うどんにも食べ方のマナーはある!「はね」を防ぐポイントは
2019年12月07日うどんは、マナーに注意するというより、豪快に食べるというイメージがありますよね。
しかし、そのようなイメージのあるうどんにも、食べ方のマナーは存在するのです。
また、皆さんが気になっているであろう「つゆのはね」も、マナーあるうどんの食べ方によって防ぐことができます。
そこで今回は、マナーあるうどんの食べ方についてご説明していきましょう。
目次
うどんをすする食べ方はマナー違反になる!?
うどんには、食べる時に気になるマナーが主に2つあります。
まず挙げられるのが、「うどんをすする食べ方はマナー違反にはならないのか」ということです。
冒頭で述べた通り、うどんには「豪快に食べるもの」というイメージがあるものの、あまり大きな音を出してすする食べ方は良くないのではと考える方も多いですよね。
しかし、うどんをすする食べ方は、意外にもマナー違反ではないと言われているのです。
その理由には、以下のようなものがあります。
・うどんとスープが絡んだまま口に運べる
すすらない食べ方に比べ、すする食べ方のほうが、口の中にうどんとスープを早く運べます。
うどんをおいしく食べるには、スープとの絡みの良さも大切なため、そのためにすすって食べることはマナー違反になりません。
・スープの香りも同時に楽しめる
すする食べ方は、スープの香りをダイレクトに感じることに繋がります。
それだけでなく、うどんの素材である小麦の香りを楽しむためにも良いことでしょう。
日本と海外ではうどんの食べ方マナーが違う!
前項で述べた通り、うどんをすする食べ方はマナー違反にはならないと言えるでしょう。
しかし、それは日本のみで通用するマナーであるということを覚えておく必要があります。
実は、うどんをすする食べ方は、日本ではマナー違反にならなくとも、海外では控えたほうが良いというのが一般的です。
うどんの店は海外にも多く出店されていて、旅行に行った時に日本人が食べる機会も多いです。
うどんの質感やつゆの味が海外向けに作られているものも多く、それを味わうのも日本人である私たちにとって新鮮ですよね。
その時、日本の店にいる感覚ですする食べ方をしてしまうと、周囲の方にとって迷惑になってしまうことが想定されます。
ズルズルと音を立てるうどんをすする食べ方は、場合によって周囲の方の食欲を奪ってしまうこともあるかもしれません。
また、マナーを重んじる店では、店員から注意を受ける可能性も否定できません。
そのため、海外ではすすらない食べ方でうどんを楽しむことが大切と言えます。
美しさもマナーの1つ!うどんは噛み切らずにスマートな食べ方を
「うどんを噛み切る食べ方はマナー違反にはならないのか」という点が気になる方もいるでしょう。
結論としては、マナー違反とまでは言えないものの、避けるほうが望ましいです。
その理由としては、以下のようなものがあります。
・短くなったうどんがどんぶりに残りやすい
うどんを噛み切る食べ方をすると、短いものがどんぶりに残りやすく、見た目にも良くありません。
どんぶりの中は、意外にも他の方の目に触れやすいため注意が必要です。
また、箸を使うのが苦手な方の場合、スムーズにそれをつまんで食べるのは特に難しいとも言えます。
短くなったうどんを、どんぶりの中に長時間残しておくことで、出来立てに比べて味も落ちてしまうでしょう。
・短くなったうどんを食べる姿があまりスマートではない
短くなったうどんを残さず食べようとすると、「まるでどんぶりをつっついているような食べ方に見える」という声もあるようです。
食事している姿は、他の方の目に入りやすいため、スマートさを心掛けることも大切です。
うどんのつゆがはねる原因と対策法
うどんを食べる時に気になるのが、「つゆのはね」ですよね。
特に、白など汚れが目立ちやすい色の服を着ている時には、うどんのつゆがはねないか心配になるものです。
うどんを食べた後に大切な会議が控えている時などは、特に気が気ではありません。
また、それがカレーうどんの場合には、特につゆの汚れが目立ってしまいますよね。
あまりにもうどんのつゆで汚れた服を着ていると、周囲から「マナーがなっていない」と思われてしまうかもしれません。
うどんのつゆは、どうしてこのようにはねやすいのでしょうか。
その原因の1つは、箸からうどんが落ちた時の衝撃の大きさです。
うどんはつるつると滑りやすく、箸の使い方が上手な方であっても、思わずどんぶりのつゆの中に落としてしまうことがあります。
うどんは太く重量があるものが多いため、箸から落ちた時にうどんがつゆに打ちつけられ、その反動ではねてしまうのです。
そのため、うどんを箸で持ち上げる時は、急がずに上品な食べ方を心掛けるようにしましょう。
大きくつゆがはねるのを防ぐために、あまり高くうどんを持ち上げないようにすることもポイントです。
うどんは箸でつかむ場所によってもはねやすさが違う!
うどんのつゆがはねる原因として、「箸で持ち上げた時に左右の長さにばらつきがある」ということも挙げられます。
これにより、うどんの先がずれてまとまらず、揺れてしまうことになります。
うどんの先が揺れると、そこについているつゆも揺れてはねやすくなってしまうのです。
あまりにも左右の長さが違うと、うどんの重心が偏り、どんぶりのつゆの中に落ちてしまうことにも繋がります。
これらを防ぐには、うどんの中心を箸でつかんで持ち上げることが大切です。
そうすることで、持ち上げた時のうどんの長さが左右対称になり、揺れずにつゆもはねづらくなります。
また、箸でつかむうどんの量が多すぎてもつゆがはねやすくなるため、できれば3、4本を目安にすると良いでしょう。
それだけでなく、このようにうどんをうまく箸でつかむには、良い姿勢を心掛けることも大切です。
肩や背中が曲がった姿勢では、うどんの状態も見えづらいです。
背筋をピンと伸ばし、視線をどんぶりに向けた時に、うどんの状態が良く見えるようにしてください。
そうすることで、うどんのつゆがはねづらくなるのはもちろん、食べ方もより美しく見えます。
次項では、盲点となりやすい意外なマナー違反についてご説明します。
「フー」が許されるのは子供だけ?うどんが熱い時の食べ方とは
出来立てのうどんは、早く食べたいと思うものの、熱くてなかなかすぐに口へ運べないものですよね。
しかし、だからと言ってうどんを箸で持ち上げてから「フー」と息をかけて冷ます食べ方は、マナーの面で見ると避けるのが望ましいです。
その音は、自分が思っているより響くこともあり、周りの方にマナー違反と思われてしまう可能性もあります。
また、このように息をかけてうどんを冷ます食べ方は、音だけでなくその姿もあまり良い印象を持たれないと言われています。
小さなお子さんであればかわいらしいものの、それが大人となるとみっともないと感じる方もいるようです。
では、それを防ぐにはどうしたら良いのでしょうか。
おすすめとしては、上のほうにあるうどんから食べ始めるということです。
下のほうにあるうどんは、全面がつゆに浸されている状態のため、どうしても熱くなりがちです。
一方、上のほうにあるうどんは空気に触れている面があるため、比較的冷めていて食べやすいでしょう。
すする食べ方で噛み切り防止!うどんはマナーに注意して味わおう
うどんは、すすりながら食べることも粋であると言えます。
また、それはうどんを噛み切るのを防ぐことにも繋がるでしょう。
今までマナー違反だと思っていた方は、つゆのはねに注意してうどんをすすり、そのおいしさを存分に味わうのも良いです。
それから、熱いうどんを「フー」と冷ます食べ方は、マナー違反とまでは言い難いですが、その姿が良く思われないこともあります。
できれば、そのようなうどんの食べ方は、自宅以外では控えるようにしてください。