の作法はとても多く、日常的に使っている可能性があります。
外食の時につい間違った箸の使い方をしないように気をつけましょう。
意外にやってしまいそうな間違った箸のマナーを何点かご紹介します。
・拝み箸
いただきますの時に手に箸を持つと拝み箸というマナー違反になります。
箸を持つ前に「いただきます」と言いましょう。
・探り箸
汁物を食べるときについやってしまうのが探り箸です。
汁物の器をかき混ぜて中身を探る事を言います。
・逆さ箸
ご年配の方などが気を使って使う間違った箸のマナーですが、大皿から料理を取り分けるときに箸を逆さにして使う事を言います。
取り箸を使うようにしましょう。
・直箸
自分の箸で料理を取り分けることです。
周囲の方が不快な気持ちになるので取り箸で分けましょう。
・ちぎり箸
子どもに食べ物を小さくして与えるときなどについやってしまいそうなのがこのちぎり箸ですが、箸を1本ずつ持ち料理を刻みます。
外食時などはお店の方にお願いするのが良さそうです。
・クロス箸
箸を正しく使えていない人がよく使っているのが、箸を交差させて持つクロス箸です。
正しく持てるよう練習しましょう。
・渡し箸
食後などにやってしまいがちですが、器に箸を渡して置くことです。
きちんと箸置きを使いましょう。
やってしまいがちな箸のマナーをいくつかご紹介しましたが、間違ったマナーはもっとたくさんあります。
このようにお箸のマナー違反は「嫌い箸、忌み箸、禁じ箸」と言われます。
「マナー違反は縁起が悪い」と言われているので、お祝いの席などの箸使いは特に気をつけたいですね。
食後の割り箸にもある!おすすめのマナー
最近では外食でも割り箸を使用することも多くあります。
割り箸の割り方など、考えずに割っている方がほとんどだと思いますが、周りへの配慮も考え正しいマナーを知っておきましょう。
まず割り箸を割るときは縦に割ってしまうと隣の人に当たることも考えられるので、横向きにして割りましょう。
ちなみに割り箸を綺麗に割るコツは、割り箸を横向きにして利き手で下側を持つことです。
あとはそのまま上の割り箸をゆっくり持ち上げていくだけで綺麗に割れます。
膝の上で割り箸を横に向けて静かに割るのが一番良いとされています。
割り箸の食後のマナーですが、これもとても簡単なので覚えておきましょう。
使い終わった割り箸は箸袋に入れ、袋の先を折ります。
こうすることで食後に箸を使い終わったという事を知らせることができます。
また箸袋を折って箸置きにする人もいますが、これも正しいですが箸袋の先を折る方がスマートで簡単ですのでおすすめです。
箸以外にも気をつけたい!食後のマナー
せっかく箸を綺麗に使っても、食後のマナーが悪いと印象が悪くなってしまいます。
食後も気持ち良く過ごすためにマナーを守りましょう。
食後の女性に多いのが化粧直し、そして男性は爪楊枝で歯の掃除をしていませんか?
化粧直しや歯の掃除は化粧室で行いましょう。
そして、お店の人に気を使ってお皿を重ねる光景もよくみられますが、これもマナー違反です。
お皿を重ねてしまうと傷つけることがありますので、外食等の時は空いたお皿は重ねずにもとにあった場所に戻しましょう。
テーブルを拭くのも同じです。
お店の人に気を使っての行動に見えますが、おしぼりなどでテーブルを拭くと衛生的にもよくありませんのでやめましょう。
最後に忘れたくない食後の薬ですが、テーブルに置くのはやめましょう。
周囲の人には良い印象を与えませんので、どうしても飲みたい時は一言断りをいれるようにしましょう。
薬を飲めるような雰囲気ではないときは、違う場所で飲むようにした方が良いかもしれません。
食後の箸のお手入れ方法
箸を使う国は日本や中国、韓国、ベトナム、タイなどで箸食文化圏と言われ、その中でも完全に箸のみを使うのは日本だけと言われるほど、日本人に箸は愛着のあるアイテムです。
近年では自分専用の「マイ箸」が定着したように日本の箸文化は日本独自の文化と言えますね。
このように身近な箸ですので、マナーはもちろん大切に使いましょう。
食後、箸や食器を洗う時に食洗器を使う方も多いと思いますが、箸は木でできていますので手洗いで優しく洗いましょう。
漆やみつろうなどの箸は陽に当たるところに置いていると紫外線などで変色することもあるので、引き出しの中にしまうようにしましょう。
また、食べるときにもポイントがあり、一口目を汁物にすることで箸の先が濡れるのでご飯粒が付くのを防ぐことができ、ごしごし洗うのを避けることができます。
食事を楽しむためにもいつも美しい箸を使うよう心がけたいですね。
周囲の人のためにも正しい箸のマナーを!
箸を大切にして、正しいマナーを身につける事で快く食事が楽しめます。
正しいマナーでふるまうことが周囲の人への気遣いにもなります。
ぜひ、ここでご紹介したマナーを参考にしていただき、自分の箸の使い方について見直してみましょう。